史上初フルバーチャル空間イベントで感じる新たなエンタメの可能性、出演者の思いは?<Tokyo Virtual Runway Live by GirlsAward>
2020.06.27 20:05
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史上初フルバーチャル空間によるファッションショー&ライブイベント「Tokyo Virtual Runway Live by GirlsAward(以下:TVRL)」が6月27日、開催された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、アパレル業界・エンタメ業界が大きく影響を受けている今、ファッションと音楽の力で世の中を少しでも明るくしたいとの思いから開催が決まった今回の試み。フル3DCGで製作された特別なランウェイステージを出現させ、観客ではなく視聴者やネットユーザーを取り込んだ新たなリアルタイムイベントとなった。
「Tokyo Virtual Runway Live by GirlsAward」
同イベントは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、アパレル業界・エンタメ業界が大きく影響を受けている今、ファッションと音楽の力で世の中を少しでも明るくしたいとの思いから、CGとREALを掛け合わせたフルバーチャル空間で開催。フル3DCGで製作された特別なランウェイステージを出現させ、視聴参加者に臨場感あふれる新感覚イベントとなった。
モデルたち、フルバーチャル空間でも堂々ランウェイ
もちろんいつものような客席からの歓声、手作りのボードやうちわによる応援もない完全なバーチャル空間だが、本当の会場さながらにステージやペンライトの光などを再現。そのステージの中を、出演者は続々とランウェイした。トップバッターを飾ったのは藤田ニコル。藤田に続き、次々と登場したモデルたちは、視聴者に向けて手を振ったり、投げキスをして堂々としたステージを披露。アーティストステージでも、JO1やFAKYなどがバーチャルを感じさせないパフォーマンスを見せていた。
MCを務めた南海キャンディーズの山里亮太は「自ら目の前で独り占めしている気分になれたのでは?正直これはバーチャルなのか、リアルなのかわからなかったですよね!近未来ですね~」と驚き。
バックステージでは、MCの宇垣美里アナウンサーがソーシャルディスタンスを保ってランウェイを終えたモデルたちにインタビュー。みちょぱは「初めての試みで、どう映っているかわからなかったので、難しかったですね」と新しい挑戦を経てコメントし、ほかのモデルたちも「客席が見えたような気がした」「新しい形に挑戦できて良かった」「画面を通してファンの皆さんと繋がっている感じ」とコロナ禍でも前向きなメッセージを伝えていた。
新たなエンタメの可能性
エンターテインメントを始めとした多くの文化活動までもが大きく影響を受けている中、“バーチャル”というソーシャルメディアを駆使した形で発信された今回のファッションショー&ライブ。これまで無観客やライブ配信でのファッションショー&ライブが実施されてきたが、完全なバーチャル空間では初となる試み。ステージの転換も違和感なくスムーズ。そして、ランウェイのコンセプトや楽曲に合わせて映像を巧みに駆使し、会場の高揚感や光を再現したステージは、画面を通していることを忘れるほどのリアル感。視聴者からも「本当に会場にいてステージを見ているみたい!」「モデルさんたちが目の前に来てすっごく楽しい!」「いつもは見えにくいメイクやファッションの詳細がわかりやすい」と驚きの声が上がっており、まさに近未来の卓越したテクノロジーを実感する瞬間となった。
従来の「4G」よりも格段に性能が向上した移動通信システム「5G」化により、バーチャルYouTuber(VTuber)などバーチャルなタレントの活動が世間に認知され始めている近年。このように注目を集める新技術を使ったアプローチが、今後も多くの人にとって身近なものとなり、主流となっていく未来もそう遠くないと感じる。
世界的にも危機的な状況となる中で、新たなエンタメの可能性を示した「TVRL」。どんな状況になってもエンタメの進化は止まらないことを証明したイベントとなったことだろう。(modelpress編集部)
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