テラスハウス軽井沢編完結、事件続々勃発で「史上最高に面白い」「歴代でも一番の問題作」の声…視聴者が熱中した魅力5つ
2019.02.12 06:00
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人気リアリティショー『テラスハウス』の軽井沢を舞台にしたシーズン『TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS』(テラスハウス オープニングニュードアーズ)が12日よりNetflixにて先行配信スタートした第49話で最終回を迎えた。2017年10月から2018年クリスマスまで、約1年と2ヶ月、見ず知らずの男女6人による、台本のない日々を記録した軽井沢編の主な出来事と話題を呼んだメンバーたちを振り返りながら、視聴者が熱中した理由を紹介する。<※ネタバレあり>
目次
テラスハウス軽井沢編、完結
湘南、東京、ハワイを舞台に制作してきた本作は、アメリカ・ハワイから再び日本に舞台を移し、世界のセレブリティに愛される日本有数の避暑地、長野県・軽井沢へ。木々に囲まれた美しい森の中に静かに佇み、2,218平米の敷地に建つシリーズ史上最大の大邸宅に、総勢19名のメンバーが入居し、最終話までに3組のカップルが誕生した。最後のメンバーは大学生の田中優衣(たなか・ゆい/22)、プロスケーターの中田海斗(なかた・かいと/21)、文化服装学院1年生の木佐貫まや(きさぬき・まや/20)、モデルの谷川りさこ(たにがわ・りさこ/28)、元プロサッカー選手の福田愛大(ふくだ・あいお/24)、4人組ロックバンドのゲスの極み乙女。のベーシスト・“休日課長”こと和田理生(わだ・まさお/31)の6人となった。
<1>軽井沢から古き良き日本発信…世界に人気を拡大
前シーズンのハワイ編『TERRACE HOUSE ALOHA STATE』より、Netflixで世界進出を果たしたテラスハウスは、じわじわと世界中で人気を拡大。足の引っ張り合いやけなし合いなどの海外のリアリティショーによくある派手な演出とは違い、日本特有の奥ゆかしさ、日本人同士ならではの駆け引きや価値観の違いから生まれる衝突など、より現実的な描写が生む独自の面白さが、日本のみならず海外でも支持を集めている。
特に檜風呂や、東屋がある和風の家で、森に囲まれ、美しい紅葉や雪など、四季を存分に感じられるロケーションの軽井沢は、世界に向けて古き良き日本の風景や文化を存分に発信。
その証拠に2018年11月には米タイム(TIME)誌が発表した「2018年のテレビ番組ベスト10」の6位に選出されるという快挙を達成。特にカップルになったモデルの岡本至恩とアイスホッケー選手の佐藤つば冴のラブストーリーが反響を呼んだ。
<2>3組のカップル誕生
カップルは、至恩&つば冴、石倉ノア&島袋聖南、愛大&優衣の3組が誕生。至恩&つば冴は、初期メンバー。日本とアメリカのハーフで身長190cmの長身イケメンの至恩、軽井沢フェアリーズに所属し、軽井沢の蕎麦屋の娘、スタジオメンバーに「史上No.1素朴」と名付けられたつば冴。2人の恋模様はトラブル続きだったシーズンで一服の清涼剤となった。第20話でカップルとなり、第21話でともに卒業。
パイロット志望でモデルの石倉ノアは、身長185cmのオーストリアと日本のハーフで、父親は会社を経営するなど、そのプロフィールから“テラスハウス史上最強スペックの男”と命名される。3年ぶり4度目の入居を果たしたテラスハウスの“レジェンド”でモデルの島袋聖南と、第32話で交際を開始し、第34話でともに卒業。軽井沢そのもののような爽やかな至恩&つば冴カップルとは対照的に、急速に惹かれ合い、濃厚なキスシーンを見せるなど、情熱的な恋愛模様で視聴者を沸かせた。
2018年4月より入居し、最終話まで残った優衣は紆余曲折を経て、愛大とカップルに。猛アプローチを受け、当初は戸惑っていたが、次第に心を許し、第47話で両思いとなった。
<3>島袋聖南、カムバック
印象的な出来事は数え切れないほどあれど、やはり“レジェンド”聖南の存在を抜きに軽井沢編も語ることはできない。2013年放送の湘南編ではサーファーの湯川正人と恋に落ち、2014年放送シリーズではプロウィンドサーファーの伊東大輝と恋人に。そして、約3年間の交際を経て2017年11月に破局を報告し、「出会いの場はここしかないと思って」と軽井沢編でカムバックした聖南。
波乱続きだった女子部屋でもトラブルなく過ごし、グラビアアイドルの小瀬田麻由や優衣から思いを寄せられモテモテだった9歳年下のノアを、最終的に華麗にゲット。“最後の恋を探しに来た”という宣言通り、新たなパートナーを見つけ、再びテラスハウスを去った。
<4>物議を醸したヒロインたち
“ダークヒロイン”と呼んでいいだろうか―――視聴者から賛否両論を呼んだ女子メンバーが、ストーリーを一層盛り上げたのも、軽井沢編の見どころだ。初期メンバーで現在女優活動をしている小室安未は、キュートなルックスとはギャップのある毒舌キャラクターが話題に。「花火とかイルミネーションとか紅葉とか、クソほど興味ない」「あの人無理だったから安未の世界から消した」など数々の名言を残した。
麻由は、抜群のスタイルだけでなく、ノアへの直球のアプローチと優衣へ嫉妬心をむき出しにする猪突猛進なキャラクターが話題に。3ヶ月という短い入居期間ではあったが、視聴者に強烈なインパクトを残した。
そして、地元出身で、スタジオメンバーから入居当初、“史上最強の天使”と呼ばれた優衣。家庭的で世話好きな優衣は東京と軽井沢の往復で多忙なメンバーに代わって家事をするなどメンバーから頼られる場面も多かった反面、加入当初「良い子じゃないです、裏あります」と自分で申告していたように、様々な行動や言動が物議を醸し、自分自身で「これ性格悪すぎだよね?」と配信を観てショックを受けることも(第34話)。特に終盤(第45話~第47話)、女子メンバーの関係は泥沼化し、まやとりさこと衝突。第47話では、愛大との関係を生々しい言葉でぶっちゃけ、スタジオを唖然とさせたが、最終的には「エンターティナーだな」と感心されていた。
軽井沢という行動が制限される場所故に、メンバー同士の密な関係性がうかがえるアットホームな温かさがあった一方、東京編とは違う種類のトラブルも絶えずに勃発。
シーズン開始当初に行われたスタジオメンバーの囲み取材で、山里亮太(南海キャンディーズ)は、「(ハワイ編は)人間の底意地の悪さみたいなのは、ハワイの陽気な気候のせいであんまり無かった」「やはり日本人同士の陰湿な部分、これ最高ですよ」と話しており、山チャンネル※も終始絶好調。最終話では、「歴代でも一番の問題作だったんじゃないですか?」と指摘しており、山ちゃんと同じ目線で斜めに観ている視聴者にとっては、大いに楽しめたシーズンとなったのではないだろうか。
偶然にも2018年10月から12月には、TBS系バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(毎週水曜よる10時)で、お笑いトリオの安田大サーカス・クロちゃんが参加する“テラスハウス風”恋愛リアリティー企画『モンスターハウス』が放送され、話題沸騰となったが、軽井沢編終盤の展開には「史上最高に面白い」「モンスターハウスよりもモンスターハウス」といった反響もあったほどだった。
※Netflix公式のYouTubeチャンネルにて毎話公開している山里による本編スペシャル解説「山チャンネル」のこと。収録では、「まだまだ喋り足りない…」山里が全てを語るチャンネルで、安定の毒舌が炸裂している。副音声で本編を観て山チャンネルもチェックするのが、テラスハウスを“山ちゃん側”で観る人の定番の楽しみ方。
<5>バイセクシャルをカミングアウトしたメンバーも
最後に、ヘアメイク志望の池添俊亮が出演した意義にも触れたい。自身がバイセクシャルではないかという疑問からテラスハウスに加入した俊亮は、入居とともにカミングアウトをし、反響が殺到。会社員の河野聡太への自身の恋心に気付いたことで「答えが見つけられた」と卒業を決意した。
卒業後は自身のSNSで「まだ日本は両性愛や同性愛、LGBTQについてオープンにしづらい環境かもしれない。けど本当に大切な人たちはきっと理解してくれるはず。テラスハウスを観て、同じ悩みを抱えた人たちに何か少しでも力になれたら嬉しいな 自分はテラスハウスに住んで、新しい扉を開くことができました。ありがとう」と番組タイトルにかけ思いを吐露。初めてテラスハウス内でカミングアウトをしたメンバーとして、新しい風を吹かせてくれた。
再び舞台は東京へ
このほか、2017年10月から2018年7月と長期間住み、“寮長”として親しまれたプロスノーボーダーの中村貴之や、新世代シティ・ポップ・バンド「THREE1989」のボーカリストで、テラスハウスで様々な楽曲を作り上げ、音楽でもシーズンを彩った上村翔平、「ただただ恋がしたい」と自ら応募し驚かせた理生など、ヒーローも多数誕生。1人1人個性的なメンバーがストーリーを盛り上げ、視聴者から愛されてきた。次シーズンの舞台は2度目となる東京。一体どんなメンバーがどんなストーリーを紡いでくれるか、5月まで楽しみに待ちたい。(modelpress編集部)
情報:Netflix
【Not Sponsored 記事】
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