関ジャニ∞・欅坂46ら「関ジャム」“プロ絶賛アイドルソング”発表 人気音楽プロデューサーが選出
2019.09.09 15:04
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8日に放送されたテレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』(毎週日曜よる11:10~)にて、「プロが見たらスゴいアイドルソング」が発表された。
「プロが見たらスゴいアイドルソング」に関ジャニ∞・欅坂46ら選出
これまで日本の音楽史を彩ってきた数々のアイドルソング。番組では、音楽プロデューサーの松尾潔氏、本間昭光氏、そして関ジャニ∞にも楽曲提供をした、スキマスイッチの常田真太郎の3人が選んだ「プロが見たらスゴいアイドルソング」を発表。それぞれ独自の目線で選んだアイドルソングは一度は聞いたことのある名曲ばかり。関ジャニ∞の「大阪レイニーブルース」(松尾氏)、松田聖子の「赤いスイートピー」(本間氏)、欅坂46の「世界には愛しかない」(常田)など、それぞれ選出。そのほかにもFolderの「NOW AND FOREVER」(松尾氏)やももいろクローバー「行くぜっ!怪盗少女」(常田)も選ばれた。
松尾潔氏、関ジャニ∞「大阪レイニーブルース」は「傑作アイドル歌謡」
・少年隊「君だけに」(1987)ジャニーズの歌って踊れる、バラードでフィラデルフィアで生まれた、弦楽器を使ったソウルミュージックであるフィラデルフィア・ソウルの日本的解釈で最高の1曲。
【コメント】
スウィートソウルならではの美しいサウンドを取り入れながら、メロディーは洋楽ベクトルに暴走することもなく、歌謡曲的のうまみから外れることもなく、「単なる洋楽のマネでは終わらせない」という気概を感じます。
・Folder「NOW AND FOREVER」(1997)
高いところをあえて地声で歌う、和製マイケル・ジャクソン誕生を予感させた1曲。
【コメント】
当時10歳の三浦大知(DAICHI)が声変わり前ならではのボーイソプラノで歌いきっている。高音部でもメタリックにならず、体温を失わない声質だけなく、パワフルな声量。
ボーカルだけでダンスを感じさせるタイム感(独特な詩のタイミング、感覚)の非凡さなど、この時代のDAICHIのボーカルにはマイケル・ジャクソンとの類似点が多く見受けられます。
・関ジャニ∞「大阪レイニーブルース」(2005)
方言を効果的に使った傑作アイドル歌謡。
【コメント】
タイトルが堂々と「悲しい色やね」へのオマージュであることを宣言。ギターのループ感を強調したフォーキー・ソウルとも言うべき傑作アイドル歌謡です。
サビの秀逸さは、リフ感の高い人懐っこいメロディーもさることながら、「かえられへん 戻られへん」「忘れられへん 離れられへん」という大阪弁を使った歌詞に尽きるでしょう。
本間昭光氏、松田聖子・近藤真彦・小泉今日子を選出
・松田聖子「赤いスイートピー」(1982)松田聖子の新たな魅力を引き出したABAメロディー構成でアーティストがアイドルに提供したまさに真骨頂の1曲。
【コメント】
松任谷由実が松田聖子に初めて提供した曲。19歳の松田聖子にロマンティックな曲を歌わせることで新たな魅力を引き出すことに成功した。
アーティストが楽曲を提供する新しいプラットフォームとしてのアイドルソングを確立した。
・近藤真彦「ハイティーン・ブギ」(1982)
山下達郎がトップアイドルに提供し、さらに人気を押し上げた1曲。
【コメント】
あの山下達郎が「アイドルに楽曲提供するのか!?」と驚いた。しかも、音だけ聴くと達郎さんの作風とは思えず、しっかり、アイドルサウンドに仕上がっている。とはいえ、一度聴くだけで残るメロディーメイクは流石の一言。
・小泉今日子「あなたに会えてよかった」(1991)
小林武史が作った、画期的なイントロから始まる名曲。
【コメント】
不安定な長7度音量から始まるメロディーが画期的だった。冒頭サビからいきなりEキーからBキーへの転調も見事。
それまでのアイドルソングにほとんど無かったビートルズ感を小林武史さんが演出。ABAというシンプルな進行の名曲。
常田真太郎、欅坂46「世界には愛しかない」は「攻めたアイドルソング」
・ももいろクローバー「行くぜっ!怪盗少女」(2010)ヒャダイン作詞・作曲のルール無用曲で躊躇のない場面転換、そして展開に注目した1曲。
【コメント】
セクションごとにAメロ・Bメロ・サビでまるで雰囲気が違うアレンジは、ヒャダインが最初だと思う。
アレンジはイントロからの流れで起承転結があるが、この曲にがセオリーがまったくない。ミュージカルのような急な展開に驚いた。
・欅坂46「世界には愛しかない」(2016)
アイドルらしからぬ手法が満載の攻めたアイドルソング。
【コメント】
ど頭でいきなり叫ぶ。Aメロはポエトリーリーディング。しかも、歌わないのにオケをしっかり作っている。
ポエトリーリーディングはアイドルでもやることはあるがここまでのメジャーアイドルでは珍しい。転調で毎回必ず音が下がっていくようなギミックのアレンジ。
特にサビの転調で半音下がるのがスゴい。上げるのがスタンダード。普通では考えられない。
・広末涼子「大スキ!」(1997)
岡本真夜が手掛けた歌詞が秀逸な1曲。
【コメント】
歌詞の小さい「っ」の使い方が上手い!!音節に入れることではねている感じを出している。サビは一聴してキャッチーで強烈なメロディーと歌詞。「とってもとっても…」と「あいあいあい…」を同じメロディーに乗せても全く違和感がない。(modelpress編集部)
情報:テレビ朝日
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