玉木宏、高橋一生(提供写真)

玉木宏、高橋一生と初共演で双子の兄弟役に 波乱万丈の復讐劇<竜の道 二つの顔の復讐者>

2020.02.27 06:00

俳優の玉木宏高橋一生が、4月14日にスタートするカンテレ・フジテレビ系ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(毎週火曜よる9時~)に出演することがわかった。主演の玉木が竜一役を務め、高橋がその双子の弟・竜二役を演じ、初共演を果たす。

  

玉木宏&高橋一生が兄弟役

今作は、2015年に急逝した作家・白川道の未完の同名小説を原作に、養父母を死に追いやった運送会社社長への復讐を誓った双子の兄弟を描くサスペンスドラマ。

オリジナルの展開とともに、波乱に満ちた竜一と竜二による復讐劇を結末まで描きだす。

玉木宏は“3つの顔”高橋一生は“二面性”で魅せる

玉木が40代初主演で演じる主人公・竜一役は、復讐のために心を捨て、顔も名前も変え、裏社会へ身を投じる。心優しい兄という本来の姿も含め、竜一は1人3役のように、激しい復讐心を抱く3人の男を巧みに演じ分ける表現力が求められる役どころ。

今作の企画・脚本を読んだときの感想を玉木は「非常にダーティーでチャレンジングな作品だなと思いました。それをテレビドラマでできる喜びと期待感があります。登場人物も単純に悪い人たちではなく、根底にある強い思いに突き動かされているというところにすごく魅力を感じています」とコメント。

一方の高橋演じる竜二は運送会社を監督する国土交通省のエリート官僚として権力を掌握。エリート官僚として職場で見せるスマートな表の顔と裏腹に、竜一と同様に激しい復讐心を抱いているという二面性を持った役どころとなっている。

「過去が深く関わってくる物語で、現在とのつながりに重点を置いたお芝居になるのがとても楽しみです。復讐をしていこうとすると、ネガティブなものがどんどん生まれてくるのは、ある種の理(ことわり)だと思いますが、それを引きずりながら目的に向かって突き進む二人の姿が魅力的にうつりました。まずは“恨みでしか成就できない何か”を信じてしまっている竜一と竜二の気持ちをしっかりと理解していかなくてはいけないと思っています」と意気込んだ。

一筋縄ではいかない登場人物たちの愛憎・欲望・利権・策略・予想外の裏切りが絡み合い、毎話スリリングな展開が繰り広げられていく。さらに、純粋な心を持つ妹・美佐が、復讐計画にとって重要なキーパーソンになる。血のつながりのない美佐へのそれぞれの思いが、復讐に身をゆだねていくなかで交錯し、次第に2人の足並みにも乱れが生じていく。

玉木宏&高橋一生、初共演での意気込み語る

そして、初共演となる高橋との芝居の重ね方について玉木は「今回、高橋一生さんと、性格の違いはありますが同じベクトルを向いた双子の兄弟役として共演することはすごく楽しみです。竜一と竜二はそれぞれ違うパートを生きていきながら、最終的なゴールは同じだと思うので、“2人で1つ”ということは頭の中におきつつ、劇中で“汚いことは俺がやる”といった竜一の言葉があるように、それぞれのやるべきことを全うする意識を持って芝居に臨みたいと思います」と表現。

一方高橋は「今回、初めて玉木さんにお会いしましたが、その際に自分が感じた玉木さんの動きや話し方といった居住まいを、お芝居に活かしていきたいと思います。また、竜一と竜二で、まるで自分を投影するかのように妹の美佐に対する“家族として愛するとはどういうことなのか?”といった考えの違いがあります。それが二人のお芝居を通してはっきりわかってくると面白いなと思います」と語った。(modelpress編集部)

主演・玉木宏(竜一役)コメント

― このドラマの企画、そして脚本を読まれた時の印象をお聞かせください。

非常にダーティーでチャレンジングな作品だなと思いました。それをテレビドラマでできる喜びと期待感があります。登場人物も単純に悪い人たちではなく、根底にある強い思いに突き動かされているというところにすごく魅力を感じています。

― 高橋一生さんとは初共演で双子の兄弟という設定ですが、どのように芝居を重ねていきたいですか?

今回、高橋一生さんと、性格の違いはありますが同じベクトルを向いた双子の兄弟役として共演することはすごく楽しみです。竜一と竜二はそれぞれ違うパートを生きていきながら、最終的なゴールは同じだと思うので、「二人で一つ」ということは頭の中におきつつ、劇中で「汚いことは俺がやる」といった竜一の言葉があるように、それぞれのやるべきことを全うする意識を持って芝居に臨みたいと思います。具体的には、高橋さんと実際お芝居を合わせてみて、「こう出てくるんだな」ということを体感しながら作り上げていけたらと思います。

― 演じられる竜一について、玉木さん自身はどのような印象を持ちましたか?

整形をして本来の自分を捨て、別の人生を歩むというのはものすごい覚悟と意志が必要だと思うので、何をするにもすごく躊躇しない人物なんだろうと想像しています。

― 本来の竜一だけではなく、その時代ごとに「斉藤一成」や「和田猛」といった役柄も演じます。1人3役のような大変さがあるように思いますが、どう演じていきたいですか?

本来の自分を捨てて生きるとはいえ、やはり人間なので、竜二がいることによってブレーキがかかる時もきっと出てくると思います。そういう意味で3役というか、完全に他の人物になりきる時もありつつ、でも少し「本来の竜一」を匂わせるというバランスを探りながら形にしていかなければと思っています。

― 今作は40代として初の主演作になります。玉木さんにとってどのような作品にしていきたいですか?

40歳になったからといってそんなに意識的に何も考えはしませんが、今まで積み上げてきたものがまた違う形になって表れるのが40代だと思いますし、このタイミングでこの作品に出会えたことは幸先が良いなと思っています。共演者やスタッフの皆さんとより良いものにして、地上波でもこんな刺激的なドラマを作ることができるんだと再認識してもらえる作品にできたらと思います。

― 視聴者に向けてメッセージをお願いします。

ある意味、誇張されたドラマの世界ではありますが、根底にある気持ちはきっと共感していただけると思うので、僕たち兄弟を応援するような気持ちで見届けていただけたらと思います。

高橋一生(竜二役)コメント

― このドラマの企画、そして脚本を読まれた時の印象をお聞かせください。

過去が深く関わってくる物語で、現在とのつながりに重点を置いたお芝居になるのがとても楽しみです。復讐をしていこうとすると、ネガティブなものがどんどん生まれてくるのは、ある種の理(ことわり)だと思いますが、それを引きずりながら目的に向かって突き進む二人の姿が魅力的にうつりました。まずは「恨みでしか成就できない何か」を信じてしまっている竜一と竜二の気持ちをしっかりと理解していかなくてはいけないと思っています。

― 裏社会を行く竜一とは異なり、表の道を行く竜二にどのような印象を持ちましたか?

ある意味、狂気を感じる竜一に対して、竜二はまだ越えてはいけない一線がある人物です。台本を読んで、双子であっても根本で何かが決定的にすれ違ってしまっている2人なのかもしれないと僕は感じました。それは復讐への熱量の差なのか何なのか、いつも気持ちを張り巡らせていきたいと思います。

― 玉木宏さんとは初共演で双子の兄弟という設定ですが、どのように芝居を重ねていきたいですか?

今回、初めて玉木さんにお会いしましたが、その際に自分が感じた玉木さんの動きや話し方といった居住まいを、お芝居に活かしていきたいと思います。また、竜一と竜二で、まるで自分を投影するかのように妹の美佐に対する「家族として愛するとはどういうことなのか?」といった考えの違いがあります。それが2人のお芝居を通してはっきりわかってくると面白いなと思います。

― 視聴者に向けてメッセージをお願いします。

受け取った物語を自分ができる限りお芝居としてお返ししていくというのが大前提ですが、僕自身、復讐の果てに何があるのかまだ検討もつきません。愛憎だけではなく、とてつもない代償を払うのか?そういった結末を見てくださった方がそれぞれ感じていただくことがメッセージになると思います。個人的にはハッピーエンドになるといいんですけれど(笑)。

米田孝プロデューサー(カンテレ)コメント

強い者が弱い者を犠牲にし、さらに強くなる。そんなことがまかり通ってしまったら、この世の中はどれほど息苦しく、殺伐としたものになってしまうでしょうか?この作品の面白さは、善と悪が、グチャグチャに入り乱れるところ。誰でも正しく生きていたいと願うけれど、それだけでは勝てないし、必ずしも幸せにはなれない。むしろ、ずるい悪人から、その幸せを簡単に奪われてしまうかもしれない。じゃあ自分も悪になって、そいつに仕返しを…。こんな連鎖の中に陥ってしまった双子の運命を描きます。

兄・竜一を主演の玉木宏さん、弟・竜二を高橋一生さん。多面性がある主人公たちの魅力を無限大に引き出してくれる、これ以上ないお二人がそろいました。二人の“竜”がどんな生き様を見せてくれるのか、私自身も楽しみで仕方ありません。

策略と欲望渦巻くスリリングな展開の奥に潜んだ、登場人物たちの純粋な愛情や、それぞれ抱える切ない思いが、この作品の何よりの魅力です。人生をかけるほどの憎しみ、何を犠牲にしてでも守りたいと願う愛情…人間の強い思いに突き動かされた物語を、毎週、あっという間に観ていただけるエンターテインメントに仕立ててお届けします!ご期待ください!

水野綾子プロデューサー(共同テレビ)コメント

私自身、白川道先生の作品が好きで『竜の道』もその1つでしたが、「未完の作品をドラマ化する」という発想はそもそもありませんでした。しかし、結末まで描かれていないがゆえにさまざまな想像をすることができ、そのなかでも原作に無い「ある設定」(今はまだ明かせません)を加えることを思いついたことがきっかけとなり、「ドラマ化できる!」と確信しました。また、企画を快諾していただいた、幻冬舎で白川先生の編集担当を長年務めてこられた有馬大樹さんの「この作品がドラマ化されることが白川さんへの供養になると思います」というお言葉も後押しとなりました。そして、玉木宏さんと高橋一生さんという本当に魅力的で、かねてから作品でご一緒したいと思っていたお2人にご参加いただくことで、ついにドラマ化が実現しました。

脚本を作っていくなかで、常にお2人が演じられることを想像していましたが、実際にお2人とお会いし、そして目の前で並んでいる姿を見て、本当に壮絶で面白い作品ができそうだと感じています。原作の面白さ、ハードさをベースにしつつ、連続ドラマならではの「次週が楽しみ」な作品になればと思っています。ぜひ、ご期待いただければと思います。

ストーリー

竜一(玉木)と竜二(高橋)は、生まれてまもなく実の親に捨てられたところを、小さな運送会社を営む吉江夫妻に養子に。その後、夫妻の間に生まれた妹の美佐を加え、5人家族として仲良く暮らしていた。しかし、2人が15歳のとき、全国への事業拡大を進める霧島源平が率いる運送会社の悪質な乗っ取りに遭い、多額の借金を抱えた両親は、自殺。卑劣で冷酷な手法で霧島に追い詰められる両親の姿を見ていた2人は、両親から命を、そしてまだ5歳の美佐から実の親を奪った霧島への復讐を誓い合う。

7年後、竜一は焼死に見せかけて他人の戸籍を奪い、整形で別人になり替わり、裏社会と関わりを持ち始める。一方、竜二は名字を出生時の「矢端」に戻し、運送会社を監督する国土交通省に入省。竜一が生きていることは、妹の美佐も知らない2人だけの秘密。「これからは、なんでも2人だ」。そして、コインの裏表のような、正反対の立場の双子による波乱万丈の復讐劇が幕を開ける。
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