中村倫也、世の女性を虜にした1年 今年ブレイクした理由とは【2019年末特集】
2019.12.24 08:00
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俳優の中村倫也(33)は、TBS系ドラマ「初めて恋をした日に読む話」「凪のお暇」などの話題作に出演して女性のハートを掴み、映画「アラジン」の声優に抜擢されたことをきっかけに「第70回紅白歌合戦」初出場が決定するなど、2019年ではさらなる飛躍をみせた。そんな中村のこの1年の活躍ぶりを改めて振り返る。
“今年の顔”中村倫也、ブレイクまでの道のり
中村は、1986年12月24日生まれ、東京都出身。高校1年生のときにスカウトを受け、現在の芸能プロダクションに所属。2005年に映画「七人の弔」で俳優としてデビュー。映画・ドラマ・舞台など、数多くの作品に出演し続け、着々と俳優としてのキャリアを積み上げていった。そして、2018年に女優の永野芽郁がヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」に出演。ヒロインの心を翻弄する“マアくん”こと朝井正人役で、一気にお茶の間にその名を知らしめる。そんな中村だが、このブレイクに行き着くまで道のりは短くはなかった。
今年11月に放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK総合/毎週火曜22:30~)では、中村の所属芸能プロダクションの社長・渡辺万由美氏の密着ドキュメンタリーが放送され、中村に対して事あるごとに「あなたはそのままでいい」という風に伝え、長年側で支えてきたことが明らかに。
中村について渡辺氏はこうも語っている。「私は『(中村のことを)低温動物みたいだな』ってよく言っているんですけど、媚びない、ブレない。表に本音とか心の中が出ないっていう部分が、すっごくいいなって。年月を経れば、絶対彼の良さは伝わるんだっていう『いつみんなが気づくんだろうね』っていう感じで」と、中村の魅力が世間に広まることを信じ続けていた。
中村倫也の魅力が爆発した2019年を総ざらい
そして今年、中村は今年ドラマに映画に声優に…様々な場面でその魅力を余すところなく発揮。活躍ぶりが評価され、「エル シネマアワード2019」で「エル メン賞」、日本映画テレビプロデューサー協会主催「エランドール賞」で「新人賞」、NEWSの祭典「NEWS AWARDS 2019」では俳優部門に選出・受賞。さらに、年末恒例でモデルプレスが選ぶ「今年の顔」にも、多くの読者から支持を集めて選出された。「はじこい」の元ヤン教師役の男らしさが話題に
この作品をなしに2019年は語れないのではないかと思わせるほど世間を夢中にさせた、今年1月期放送の“はじこい”こと、女優・深田恭子がヒロインを務めた「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)。本作は、恋も仕事もしくじっている超鈍感アラサー女子・春見順子(深田)が、タイプの違う3人の男性からアプローチされるラブストーリー。東大合格を目指す高校生・由利匡平(横浜流星)の担任で、順子とは高校の同級生の元ヤン高校教師・山下一真役を中村が演じた。
劇中では、順子とのデートシーンや、初恋相手である順子の幸せのために、自分を犠牲にしてまで職業を転身し、順子の恋路を後押しする姿が話題に。ちょっぴり強引でありながら、スマートで男前な“山下先生”に、心を奪われ胸キュンする女子が続出した。
「凪のお暇」で“ゴン”にときめく女子続出
また、今年7月期に放送された女優の黒木華主演の「凪のお暇」(TBS系)でも、中村は世の女性を“沼”に落とした。同作は、空気を読みすぎる28歳OLの主人公・大島凪が、あるきっかけから会社も、付き合っていた彼氏も、住んでいた部屋も、SNSもありとあらゆるものを捨て、人生をイチからやり直す“人生リセットストーリー”。主人公の真面目で優しく気が弱い性格の凪(黒木)のアパートに住む謎の隣人・安良城ゴンを中村が演じた。
ゴンは、付き合った女の子をダメにしてしまう、“メンヘラ製造機”という役柄。ゆるりとした空気感で誰しもを呑み込んでしまう“天性の人たらし”なゴンの沼に、凪が心を奪われていってしまう展開が劇中で描かれ、中村の色気溢れる演技に視聴者も翻弄された。
ゴンはやわらかな雰囲気を醸し出し、どこかほっとけない、なんだか憎めないキャラクター。まさに中村しか演じこなせないのではないだろうかと思わせるほどのハマリ役っぷりに、毎話ドキドキさせられたことだろう。
「アラジン」の声優に抜擢 紅白初出場も決定
さらには、6月に公開されたディズニー実写映画「アラジン」のプレミアム吹替版に抜擢され、主人公・アラジン役を担当した。劇中では、王女ジャスミン役を務めた女優の木下晴香とともにデュエットした映画史に残る珠玉の名曲「ホール・ニュー・ワールド」を披露し、“歌う俳優”としても話題に。テレビ朝日系「ミュージックステーション」(毎週金曜20:00~)や「FNSうたの夏まつり」など、音楽番組にも出演。中村の甘い歌声と歌唱力の高さが世の中に知れ渡り、また新たな魅力が、世間の心を掴んだ。
そして、今年「第70回紅白歌合戦」への出場が決定。特別企画として2019年を彩ったディズニー映画の名曲をつづるスペシャルメドレーのなかで、中村は木下とともに、「アラジン」の「ホール・ニュー・ワールド」を歌唱する。2019年最後の最後まで、走り抜ける。
ほかにも、映画「美人が婚活してみたら」「長いお別れ」「台風家族」、主演舞台「クラッシャー女中」と、数々の作品に出演。中村の魅力は、全くタイプの違う役柄も、まるで本当にその人として存在しているかのような演技力の高さだ。
なにより、自然と心に入りこむ彼自身の人となりが滲みでているように感じる。だからこそ、観る人のなかで、彼が演じるキャラクターが生き、夢中にさせる。甘いフェイスと相乗して心を掴むのだろう。
前述した、中村の魅力が世の中に伝わると思い続けた渡辺氏の信念と、中村が長年積み上げてきたキャリア。その2つが重なり、まさに“世間が気づくタイミング”が今年訪れたのだろう。社長との信頼と絆の上に、中村の魅力が花開いたのだ。
そして、今年出演した作品のなかで彼の魅力が大いに発揮されたのは、まぎれもなく中村の努力の賜物である。
中村倫也、今後の活躍にも期待
2020年には、いまやヒットを生み出す俳優と言っても過言ではない、俳優の田中圭とテレビ朝日系ドラマスペシャル『不協和音 炎の刑事VS氷の検事(仮)』にて、兄弟役として“初の濃密共演”を果たす。この発表時には、ネット上で中村と田中の演技合戦に期待の声が溢れた。そのほか、すでに主演映画「水曜日が消えた」のほか、俳優の綾野剛主演の「影裏」(2月14日公開)、俳優の佐藤浩市主演の「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」(2020年冬公開)に出演する。また、主演の舞台「ケンジトシ」を公演が決定している。
中村は、今後もますます世の中に“愛される俳優”として、活躍の場を広げていくことだろう。2020年も中村の活躍に期待が高まるばかりだ。(modelpress編集部)
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