井上芳雄、吉沢亮、大野拓朗(提供写真)

吉沢亮、ミュージカル初挑戦 井上芳雄主演×福田雄一演出「プロデューサーズ」上演決定

2020.02.28 13:29

俳優の吉沢亮が、井上芳雄が主演を務めるミュージカル『プロデューサーズ』(2020年11月9日~12月6日、東急シアターオーブ)に出演。吉沢にとってミュージカル初挑戦となる。

  
今作は、1968年の同名映画をもとに、2001年にブロードウェイで舞台化され、その年のトニー賞において新作ミュージカルが受賞可能な13部門のうち、史上最多の12部門で最優秀賞を受賞したもの。

ブロードウェイでの成功後、ロンドンのウエストエンド、さらにカナダ、ドイツ、オーストラリア、韓国など世界各国で上演を重ね、日本では2005年にブロードウェイキャストによる来日公演、2005年と2008年に日本人キャストによって上演され、この度はじめて東宝による製作で上演される。

井上芳雄が主演、吉沢亮&大野拓朗がWキャスト

落ち目のプロデューサーである主人公マックスを演じるのは、ミュージカル界で圧倒的な存在感と実績を誇る井上。マックスに巻き込まれていく気の弱い会計士レオを、人気・実力ともに急上昇でミュージカル初出演の吉沢と、映像作品に加えミュージカル『エリザベート』や『ロミオ&ジュリエット』など舞台でも活躍する大野拓朗がWキャストで演じる。

初のミュージカルとなる吉沢は「出演が決まった時は、怖かったです。今も怖いです。皆様実力者ばっかりだし。超人気演目だし。福田さんだし。ただ、いつかはミュージカルをやってみたいと思っていたので、本番までにしっかり準備をして挑みたいと思います」と意気込みをみせた。

福田雄一が演出を担当

そして、この傑作コメディの演出を手掛けるのは、舞台・ドラマ・バラエティとコメディ作品で定評のある、笑いの鬼才・福田雄一。“ブロードウェイミュージカルを題材としたブロードウェイミュージカル”であり、“史上最低のミュージカルを製作しボロ儲けを夢見る二人の顛末”をコミカルに描く。

そのほか、スウェーデン人の女優ウーラを木下晴香、ゲイの演出家ロジャー・デ・ブリを吉野圭吾、ロジャーの助手カルメン・ギアを木村達成、お金持ちの女性ホールドミー・タッチミーを春風ひとみ、ヒトラーを愛する脚本家フランツ・リープキンを佐藤二朗が演じることも決定している。

出演者コメント

井上芳雄

まさかこんなチャンスが頂けるとは!大好きなミュージカルコメディであり、福田さんとのミュージカルも熱望していたので、願ったり叶ったりです。

その完成度とバカバカしさが、近年の大傑作だと思います。ブロードウェイの舞台も映画も見ているので、オリジナルのネイサンレインの印象が強いのですが、最大のリスペクトと共に自分なりのマックスを演じたいです。オリジナルのスーザンストローマン振付なのも嬉しい!

吉沢亮さんは、ドラマでご一緒させてもらった時のストイックな姿勢が印象に残ってます。あと顔がキレイ。大野拓朗さんは、稽古中の悩みを打ち明けてくれたことがあり、共感しました。あと顔がキレイ。(演出の)福田さんとはミュージカルコント番組はずっと一緒にやらせてもらってますが、舞台はコメディ一本だけでミュージカルは初めてになります。笑いとミュージカルへの深い愛情に、全幅の信頼を寄せています!

とにかく2020年最大の挑戦です!今までやったことのない役柄ですし、現時点では本当にやれるかどうかも分かりませんが(笑)、素晴らしい作品とスタッフと共演者の力を借りて、シアターオーブを幸せでバカバカしい笑いでいっぱいにしたいと思ってます。どうぞよろしくお願いします!

吉沢亮

出演が決まった時は、怖かったです。今も怖いです。皆様実力者ばっかりだし。超人気演目だし。福田さんだし。ただ、いつかはミュージカルをやってみたいと思っていたので、本番までにしっかり準備をして挑みたいと思います。

僕の演じるレオはとにかく真面目な男ですが、真面目な人間が一度壊れ始めると、反動でどこまでも落ちていく危なっかしさが一つの魅力なのかなと思います。今はとにかくボイトレに通いまくっています。

井上芳雄さんは言わずと知れたミュージカル界の大スターだし、大野拓朗さんも色々なミュージカルをやられているので、僕だけ悪目立ちしないか不安しかありません…!

映像では、とにかく本番で(福田)監督を笑わせれば良いみたいな雰囲気があるのですが、長い稽古期間ずっと監督を笑わせなければならないと思うと気が遠くなりそうです(笑)。とにかく皆様の足を引っ張らないように。最高のエンターテインメントを皆様に届けられるよう頑張ります。

大野拓朗

NYで一報を受けた時「えっ!?」と、時が止まって、ふと我に返って、飛び上がって喜んで、大感激してしまいました!すでにレオが乗り移った感じでドキドキして、自分の枕の良い匂いを嗅いで気持ちを落ち着けました(笑)。

映画版はDVDを愛蔵していて何度も何度も何度も観ています。この作品のことを考えると思わずニヤニヤしてしまうくらい思いが溢れ出します。くだらない中にも笑いあり涙あり感動あり、耳から離れなくなる歌たちと、思わず身体を揺らしたくなるダンス、老若男女すべての観客を幸せな気持ちにすること間違いなしです。

僕の演じるレオは、マックスとの出会いで、つまらない人間から面白味のある人間へと成長して行く様は自分に似ていて親近感が持てるという印象です。レオは歌とダンスが上手くて、そこでも観客を魅了していきます。確実に、更なるスキルアップが必要で、ニューヨークでの歌とダンス、芝居のレッスンはもちろんのこと、ブロードウェイでプロデューサーや演出家になることを目指している仲間たちからも刺激をもらい、役作りに生かして行きたいと思っています。

井上芳雄さんは、僕がミュージカルデビューした時からスターでした。新人の時からとても優しく、面白く、接してくださり、そういう面からも学ばせていただいています。出演されているミュージカルを観る度に、圧倒的な歌唱力と人間力にいつも感動しています。

吉沢亮さんは、映像作品でよく観させていただいています。顔がすごくタイプなのと(笑)、芝居がとても好きで、いつか共演したいなぁと一方的に思っていました。一緒の役ができるということで、どんなレオを作り上げるのか、役者としても観客のひとりとしても楽しみです。

(福田さんは)笑いを届ける天才だと思います。福田雄一作品に出演した役者たちから、「福田さんが稽古を一番楽しんでいる!一生懸命考えてきたプランをゲラゲラ笑いながら見てくれるから、芝居している側もすごく嬉しい!」とよく聞きます。とっても笑いを愛しているのだと思います。コメディが大好きな僕にとって、福田雄一さんは憧れの演出家です。

手放しに、至高のエンターテイメントの世界に入り込んで、笑って泣いて感動して、日々の疲れをぶっ飛ばせる作品だと思います。観客の皆さんの笑顔につながるよう、最高の芝居をお届けしますので楽しみにしていてください!

ストーリー

かつてはブロードウェイでヒット作を生み出したプロデューサーのマックス(井上芳雄)は、現在はすっかり落ちぶれて失敗作が続き破産寸前。ある日、マックスのオフィスにやって来た気弱な会計士レオ(吉沢亮/大野拓朗)が帳簿を調べていたところ、「成功した芝居よりも失敗した芝居のほうが利益を産むこと」に気づく。それを聞いたマックスは、計画的に芝居を失敗させることによって出資者から集めた資金をだまし取り、大儲けするという詐欺の方法を思いつく。マックスとレオは究極のペテンになるべく手を組み、最悪のシナリオ、最悪のスタッフ、最悪の役者を集めて、大コケ間違いなしの失敗作を作り上げようと奮闘する。

まずはお金と色気を持ち合わせるホールドミー・タッチミー(春風ひとみ)を言いくるめ資金を調達。ヒトラーをこよなく愛するドイツ人のフランツ(佐藤二朗)が書いた『ヒトラーの春』というはちゃめちゃな脚本に、最低の演出家であるロジャー・デ・ブリ(吉野圭吾)とその助手カルメン(木村達成)のゲイ・カップル。さらには英語が話せない女優志望のウーラ(木下晴香)を主演女優に迎え、舞台は間違いなく大コケするはずだった。

そして迎えた初日の夜。(無事に?)大コケかと思われた一幕だったが、二幕になるとなんと客席は大爆笑!コメディとして喝采を浴び、翌朝の劇評も絶賛の嵐。劇場にはチケットを求める長蛇の列が。二人の計画は大失敗に終わってしまい——。

(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】

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