「たぴりすと。」奈緒&華恋(C)モデルプレス

「タピる」2019年新語・流行語大賞トップテン入り「タピオカをブームではなく文化に」

2019.12.02 17:54

今年流行した新語・流行語を決める「2019ユーキャン新語・流行語大賞」(『現代用語の基礎知識』選)表彰式が1日、都内で行われ、トップテンに「タピる」が選ばれた。

  

「タピる」新語・流行語大賞トップテン入り

「タピる」2019年新語・流行語大賞トップテン入り(C)モデルプレス
表彰式には、TBS系バラエティ番組「マツコの知らない世界」にも出演した、SNSでタピオカの魅力を発信している「たぴりすと。」の現役女子大生・華恋&奈緒が出席。

「たぴりすと。」奈緒&華恋(C)モデルプレス
第3次タピオカブームとなった今年、タピオカ入りのドリンクを飲む、タピオカを食べるという意味で女子中高生の間で使われた「タピる」がトップテン入りを果たし、奈緒は「私たちが代表して名誉ある賞をいただけることに、とても感謝しています。今回のトップテン入りでより多く方々に知れ渡り、私たちにとっても大変嬉しく思います」と感激をあらわに。

華恋は「私たちの夢はタピオカをブームではなく文化にすること」と夢を掲げ、「今回のことでより多くの方に知っていただくきっかけになると思いました」と胸を張った。

<選考委員による解説>

「タピる」と言われても、何のことか分からないおじさんたちが多いのではないか。「タピる」とは、タピオカ入りのドリンクを飲む、タピオカを食べるという意味で、主に女子中・高校生の間で使われている。今年は第3次タピオカブームで、タピオカの消費量は既に過去最高だった昨年の約4倍になっているという。1992年(平成4年)の流行時は白い小さな粒でタピオカココナッツミルクが主流だったが、今回はウーロン茶や紅茶のミルクティーに大粒で黒いタピオカを入れたタピオカミルクティーが受け入れられている。

この 発祥地は台湾で、このドリンクに魅入られた人々がSNSでその魅力を拡散し、インスタ映えすることから女子中・高校生や大学生など若い世代のニーズにも合致した。

台湾の大手チェーンが続々日本に出店、大都市だけでなく全国各地に広がっている。代々木公園で7月に開催された台湾フェスタ2019には2日間で15万人が訪れた。日本の大手飲食店チェーンも参入し、今や専門店ばかりでなく、回転寿司屋にもあるというから、日本発のドリンクだと思っている人たちは多いのではないか。

2019年新語・流行語年間大賞は「ONE TEAM」

ラグビー日本代表(Photo by Getty Images)
今年の年間大賞は、「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」の公式キャッチフレーズで始まったラグビーワールドカップ2019日本大会にて、熱狂の源となった日本代表を率いるジェイミー・ジョセフヘッドコーチが掲げたテーマ「ONE TEAM」に決定。受賞者として公益財団法人日本ラグビーフットボール協会会長の森重隆氏が登壇した。

ラグビー日本代表(Photo by Getty Images)
またトップテンには4月1日に新元号として発表された「令和」や、ほか「計画運休」「軽減税率」「スマイリングシンデレラ/しぶこ」「#KuToo」「○○ペイ」「免許返納」「闇営業」が決定。さらに、特別賞として米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手が引退会見で残した名言「後悔などあろうはずがありません」が選ばれた。

表彰式には「計画運休」で受賞した国土交通省鉄道局長・水嶋智氏、「軽減税率」で受賞した有限会社アキダイ代表取締役社長・秋葉弘道氏、「#KuToo」で受賞したアクティビストの石川優実氏、「○○ペイ」で受賞したPayPay株式会社代表取締役社長執行役員CEO・中山一郎氏、「闇営業」で受賞したFRIDAY編集長・藤田康雄氏、「令和」で受賞した坂本八幡宮宮司・御田良知氏らが出席した。


「2019ユーキャン新語・流行語大賞」トップテン

2019年新語・流行語大賞決定 トップテンを発表(C)モデルプレス
※五十音順
<トップテン>
・計画運休
・軽減税率
・スマイリングシンデレラ/しぶこ
・タピる
・#KuToo
・○○ペイ
・免許返納
・闇営業
・令和
・ONE TEAM

<特別賞>
・後悔などあろうはずがありません

「新語・流行語大賞」

2019年新語・流行語大賞決定 トップテンを発表(C)モデルプレス
「新語・流行語大賞」は、今年1年の間に発生した多種多様な「ことば」の中から、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。

1984年に創始され、毎年12月初めに発表。「現代用語の基礎知識」収録の用語をベースに、自由国民社および大賞事務局がノミネート語を選出。選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれる。選考委員会は、姜尚中(東京大学名誉教授)、金田一秀穂(杏林大学教授)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、大塚陽子(「現代用語の基礎知識」編集長)で構成される。(modelpress編集部)

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