ヴァンゆん・フワちゃん・ラファエル…新たな世界に進出したYouTuberたち【2019年末特集】
2019.12.25 00:00
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2019年、メディアには俳優・タレントなどの肩書きを持った芸能人のほか、“YouTuber”という名を掲げた新たな人物を多数目にする機会が増えた。ここでは、2019年にYouTubeを飛び出し、活動の場を多方面に広げたYouTuberたちを紹介する。
独自の路線を切り開くハイテンションYouTuber・フワちゃん
フワちゃんは、ヴィヴィットカラーのスポーツブラにミニスカートがトレードマークのハイテンションYouTuber。チャンネル登録者数は45万人を超えており、底抜けに明るく、「真夜中の原宿で見ず知らずのスケートボーダーを全速力で追いかける」など、奇想天外な動画が話題となっている。指原莉乃がファンを公言しており、2019年4月に日本テレビ系『ウチのガヤがすみません!』に指原のイチオシ芸人として登場。その出演が功を奏し、同番組のレギュラーを獲得。以後、テレビへの露出を増やし、ダウンタウンや爆笑問題・太田光など、大物相手でも物怖じせず自分のペースに巻き込む姿が話題となっている。
不思議な関係性に目が離せない 美男美女の2人組YouTuber・ヴァンゆん
ヴァンゆんは、ヴァンビとゆんからなる、男女2人組のYouTuber。彼らの動画は、大食い企画から少し際どいラブコメのようなテーマまで様々。「友情・努力・美エロ」をコンセプトに、カップルでも兄妹でもない2人のむず痒くも不思議な関係性が人気を博し、現在チャンネル登録者数は170万人を超えている。2019年9月に、チャンネル登録者数が100万人を超えるYouTuberとしては初となる大手芸能事務所(太田プロ)に所属し、本格的に芸能界デビューを果たした。2人の芸能界進出は、ゆんの長年の夢である「バラエティもお芝居もモデル業も何でもこなせる“マルチタレント”になる」という目標実現のための決断。出演したバラエティでは安定のトーク力を見せ、着実に知名度を上げている。
さらに、「関西コレクション」や「GirlsAward」にも出演。ゆんの美貌や2人の仲睦まじいやり取りは、観客の心を鷲掴みに。今後、YouTuberから誰もが知るお茶の間のアイコン的存在へ、さらなる活躍が期待できる。
深い名言が刺さる “若者のアイコン”kemio
kemioは、「あげみざわ」など若者の流行語の生みの親であり、YouTubeなどのSNSに留まらず、歌手やモデルとしても活躍しているインフルエンサー。秀逸なボキャブラリーと「意外に深い」名言で“若者のアイコン”として支持を集め、YouTubeは、現在150万人以上のチャンネル登録者数を誇っている。2019年4月にはエッセイ『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』(KADOKAWA)を出版し、大ヒットを記録。また「昔彼女居たことあるけどちな、今ウチはゲイ」と自身のセクシュアリティについてゲイであることを告白し、多数の反響が寄せられたことでも話題となった。
また、6月にデコルテがあらわになった黒のセットアップのジェンダーレスファッションをInstagramにて披露。これが国内外から称賛の声が殺到し、9月にはイタリア・ミラノで開催された『ミラノファッションウィーク2019 Spring/Summer 2020』に出演。ミラノコレクションデビューを果たした。
さらに、今年“圧倒的に輝いた男たち”に贈られる『GQ MEN OF THE YEAR 2019』をYouTuberとして初受賞。そして、先日放送された日本テレビ『news zero』での密着インタビューでは、自身の価値観や思いを赤裸々に語り、ファンだけでなく放送を見て初めて彼を知った視聴者からの反響も寄せられた。
原宿系読者モデル3人組YouTuber・さんこいち
さんこいちは、古川優香・ほりえりく・Yapp!による3人組YouTuber。動画の内容は主に「やってみた系」やメイク・スキンケアなどの美容系。ときには告白ドッキリや浮気ドッキリ、パンスト相撲など体を張った動画を投稿しており、若者を中心に140万人以上のチャンネル登録者数を獲得し、多くの支持を得ている。動画投稿だけでなく、元々モデルでもある3人は「関西コレクション」や「東京ガールズコレクション」など、数々のファッションイベントに出演。大きな歓声を浴びた。
また、古川はCMに出演するなど、YouTuberの枠を越えた多岐に渡る活動も行った。さらに、自身初のスタイルブック『#てんこもりフルカワ 古川優香スタイルブック Make&Fashion』もリリースし、同世代女子からの支持も受けている。
自伝本も発売“時給日本一”YouTuber・ラファエル
ラファエルは、白い仮面とグレーのパーカーがトレードマークの、国内トップクラスの動画再生回数で支持されるYouTuber。2014年10月のチャンネル開設以降、ほかのYouTuberが開拓出来なかった分野、ギリギリで過激な内容、“時給日本一YouTuber”として豪快にお金をつぎ込んだ企画など、戦略的にマーケットを分析し、自らのキャラクター設定とポジショニングを明確にする唯一無二の存在として人気を博してきた。
2019年1月にメインアカウントが削除されるも、この騒動をバネにサブアカウントで活動を再開。現在、チャンネル登録者数は140万人を越えている。また、9月には自身の半生を綴った初の自伝本『無一文からのドリーム』を発売。重版が決定するほどの売上を記録した。
さらに、同書のリリースを記念して早稲田大学でトークショーを開催。大学生はもちろん、小さい子どもや女性、ビジネスマンなどの姿も見られた。さらに、「TGC北九州2019」でランウェイデビューを果たし、ファッション雑誌や経済メディアを含めメジャーシーンへの露出が高まっている。
YouTuberから雑誌モデルに異例の転身 ねお
雑誌『Popteen』の専属モデルであるねおは、チャンネル登録者数75万人を超える、女子中高生を中心に支持を集めるモデル兼動画クリエイター。「ねおです!シャキーン」の挨拶とともに、メイク動画や「踊ってみた」「1週間コーデ」など、様々なテーマで動画を投稿している。元々YouTuber1本で活動していたが、異例の抜擢を受け2018年4月に『Popteen』専属モデルに。モデルという今までにない仕事や人間関係などに悩みながらも、持ち前の向上心で、体型改善やつけまつげのプロデュース権争奪バトルで見事1位を獲得するなど、その努力がファンの心を掴んでいる。
また、2019年8月には自身初のスタイルブック『ねおWORLD』をリリース。バラエティ番組にも着実に出演回数を増やしており、今後さらなる活躍の場を増やすだろう。
活躍は日本だけでなく世界へ さらなる飛躍を遂げたYouTuberたち
また、既に圧倒的知名度を誇っている日本YouTuber界のパイオニア・HIKAKINは、YouTube・テレビでの活躍はもちろん、2019年11月30日に台湾・台北で開催された『ASIA FASHION AWARD 2019 in TAIPEI』において、動画クリエイターという新たなカルチャーのリーディングパーソンとして新時代を築いた功績を認められ『ASIA FASHION AWARD』を受賞するなど、その活躍は日本だけに留まらず、世界規模に発展した。さらに、9月12日から13日にかけ千葉県を中心とした関東に甚大な被害をもたらした台風19号の被災地へ募金を呼びかけ、自身も100万円を寄付したことでも話題となった。
日本国内でYouTubeチャンネルの登録者数が最も多いYouTuber・はじめしゃちょーは、2019年は多数のCMに出演しており『2019年TV-CM急上昇ランキング』(ニホンモニター)では、契約会社数4社で堂々の2位を獲得。さらに、自身の影響力を活かして多数のイベントを主催するなど、YouTubeやメディア以外にも多岐にわたって活躍した。
このように、新たな時代のインフルエンサーとして、日本のエンタメ界に存在と実績を確立していくYouTuberたち。2020年、彼らが世の中にどのような影響を及ぼし、我々に新しい世界を魅せてくれるのか。今後も期待したい。(modelpress編集部)
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