土屋太鳳「“今”を大事に」佐々部清監督との別れで決意新たに
2020.04.02 19:07
3月31日、映画監督の佐々部清さんが亡くなったことが報じられた。62歳だった。この訃報を受け、女優の土屋太鳳が2日にInstagramを更新し、胸中をつづった。
土屋太鳳、佐々部清さんへ想いつづる
佐々部さんがメガホンをとった映画「日輪の遺産」(2011年)に出演したほか、読売テレビ開局60年記念スペシャルドラマ「約束のステージ~時を駆けるふたりの歌~」(2019年/日本テレビ)で主演をつとめた土屋。土屋は「桜が散るのは次の春に咲くためだから寂しくないんだって毎年思い込みながら桜吹雪を見送ってきたけれど、そうじゃないこともあるんだよ、と今年の春は穏やかな声に教えられた気がします」とし、心境をつづった。
佐々部さんについて、「心が動くのを待ってくださる監督でしたし、動くように導いてくださる監督でした。でも、強く引き出してくださる監督でもあり、肝である部分、譲らない部分、しなければいけないことははっきりと要求し、示してくださる監督でもありました」と回顧。
その後、「日輪の遺産」の撮影時のエピソードを紹介し、「『演技ではない演技が出来ていて、良かったよ』とおっしゃってくださった声が『約束のステージ』で再会させていただくまでの心の支えになりました」といい、佐々部さんから与えらた言葉たちを振り返った。
土屋太鳳、決意明かす「“今”を大事に」
続けて、佐々部さんの作品に掛ける姿勢や、スタッフへの心遣いを見て、土屋自身も「『組』という意識を強く持つことができた」と語り、「もっともっともっと、もっともっともっとたくさんの作品を創らなきゃいけない監督だったと思うしもっともっともっとたくさんの方々に佐々部監督の作品を観ていただきたい。だから、元気を出します」と強い想いを吐露。また、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化していていることから「今、映像も舞台も大変な状況になっているけれど新しい目標を心に持ったので、その目標と一緒にがんばります」と前を向き、「心を寄せてくださった方々、本当に本当に本当にありがとうございます。たくさんの言葉にちからをいただきました」とファンに向けて感謝した。
最後に「今は世界中が、まるで見えないものに無理矢理全てを変えられてしまいそうな不安な気持ちが続いていて何もかもが心配だけれど、だからこそ新しい何かに気づくことが出来るよう『今』を大事にしようと思います」と決意を胸に。
そして、土屋がInstagram上でファンに向けて行っていた「質問コーナー」の再開を告知し、「そしてどうか身体を大切に、おうちでの時間を大事にしつつ水分補給など気をつけてみてくださいね」と呼びかけた。
佐々部清さん、死去
報道によると、佐々部さんは3月31日、宿泊していたホテルの室内で意識がない状態で見つかり、その後、警察の調べにより死亡が確認されたという。佐々部さんは山口県下関市の出身で、映画の専門学校を卒業後、2002年に「陽はまた昇る」で映画監督としてデビュー。
2004年には、作家・横山秀夫氏のミステリー小説を映画化した「半落ち」で日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞、ほかにも「チルソクの夏」(2004年)や「八重子のハミング」(2016年)など数々の話題作を手掛けてきた。(modelpress編集部)
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