堂本光一、史上最年少受賞でジャニーさんへの思い語る 「菊田一夫演劇賞」授賞式
2020.07.18 08:00
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17日、都内で「第45回菊田一夫演劇賞」授賞式が行われ、大賞を受賞した堂本光一をはじめ、岡本健一、川平慈英、高橋一生、朝夏まなと、演出家の酒井澄夫が出席し、受賞の喜びを語った。
授賞式は毎年4月に開催されるが、今年は新型コロナウィルス感染拡大のため延期となり、授賞式は飛沫感染防止対策のため、登壇者の間にアクリル板スタンドが設置されたうえでの開催となった。
以下、受賞者の受賞スピーチ
2月、3月に今年も帝国劇場で『SHOCK』をやらせていただいていました。世の中がこういう状況になりまして、公演自体も中止になったのですが、色々思うことがたくさんあったなか受賞のお知らせを聞き、すごくびっくりしました。まさかと思いました。
以前、『SHOCK』の作品に対し賞をいただいたことはありましたが、今回は個人での受賞となります。2020年の『SHOCK』は、ジャニー(喜多川)さんが昨年亡くなってから初めての帝国劇場の『SHOCK』ということで、意味のあるものだと思いました。改めて、菊田一夫演劇大賞という偉大な方々が受賞されている素晴らしい賞をいただき、自分としては恐ろしくなるような、背筋の伸びる思いですし、今後も賞に恥じないものにしなければ、自分自身もそうならなければと感じました。
個人として史上最年少の受賞となり、恐縮する思いなのですが、こうやって続けてきたことを改めて見てくださっていたんだなと感じますし、自分自身精進していかなきゃと感じました。
公演中止になったことによって一番悲しい思いをされる方は、お客様です。舞台は、やはり生で観ていただくのが一番だと思いますが、(『SHOCK』公式インスタグラムでのインスタライブは)少しでも悲しい思いをされた方に届けばいいなという思いで配信をやらせていただきました。
自分がいまここにいるのはジャニーさんのおかげです。『SHOCK』をここまで長く続けられたのもジャニーさんのおかげです。2005年から演出に携わってきましたが、ジャニーさんは本当にたくさんの責任を背負って生きてきた人なんだなと感じました。自分が演出させていただいて、一番意識するのはジャニーさんとともに一緒に作り上げてきたものの良さを今後も絶対になくしてはならないということです。自分が演出するうえで、ジャニーさんだったらどう思うのかな?は、いつもいつも問い、今後も変わらないんだろうなと思います。
そんなジャニーさんにいま一番聞きたいのは、「世の中こういう状況になって、ジャニーさんだったどうする?」……まだ返事はありません。
少しずつ演劇の世界も再開しはじめています。この状況でできること、できないことはありますが、また新しく生まれる何かにワクワクしています。お客様に安心してご覧いただけるのが一番ですが、エンターテインメントという力を信じて、みんなで協力して、またみんなが心から楽しめる時間が少しずつ戻っていくことを願っていますし、そのためにどうすればいいか考えていこうと思います。
受賞の知らせを聞いて、コロナの時期だったので、本当に嬉しかったです。森光子さんから菊田一夫先生についていつも色んな話を伺っていて、森さんがどれだけ稽古でしごかれたとか、先生がどれだけすごい功績を残していたかを知っていたので、賞をいただけたのは何よりも有難かったです。
『海辺のカフカ』の稽古場では今まで以上により身近に蜷川(幸雄)さんを感じていました。自分自身が愛読していた村上春樹さんの作品で受賞できたのは嬉しかったです。この作品は、フランスが公演初日だったのですが、フランスの人たちの感動する姿に、改めてエンターテインメントは国境を越えて、作り手の思いがそのままきちんと伝わるんだなと実感しましたし、『終夜』では日本一好きなシアター風姿花伝という劇場で評価していただいたのが一番嬉しかったです。
最高、クゥーー!猛烈に嬉しいです。このご時世、このような素晴らしい栄えある名誉な賞を受賞して、お前はなんて幸せ者なのかとシャウトしてしまいました!奇しくも、およそ1年ぶりに母のお墓参りに行った日の帰りにグッドニュースをいただき、母の導きもあったのではないかなと思いました。
ずっとショービジネスに反対されてきたので、やっと親孝行できました。父にいいニュースができて嬉しいです。役者として評価してくださった方々に心から感謝します。何よりも初演からサポートしてくださったスタッフ・キャスト、演出白井晃さんのビッグハート、ビッグサポートに心から感謝申し上げます。この舞台を育ててくれたお客様にも心より感謝申し上げます。この賞を糧にして、役者としてより細心の注意をもって、誇りと自信をもってまだまだ素晴らしい作品を作り、客席にHAPPYパワーを伝えたいと思います。
まさかこんなに光栄な賞をいただけるとは思ってなかったので、とても嬉しく思っています。時期も時期でしたので色々な想いが混ざりあってはいましたが、 これからもお芝居というものに真摯に取り組んでいきたいな、という気持ちがより一層高まったと思っています。
三世次役に関しましては、皆さんがもつ自分のイメージを裏切るようなお芝居となったかと思いますが、自分としては、この役で大きなジャンプをしたという感覚はありませんでした。舞台を久しぶりにやらせてもらい、ミュージカルの歌を歌うことはハードルが高かったです。最初の歌のレッスンで、「きっと大丈夫だろう」と言われましたが、(そう言われると)僕としては「きっと大丈夫じゃないんだろう」と、思いまして…
この座組の皆さんは大ベテランの方ばかりで、1ヶ月の稽古期間で色んな方の背中を見させていただき、皆で団結していくことも大事なことだと感じました。
伝統ある演劇賞を受賞させていただき光栄です。なかなか実感がなかったのですが、本日の授賞式で実感してきました。感謝の気持ちでいっぱいです。受賞させていただいた2役は、自分にとって財産の役です。2役ともキャラクターは違いますが、夢をあきらめないで力強く生きていくという点では共通してまして、その役に私自身勇気づけられ、成長させていただきました。
当たり前に舞台に立てていたことが、当たり前じゃなくなったとき、改めて私は舞台に立つことが好きなんだなと心から思ったので、新しい日常のなかで自分にできることや表現できることを模索しながらこれからも精進していこうと思っています。
受賞については、まだ実感があるようで、ない感じがします。宝塚の作品に関しては、伝統を守っていかなくてはいけないなという思いが強かったです。昨年の『エクレール ブリアン』についても、今年すべきことは、宝塚の伝統を守ることだけということを考えて演出しました。宝塚は宝塚で、一般の演劇界とは少し違う伝統っていうのがあるんです。それを大事にしました。
以下、受賞者の受賞スピーチ
菊田一夫演劇大賞:堂本光一
・20年にわたり『SHOCK』シリーズを牽引してきた功績に対して2月、3月に今年も帝国劇場で『SHOCK』をやらせていただいていました。世の中がこういう状況になりまして、公演自体も中止になったのですが、色々思うことがたくさんあったなか受賞のお知らせを聞き、すごくびっくりしました。まさかと思いました。
以前、『SHOCK』の作品に対し賞をいただいたことはありましたが、今回は個人での受賞となります。2020年の『SHOCK』は、ジャニー(喜多川)さんが昨年亡くなってから初めての帝国劇場の『SHOCK』ということで、意味のあるものだと思いました。改めて、菊田一夫演劇大賞という偉大な方々が受賞されている素晴らしい賞をいただき、自分としては恐ろしくなるような、背筋の伸びる思いですし、今後も賞に恥じないものにしなければ、自分自身もそうならなければと感じました。
個人として史上最年少の受賞となり、恐縮する思いなのですが、こうやって続けてきたことを改めて見てくださっていたんだなと感じますし、自分自身精進していかなきゃと感じました。
公演中止になったことによって一番悲しい思いをされる方は、お客様です。舞台は、やはり生で観ていただくのが一番だと思いますが、(『SHOCK』公式インスタグラムでのインスタライブは)少しでも悲しい思いをされた方に届けばいいなという思いで配信をやらせていただきました。
自分がいまここにいるのはジャニーさんのおかげです。『SHOCK』をここまで長く続けられたのもジャニーさんのおかげです。2005年から演出に携わってきましたが、ジャニーさんは本当にたくさんの責任を背負って生きてきた人なんだなと感じました。自分が演出させていただいて、一番意識するのはジャニーさんとともに一緒に作り上げてきたものの良さを今後も絶対になくしてはならないということです。自分が演出するうえで、ジャニーさんだったらどう思うのかな?は、いつもいつも問い、今後も変わらないんだろうなと思います。
そんなジャニーさんにいま一番聞きたいのは、「世の中こういう状況になって、ジャニーさんだったどうする?」……まだ返事はありません。
少しずつ演劇の世界も再開しはじめています。この状況でできること、できないことはありますが、また新しく生まれる何かにワクワクしています。お客様に安心してご覧いただけるのが一番ですが、エンターテインメントという力を信じて、みんなで協力して、またみんなが心から楽しめる時間が少しずつ戻っていくことを願っていますし、そのためにどうすればいいか考えていこうと思います。
菊田一夫演劇賞:岡本健一
・『海辺のカフカ』の大島の役、『終夜』のヨンの役の演技に対して受賞の知らせを聞いて、コロナの時期だったので、本当に嬉しかったです。森光子さんから菊田一夫先生についていつも色んな話を伺っていて、森さんがどれだけ稽古でしごかれたとか、先生がどれだけすごい功績を残していたかを知っていたので、賞をいただけたのは何よりも有難かったです。
『海辺のカフカ』の稽古場では今まで以上により身近に蜷川(幸雄)さんを感じていました。自分自身が愛読していた村上春樹さんの作品で受賞できたのは嬉しかったです。この作品は、フランスが公演初日だったのですが、フランスの人たちの感動する姿に、改めてエンターテインメントは国境を越えて、作り手の思いがそのままきちんと伝わるんだなと実感しましたし、『終夜』では日本一好きなシアター風姿花伝という劇場で評価していただいたのが一番嬉しかったです。
菊田一夫演劇賞:川平慈英
・『ビッグ・フィッシュ』のエドワード・ブルームの役の演技に対して最高、クゥーー!猛烈に嬉しいです。このご時世、このような素晴らしい栄えある名誉な賞を受賞して、お前はなんて幸せ者なのかとシャウトしてしまいました!奇しくも、およそ1年ぶりに母のお墓参りに行った日の帰りにグッドニュースをいただき、母の導きもあったのではないかなと思いました。
ずっとショービジネスに反対されてきたので、やっと親孝行できました。父にいいニュースができて嬉しいです。役者として評価してくださった方々に心から感謝します。何よりも初演からサポートしてくださったスタッフ・キャスト、演出白井晃さんのビッグハート、ビッグサポートに心から感謝申し上げます。この舞台を育ててくれたお客様にも心より感謝申し上げます。この賞を糧にして、役者としてより細心の注意をもって、誇りと自信をもってまだまだ素晴らしい作品を作り、客席にHAPPYパワーを伝えたいと思います。
菊田一夫演劇賞:高橋一生
・『天保十二年のシェイクスピア』の佐渡の三世次の役の演技に対してまさかこんなに光栄な賞をいただけるとは思ってなかったので、とても嬉しく思っています。時期も時期でしたので色々な想いが混ざりあってはいましたが、 これからもお芝居というものに真摯に取り組んでいきたいな、という気持ちがより一層高まったと思っています。
三世次役に関しましては、皆さんがもつ自分のイメージを裏切るようなお芝居となったかと思いますが、自分としては、この役で大きなジャンプをしたという感覚はありませんでした。舞台を久しぶりにやらせてもらい、ミュージカルの歌を歌うことはハードルが高かったです。最初の歌のレッスンで、「きっと大丈夫だろう」と言われましたが、(そう言われると)僕としては「きっと大丈夫じゃないんだろう」と、思いまして…
この座組の皆さんは大ベテランの方ばかりで、1ヶ月の稽古期間で色んな方の背中を見させていただき、皆で団結していくことも大事なことだと感じました。
菊田一夫演劇賞:朝夏まなと
・『リトル・ウィメン~若草物語~』のジョーの役、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト』のデロリスの役の演技に対して伝統ある演劇賞を受賞させていただき光栄です。なかなか実感がなかったのですが、本日の授賞式で実感してきました。感謝の気持ちでいっぱいです。受賞させていただいた2役は、自分にとって財産の役です。2役ともキャラクターは違いますが、夢をあきらめないで力強く生きていくという点では共通してまして、その役に私自身勇気づけられ、成長させていただきました。
当たり前に舞台に立てていたことが、当たり前じゃなくなったとき、改めて私は舞台に立つことが好きなんだなと心から思ったので、新しい日常のなかで自分にできることや表現できることを模索しながらこれからも精進していこうと思っています。
菊田一夫演劇賞特別賞:酒井澄夫
・永年の宝塚歌劇における作・演出の功績に対して受賞については、まだ実感があるようで、ない感じがします。宝塚の作品に関しては、伝統を守っていかなくてはいけないなという思いが強かったです。昨年の『エクレール ブリアン』についても、今年すべきことは、宝塚の伝統を守ることだけということを考えて演出しました。宝塚は宝塚で、一般の演劇界とは少し違う伝統っていうのがあるんです。それを大事にしました。
菊田一夫演劇賞とは
演劇界に偉大なる足跡を残した菊田一夫氏の業績を永く伝えるとともに、氏の念願であった演劇の発展のための一助として、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する。(modelpress編集部)
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