TOKIO松岡昌宏、テレ東ドラマ初主演 「死後の世界」の案内人に<死役所>
2019.08.20 07:00
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TOKIOの松岡昌宏が、テレビ東京系10月期ドラマ「死役所」(毎週水曜よる0:12~)で主演を務めることがわかった。
松岡昌宏主演「死役所」
原作は、あずみきし氏原作の累計300万部(電子書籍含む)を超える同名漫画。広瀬すず、きゃりーぱみゅぱみゅなどがSNSで広めて話題になるなど著名人にもファンが多く、インターネット上でもドラマ化キャストを妄想する読者が続出する作品である。
今回、松岡演じるの主人公・シ村は、あの世の市役所ならぬ「死役所」で働く職員。
次から次へと現れる死者に「お客様は仏様です」と慇懃無礼(いんぎんぶれい)な態度で対応し、ミステリアスで強烈な魅力を持つ人物。その貼り付いたような笑顔からは想像ができない壮絶な過去や、冷徹な表情を時折見せる、今までにない新しい形の闇の主人公である。
監督は、現在放送中のドラマ「わたし旦那をシェアしてた」(日本テレビ)などを演出し、2018年には「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で長編映画デビューを果たした湯浅弘章氏が担当。脚本は、Hulu配信ドラマ「ミス・シャーロック/Miss Sherlock」を手掛けた政池洋佑氏が務める。
松岡昌宏「新境地ではあるのかな」
松岡は「『どのパターンで行こうか?』というのを考えられる楽しみがあるドラマだなと思い、『演者にとってやりがいのあるお仕事なのでぜひ!』という形で受けさせていただきました」と、今回のオファー快諾について回顧。また、自身が演じる主人公・シ村について「(自身にとって)ある種新しい境地ではあるのかなと思っています」とし、「原作を読ませていただいて、『今より若い時期に頂いていたらリアリティがなかったのでは?』と思いました。40代ぐらいが一番この『シ村』という役に合っているのかなという気がしています。年齢を重ねた今いただいてよかったなと思います」と述べた。
原作でも軸となっているセリフ「お客様は仏様です」を20パターンほど練習したという松岡。「例えばドラマタイトルとして『死役所~お客様は仏様です~』とつくような。それぐらい大事な言葉です」と同セリフへのこだわりを語り、「ぜひ仏の目で見てやってほしいと思います。優しい気持ちでご覧ください」とドラマをアピールした。(modelpress編集部)
松岡昌宏コメント全文
― 「死役所」主演の話を聞いた時の気持ちをお聞かせください。原作を読ませていただいて非常に興味深い作品であったというのと、周りが全員「死役所」を読んでいたというのがあり、「どういう表現をしたらおもしろくなるかな?」というアイデアが自分の中で何個か浮かびました。
「どのパターンで行こうか?」というのを考えられる楽しみがあるドラマだなと思い、「演者にとってやりがいのあるお仕事なのでぜひ!」という形で受けさせていただきました。
― 主人公、「シ村」の印象をお聞かせください。
亡くなった方特有というのか、血が通っていないという部分が非常にミステリアスです。そこに魅力があるなという。今まで意外と血が通った、熱血漢な役が多かったので、ある種新しい境地ではあるのかなと思っています。まあ「女装」という新しいパターンもありましたが(笑)。
主人公「シ村」という役を年齢を重ねた今いただいてよかったなと思います。原作を読ませていただいて、「今より若い時期に頂いていたらリアリティがなかったのでは?」と思いました。40代ぐらいが一番この「シ村」という役に合っているのかなという気がしています。
― 「大江戸捜査網2015」以来のテレビ東京ドラマへの出演ですが、深夜ドラマ主演への意気込みをお聞かせください。
僕が言うのも変な話ですが「なんかおもしろい」。新しいジャンルを今一番おもしろく攻めているなぁと思っています。
「普通できないだろ!」ということを攻めて、いろんなものを作って、ブームを起こしている。元々僕もTOKIOで同じようなことを思って活動してきたので、いいチャンスを頂けて良かったと思っています。
― クランクイン前ということで、これから現場で楽しみにされていることはありますか?
まずはいいチームを作りたい。いつも言っているんですが「現場のチーム感」は作品に出ますから。座長として、演者として緊張感はきちんと持ちながらも、その上で楽しい現場であれば、今回もいい作品ができると思います。
どちらかと言うと今回の作品は少し客観視してやった方がいい作品になるだろうと思うので、変に力を入れることなくやりたいなと思っています。
― メッセージ性の強い作品だと思いますが、視聴者の方に一言お願いします。
「お客様は仏様です」。僕は原作で軸となるシ村のこのセリフを相当練習しました。もう20パターンぐらいやって、やっと「これでいこう!」という自分の中でしっくりくる言い方を見つけました。この言葉は、キャッチコピーであり、サブタイトル。
漫画の原作タイトルである「死役所」というのが中心にあり、例えばドラマタイトルとして「死役所~お客様は仏様です~」とつくような。それぐらい大事な言葉です。
ぜひ仏の目で見てやってほしいと思います。優しい気持ちでご覧ください。
原作者・あずみきしコメント全文
実写化なんて初めての経験で、小心者の作者は心からビビっています。しかしいざ話が来ると好奇心が勝るものですね。自分の生み出したキャラが三次元の世界で動いたり笑ったり嫌味を言ったりするのかと思うとワクワクが止まりません。いや、そうは言ってもビビってるんですけどね。
未だガラケーを使用する作者は、未だガラケーの松岡さんに以前から勝手に親しみを感じておりました。ガラケーも使えないであろうシ村さんとうまくやってくださると信じています。
テレ東さん×松岡さんの方程式、ビビりながらも楽しみにしています。原作読者の皆様、一緒にビビりながら待ちましょう!
プロデューサー・倉地雄大コメント全文
この「死役所」という作品と出会ったのは今から5年前。圧倒的なビジュアルと世界観、そして“シ村”というミステリアスで強烈な魅力を持つ闇の深い主人公。さらに各エピソードによって様々な読後感を味わわせてくれるこの漫画は、“漫画好きなイチ読者”として目からウロコで、同じ“作品作りに携わる者”として激しく嫉妬して、それと同時に「この作品の映像化にチャレンジしたい!」という強烈な想いに駆られたことを、今でも覚えています。
あれから早5年。主演に時代劇からコメディまで、幅広く演じることに定評のある松岡昌宏さんをお迎えし、良い意味で非常にハードルの高い「死役所」を映像化できることに至極の喜びを感じています!
テレ東深夜ドラマらしくエッジの効いた、そして今秋、誰よりも多くの人の心に深く刺さるドラマにしたいと思っています!皆さま、どうぞご期待ください!
「死役所」ストーリー
「お客様は仏様です」誰もが一度は想像する「死後の世界」…待つのは天国?地獄?あるいは――。
この世を去った者たちが最初に訪れるのは、あの世の市役所ならぬ「死役所」。ここは、自殺、他殺、病死、事故死など様々な理由で亡くなった者たちの行き先を決める手続きをする場所だ。
死役所「総合案内」で働く職員シ村は、次から次へと現れる死者に「お客様は仏様です」と慇懃無礼な態度で対応する。
訪れる死者は「死」を受け入れた者から、現実を理解しないまま現れる者まで様々。果たして彼らはどう生き、どう死んだのか?
壮絶な生前の姿が死者の申請書から次々とあぶり出されていく。罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。
シ村を取りまく職員たちも一筋縄ではいかない癖のある者たちばかり…実は死役所の職員たちもまた隠された秘密があった。
彼らはなぜ死後、この場所で働くことになったのか?そしてシ村の秘められた過去とは…?魂えぐる死者との対話がここにある。
【Not Sponsored 記事】