「カムカムエヴリバディ」(C)NHK

NHK朝ドラ史上初の3人ヒロイン 2021年後期「カムカムエヴリバディ」制作を発表

2020.07.28 15:27

NHK大阪拠点放送局は、2021年度後期連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の制作を発表した。

  
連続テレビ小説『ちりとてちん』を手掛けた藤本有紀氏によるオリジナル作品となる同作は、“朝ドラ”史上初3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリー。

昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。京都・岡山・大阪を舞台に、時代を超えた愛すべきヒロインたちの日常に寄り添い、明るく照らす朝をお届けする。

8月から出演者オーディションを実施し、ヒロインのひとりはオーディションで選出する。

「カムカムエヴリバディ」とは

「私の知らない母、私の知らない祖母。そして、母の知らない祖母、私の知らない未来…ラジオがつないだ 小さな奇跡」

戦争で夫と死に別れ、娘を置いてアメリカに渡るしかなかった祖母・安子(やすこ)。親と英語を憎みつつも、ジャズソングに救われて自分の人生を切り開いた母・るい。時代劇の世界に憧れながら、回り道を経てラジオ英語講座に自分の居場所をみつけていった娘・ひなた。

3人はラジオで英語を聴き続けることで、それぞれの夢への扉を開いていく。「小さな一歩一歩を積み重ねることが、思ってもいない人生を切り開き、明るく照らしていく」そんなメッセージを込めた波瀾万丈なハートフルコメディーを日本の朝に届ける。

1日15分、『カムカムエヴリバディ』を毎日見たら、あなたも英会話の達人にきっとなれる…かもしれない!?

タイトル「カムカムエヴリバディ」について

かつて終戦直後の日本を席巻した平川唯一(ひらかわ・ただいち)講師のNHKラジオ英語講座・通称「カムカム英語」のオープニング曲のタイトル。「証城寺の狸囃子」のメロディーにのって、「カム カム エヴリバディ~」の歌が始まると日本中の子どもからお年寄りまで釘付けになり、明るい声に励まされた。そこには、戦後の重苦しい日本を「明るくしたい」という平川講師の願いが込められていた。「カムカムエヴリバディ」の合言葉は、今を生きる私たちの未来をも切り開くパワーワードになるという願いが込められている。

今後、2020年夏頃に出演者オーディションを行い、2020年冬頃に出演者を発表、2021年春頃にクランクインを予定している。主なロケ地は、京都・岡山・大阪ほかの予定。(modelpress編集部)

藤本有紀コメント

いつか二度目の連続テレビ小説を書かせていただく機会に恵まれたなら、きっと書こうとあたためていた題材があります。それが「NHKのラジオ英語講座」です。1925(大正14)年に日本でラジオ放送が開始されたその年に、英語講座は始まりました。その歴史を紐解いていくことは、そこに百年の物語を見つけ出し、紡ぎ上げることと同義です。とても自然な成り行きで三世代のヒロインが誕生しました。小さな積み重ねがやがてダイナミックな展開をもたらすのは、英語学習も連続テレビ小説も同じです。毎日15分だけ、おつき合いいただけましたら幸いです。

制作にあたって/制作統括:堀之内礼二郎氏コメント

今回、ご一緒できることになった藤本有紀さんへの思いは、13年前にさかのぼります。当時、福井放送局でディレクターとして働いていた私は、将来どんな番組を作っていったらいいのか悩んでいました。そこにやってきたのが2007年の連続テレビ小説『ちりとてちん』でした。ヒロインが福井で活躍するドラマの撮影に、地元からの応援として参加することになった私は、台本を読ませてもらい、そのあまりの面白さに衝撃を受けました。その日、私は自分の進む道をドラマに決め、いつかきっと藤本さんと一緒にドラマを作ろうと夢見てきました。

この物語には三世代の女性が登場し、ヒロインのバトンが次の世代に、そしてまた次の世代にと、リレーのように受け継がれていきます。この試みは、長い連続テレビ小説の歴史の中でも初めてのことです。命、そして役割は前の世代から託され、次の世代につないでいくものだということ。大きな流れの中で生かされている命の尊さを感じてほしいと思っています。

今、新型コロナウイルスの影響で、世の中が重い空気に包まれているように感じています。このドラマの企画を開発している間も、自分たちがやっていることは不要不急ではないのか、という問いと向き合いながら、それでも心を奮い立たせながら準備を進めてきました。大規模な出演者オーディションを行うことも、あきらめていた時期があります。しかし途中で、今こそやるべきなのではないか、と考えを改めました。活躍の機会が失われ、多くの若者の未来が閉ざされてしまっている状況の中、夢をみること、そしてチャレンジすることをあきらめないでほしいと願いました。

ドラマには願いが必要だと思っています。祈り、といってもいいかもしれません。こんな時だからこそ、最高に明るくて面白い“朝ドラ”を届けていきたい。朝が輝けば、一日が輝く。一日が輝けば、毎日が輝く。“朝ドラ”が面白ければ、世の中は変わると本気で信じています。来年、泣いて笑って元気になれる物語を届けられるよう、藤本さんが書かれた台本を胸に、出演者、スタッフ、みんなで真摯に頑張っていきます。ぜひこの楽しい物語の世界に、カムカムエヴリバディ!
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