高畑充希、テレ朝ドラマ初主演 “秘密”を抱えたポンコツドクターに<にじいろカルテ>
2020.11.17 05:00
views
女優の高畑充希が2021年1月期のテレビ朝日系木曜ドラマ『にじいろカルテ』(毎週木曜よる9時~)で主演を務めることがわかった。高畑にとって、テレビ朝日ドラマ初出演にして初主演となる。
高畑充希主演ドラマ「にじいろカルテ」でポンコツドクターに
『とと姉ちゃん』『過保護のカホコ』など様々なドラマで主演を飾り、その高い演技力で見る人を魅了し続け、表情・感情豊かに多彩な役を見事に演じてきた高畑が今回挑むのは、“秘密”を抱えた女ドクター・紅野真空。東京の大病院の救命救急の現場で、夢と誇りを持ちながら働いていた真空に、ある日突然“とある病”が発覚。しかし、医者だからといってお金もないし、仕事も続けたいし…と困った彼女は、偶然知った山奥の小さな村の診療所で、病を隠して働くことになる。なにやら怪しいバスに乗り、鬱蒼とした森を抜け、たどりついた“虹ノ村”で待ち受けていたのは、ヘンテコな外科医&看護師という、男2人との一つ屋根の下のシェアハウス生活!?さらには、まるで妖怪みたいに個性豊かな村人たちに出会い、時に笑い、時に泣き、喧嘩しながらも、熱く命と向き合って成長していく。そんな今作を、高畑は「この作品は温かい気持ちになれたり、『明日も頑張るか!』という気持ちになれるドラマだと感じているので、見ていただく方の1週間の癒やしになればいいなと思っています」と語っている。
キャラが濃すぎるキャスト陣のかけあいは、“チーム医療ドラマ”というよりは、思わず吹き出してしまう“お医者さんたちのコメディー”といっても過言ではないかも?まるでジブリの世界のような、不思議な村での映像を紡ぐのは、映画『神様のカルテ』やドラマ『僕とシッポと神楽坂』の深川栄洋監督。
激動の令和という時代において、医療従事者、刑事、弁護士、教師、芸能人…ドラマに出てくるような一見華やかな職業ほど、必要以上に「人としての正しさ」を求められ、当たり前のようにSNSで匿名の悪意に晒される時代。だけど、相田みつを氏のこんな言葉がある。「人間だもの」。医者だって白衣を脱げば、ただの人間。定時に帰りたいし、恋もするし、ヤケ酒も飲むし、合コンも行くし、お金も必要。家族と喧嘩することもあるし、風邪もひくし、病気になることもあるはず。現実はドラマみたいにオシャレではないし、日常は泥臭くて、理不尽だらけ。“医者だから”って、人のために何でもできる聖人君子なわけではないし、感情もある…みんな同じ、普通の人間。そんな“人なみの弱さ”を抱えた医師たちは、この村でそれぞれの生き方を見つけていくことに…。ドラマ史上、もっとも“普通”の医者…いや、普通よりも、ちょっとダメ人間(笑)。そんな、全然スーパーじゃないドクターたちがお送りする、異色の木曜ドラマとなる。
脚本家・岡田惠和が医療ドラマ初挑戦
今作を手掛けるのは、朝ドラ『ひよっこ』『ちゅらさん』をはじめ『イグアナの娘』『ビーチボーイズ』『最後から二番目の恋』『銭ゲバ』『ど根性ガエル』『この世界の片隅に』など、繊細に紡ぐ物語や、ポジティブなキャラクター造形などで幅広い作風で多くの人を魅了してきた脚本家・岡田惠和。数々の名作を生み出してきた岡田だが、意外にも医療ドラマは初挑戦となる。岡田が描く今作は、医療ドラマの“王道”とは一線を画したストーリー。手術がゴールではない。治したら終わりではなく、その先の物語に挑戦します。高齢化、そして“3人に1人が癌で亡くなる”と言われる日本において、医療モデルは、「体を治す」医療から「生活を支える」医療へと変化して、緊急救命よりも“長期間の病気との共存”、入院生活よりも“在宅医療”“看取り”を求める患者が圧倒的に増加した。医療と暮らしは共にある…手術でも治らない、それがわかったら終わり?そうじゃない。そのあとに人生をいかに支えていくか。さまざまな命とどう向き合い、共に人生に寄り添っていくのか。ヒューマンドラマの名手が紡ぐ、温かくも胸に響く作品に注目だ。(modelpress編集部)
主な登場人物
【紅野真空(くれの・まそら)…高畑充希】東京から山奥深くの虹ノ村にやってきた内科医。救急外来もある大病院で忙しい毎日を送っていたが、ある日突然、“ある病”が発覚。だけど、医者だからってお金もないし、仕事も続けたいし…と困った彼女は、偶然知った、山奥の小さな村の医師募集に、病を隠して応募したところ、即採用!同じく東京からやってきた、外科医&看護師の男2人と共同生活を送りながら、虹ノ村診療所で新生活をスタートさせる。
村のじじばばの長い話にも付き合い、色とりどりの色鉛筆で手書きのカルテを作る頑張り屋の医師という一面もあるが、プライベートでは家事能力が絶望的に低く、部屋も散らかり放題で、料理のセンスもゼロ。特に、野菜の切り方は凄惨。へこんだら泣き、嬉しい時はキャッキャ喜び、イラっとしたら思いっきり顔に出す。医者でありながら患者…という自らの新しい人生と向き合いながらも、徐々に虹ノ村にとって、なくてはならない愛される存在へと成長してゆく。
高畑充希コメント
― 『にじいろカルテ』の出演が決まった時は、どう思われましたか?ご一緒できるチームの方々がとても魅力的でしたし、貴島プロデューサーとも是非いつか一緒にお仕事したいと思っていたので、最初にお話をいただいた時はとても嬉しかったです。脚本の岡田さんも、過去に一度ドラマでご一緒した際にすごく温かい脚本を書いてくださる方だなと感じていたので、また岡田さんワールドに参加できるのがずっと楽しみでした。岡田さんの脚本には悪い人が出てこなくて、すごく優しい気持ちになれるセリフが多いんです。そんな岡田さんが書かれた柔らかい世界観に、深川監督がスパイスを加えていくような現場になっていて、お二人の化学反応を楽しみながら今はお芝居をしています。
― 今回演じられる紅野真空は高畑さんから見てどういうキャラクターだと捉えていますか?
真空は「こういうキャラクターです!」となかなか言い切れない不思議な人なんです。それは真空だけではなくて、今回登場するキャラクター全員がちょっとずれているんですね。その中では真空が一番普通なんじゃないかと思うくらい(笑)。その、みんなのちょっとずつずれているのが隙のようになっていて、すごく可愛いく感じたり愛おしく感じたりするんです。今作はみんなで作っているという感じが強く、「真空はこういう人だから」と気負わずに、その時起こったことを楽しみながら演じていきたいと思っています。
― 意外にも医者役は初だそうですが、演じてみていかがですか?
私は説明ゼリフを覚えるのが苦手だから、お医者さん役とか弁護士さん役とかをできるだけ避けて生きていきたいと思っていたんですが…(笑)、今作はもちろん医療ものではあるんですけれど、医療シーンがものすごく少ないドラマで、たまにそういうシーンがあると、みんなで「そういえば医療ものだったね」って言いながら撮影しています。この作品は真空が持病を持っているということもあり「病と共存しながら生きる」という、どちらかというと人間関係や生き方などをテーマにした作品なので、意識せずにいられています。
― 撮影現場の雰囲気はいかがですか?
撮影が始まってしばらく経つんですけれど、ものすごく現場の空気が良くて。映像もすごくこだわっていて、カメラを変えたりライティングにこだわったり、おもちゃみたいなカットがところどころ挟み込まれたりするのですが、そんな温かい空気感の画を撮りながら、キャスト陣、スタッフ陣もすごく楽しんでいて。現場のみなさんもとても優しいですし、毎日平和だな〜と思いながら撮影しています。監督の深川さんもとても優しい方なのですが、その一方ですごくスパルタで(笑)。「もうちょっとこうやってみましょう」とどんどん高い壁を提示されて、みんなパニックになりながら、何度もやってみる…という感じで。長いシーンなどを撮り終わった日は、心地よい疲れでぐったりしながらお家に帰っています。
― 視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。
今はしんどいニュースが多く、暗い気持ちになってしまうこともあると思いますが、そんな中で、この作品は温かい気持ちになれたり、「明日も頑張るか!」という気持ちになれるドラマだと感じているので、見ていただく方の1週間の癒やしになればいいなと思っています。また、岡田さんの脚本には「そういうこともあるよね」「でも、まぁ、いっか!」と感じさせてくれるメッセージ性のあるセリフが多く、私たちもセリフを言いながら、本当にそうだなと共感しています。刺激的なことが多いリアルな日常の中で、このドラマを見ている時間だけでも「まぁいっか」と強張った肩の力を抜いていただけたら嬉しいです。
岡田惠和(脚本家)コメント
2021年の冬、見てくださる方々の心が少しだけ温まるような、こたつ布団のようなドラマになればと願っております。高畑充希さんとは初めて連ドラでのタッグで、嬉しいです。医師だけど決してスーパーなヒロインではなく、周囲の人に救われ、だんだんと自分の生きる場所を得ていく女性をとてもキュートに演じてくださってます。診療所の仲間や村の人たちも素敵で豪華です。俳優陣の豊かなお芝居を堪能していただけたらと思っております。貴島彩理(プロデューサー)コメント
お医者さんのドラマ…というとやっぱり、命を救う手術のシーンが見どころ。けれど“お医者さん”という人の毎日には、それ以外の時間のほうが長いように思います。お腹がすいたなぁとラーメンを食べる日も、恋愛に悩んで仕事が手につかない日も、友達としょーもない下ネタで盛り上がる日も、医者だけど風邪をひいて寝込む日もある。医者じゃなくても、どんな人にも、そういう“普通”があると思います。いま世の中はまいにち劇的な出来事に溢れていて、ついついみんなが、それに一喜一憂してしまうけれど、なにか人間の“ちょっとダメでも素敵なところ”に気づけるような、ドラマを見た後に、大切な誰かに「いいんだよ」と言ってあげたくなるような、優しいドラマがお届けできればと思います。
【Not Sponsored 記事】