佐野勇斗、台風被害で初主演舞台「里見八犬伝」館山公演中止に「勇気づけられる公演ができたら」

同作は台風19号の悪天候により、公演開催の準備が間に合わないため、発祥の地である館山公演が中止に。

東京で初日を迎える思いを聞かれた座長の佐野は「里見八犬伝の発祥の館山。八犬士の3人は館山まで足を運んだのですが、皆さん八犬伝を愛していらっしゃって、見て頂きたいなという気持ちで頑張っていたのですが、とても残念で悔しい気持ちでいっぱいです。館山だけでなく全国台風の被害が大変だと思います。僕らが全国を回って勇気づけられる公演ができたらと思います」とコメントした。

佐野勇斗、初の座長・殺陣に挑む思い

また、初めて座長を務める本作で、初の殺陣にも挑戦した佐野。「初めて座長を務めさせて頂き、殺陣も初めてということで、正直一番最初はものすごく不安だった」と言うも、「八犬士、深作監督など皆さんに沢山支えて頂き、『舞台ってこんなに楽しいんだ』って思えた作品です。初日を迎えられることがとても嬉しく思いますし、少しでも皆さんに頑張ったこの1ヶ月半が伝わればと思います」と強く意気込んだ。

最後に見どころを聞かれた佐野は「本当に素晴らしい作品であることは間違いないです」と自信を見せ「皆さんに勇気と感動を与えられるように、健康に怪我無く千秋楽を迎えられたらと思います」と語った。

スペクタクル時代劇『里見八犬伝』

本作は、知勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士（剣士）たちが出会い、立ちはだかる悪霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていくという、滝沢馬琴原作の壮大な歴史ドラマを、時代物の舞台作品に腕を振るう鈴木哲也が既存の物語設定をもとに書き下ろし。映画監督、故・深作欣二の代表作でもある当作品を、息子の深作健太が舞台版として演出する。

4回目となる待望の2019年版はキャストを一新、改めて作品の原点に立ち返り、内容をさらにグレードアップ。佐野が舞台初主演で「犬塚信乃」に挑む。犬塚信乃以外の7人の犬士は、松田凌、岐洲匠、神尾楓珠、塩野瑛久、上田堪大、結木滉星、財木琢磨と、今を時めく華と勢いのあるキャストが一同に会し、岐洲と神尾は今回が初舞台となる。

対決、変幻、忠義と裏切り、恋と友情など…、様々な要素が散りばめられた人間ドラマをベースに、活劇的娯楽性も盛り込まれ、ドラマティックで胸を打つ、魅惑のアクションエンターテインメントに仕上がっている。

10月17日（木）～21日（月）になかのZERO大ホールにて、東京公演を開催。その後、11月に、大阪、福岡、愛知公演を経て11月30日（土）～12月8日（日）まで明治座にて東京凱旋公演を行う。（modelpress編集部）