「6000年に一人のアジア・スター」が緊急来日?ロバート秋山扮するペリー・キー、アンバサダー就任で褒めちぎる「最高のパフォーマンスだ」<KEREN>
2019.02.01 20:15
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1日、大阪市内にてノンバーバル・ノンストップショー「KEREN」の制作発表記者会見が行われた。
同公演は、23日に大阪城公園内に誕生する「COOL JAPAN PARK OSAKA」WWホールのオープニングとして25日より上演されるもので、日本独自の芸能やアニメ、忍者、サムライ、フジヤマ、妖怪、日本の四季、巨大マグロなど「NIPPON」の世界観をテーマに、世界で活躍するクリエイターたちが手がけた最先端のオリジナルレビュー。
会見ではショーの一部が特別に公開されたほか、「KEREN」全アジア公式アンバサダーのペリー・キー(ロバート・秋山竜次)も登壇し、同公演にエールを送った。
さらに、「我々だけで『KEREN』を語るのは心もとない」(吉村)と、演劇ジャーナリスト・影山雄成氏を呼び込み。ニューヨーク在住で、アメリカ「ドラマ・デスク賞」審査・選考委員を務めるなど本場のエンターテインメント界を知り尽くしている影山氏は、同公演と現在、NYのブロードウェイで最もヒットしているミュージカル『ハミルトン』との間に共通点があると指摘し、「『ハミルトン』ではアメリカの建国の父を描き、その文化や伝統を尊重しているが、『KEREN』の冒頭でも、春夏秋冬を通して日本を愛でる、日本を尊重する曲が使われている」と説明した。
MCのふたりは「熱量がすごい!」と感激。影山氏は「実際はもっと大きなステージとスクリーンになる。ダンスに映像や舞台装置が相まって、100%以上のものを見せてくれるはず」と期待を込めた。
続いて、同公演を手がけたクリエイターが一堂に。テレビ、舞台などさまざまなフィールドで活躍してきたエンタメ界のゴッド・ファーザー、脚本・演出の高平哲郎氏(※「高」は正式には「はしごだか」)、北野武監督『座頭市』のタップ・ストンプシーンを手がけたことでも知られるタップ振付のHIDEBOH、クエンティン・タランティーノ監督『キル・ビル』で殺陣・振付指導を行ったサムライ・ソードアーティスト、殺陣の島口哲朗氏、マドンナや安室奈美恵のコンサートをはじめ映像・照明・設計・音響と特殊効果を用いたビデオコンテンツ制作を行うMoment Factoryからマリアノ氏がステージに揃い踏み。
高平氏は「(先ほど披露したステージは)一番最初のダンスだから、誰でも『日本だ!』と思う舞踊を取り入れた。そこから突如、歌舞伎でも使う“引き抜き”で衣装が変わって、コンテンポラリーダンスになる。『ここから先どうなっていくんだろう?』という、期待と不安をいり混ぜたオープニングにしました」とコメントした。
Moment Factoryがよしもととタッグを組むのは、現在、大阪城公園で開催中の『サクヤルミナ』に次いで二度目。「高平さんから『何かすごいものを一緒に作らないか』と要望があった」と参加のきっかけを語り、「『KEREN』という言葉を理解するためのリサーチから始めた。歌舞伎などの伝統文化がモダンな舞台に反映されている部分もあるので、そういったところも見てほしい」と見どころを。現在も制作は進行中で、「マルチメディアを使ってマジックを起こしたい」と意気込み。
「和洋折衷ともまた違う。伝統的なものを、現代風というわけでもなく、オリジナルかつ斬新に作り上げている。自分も『座頭市』のときとまた違う、新しいタップダンスを作らせていただいた」とはHIDEBOHの弁。「映像、音楽も相まったステージで、大阪がブロードウェイになる。芸術的かつエンターテインメントなステージになります」とワクワクした表情で話した。
また、海外でのパフォーマンスが多いという島口氏は、「大阪に戻ってきてやる、となったとき、不思議な感覚があった」と心境を告白。「各シーンの色味が全然違って、とにかく刺激的で不思議なステージ。映像とのコラボもあれば、タップとのコラボもある。いわゆる時代劇なもの、サムライだけじゃなく忍者もあり、COOL JAPANを表現している。すごくやりがいのある仕事だし、大勢の人に見てもらいたい」と呼びかけた。
なお、ミュージカル『コーラスライン』オリジナルキャストで現在もブロードウェイで振付師・演出家としてトップを走る振付のバーヨーク・リー氏はスケジュールの都合で欠席。ビデオを通して、「皆さんにこのショーを楽しんでいただきたい。本当に素晴らしいショーになりました」とメッセージを送った。
HIDEBOH曰く「こういうコラボなかなかない」そうで、「『座頭市』のときはゲタ(を履いてのタップダンス)だったが、今回は洋のタップと剣舞のリズムでコラボした」と注目ポイントを解説。島口氏によると、HIDEBOHとともにインプロビゼーションで「短時間のうちにクリエイトしていった」とのこと。影山氏も「この作品のひとつの目玉がダンスシーン。ダンスでどんどん押していく作品です」と改めて説明した。
そして、同公演の魅力を広くアジアに向けて発信すべく、ある人物がアンバサダーに就任したとの情報が。影山氏も「ちょっとドキドキしてますね。ノンバーバルのステージは現在、各国にあるが、世界で戦っていくために、作品を語っていただくうえで素晴らしい方」と絶賛する人物は、「6000年に一人のアジア・スター」ペリー・キー。
この日のために緊急来日を果たしたペリー・キーは、ステージに登場するやいなや謎の言語でしゃべりまくり。通訳の吉村によると「今日は来られてうれしい」と言っているようで、片言の日本語で「よろしくお願いします」と挨拶しつつ笑顔を振りまいた。
大阪について感想をきかれると、御堂筋、551など何やら聞き覚えのある単語をちりばめ「スゴクスキ、オオサカ」。ペリー・キーも先ほどのステージを見ていたそうで、感極まり歌を交えながら「とにかく、日本のぜんぶが入った最高のパフォーマンスだ」と褒めちぎった。その後も、ゆっくり休むため、あえて時間のかかるプライベート潜水艦で来日したことを明かすなど、気さくなトークで盛り上げた。
この後も、影山氏やマリアノ氏、高平氏に絡んでいくなど、言語を超えたコミュニケーションで沸かせたペリー・キー。影山氏の「アメリカで言うと、アジア系の俳優は4%しか職を得られないなど厳しい状況。そんななか、アジア人として成功している方が、大阪の文化を紹介してくださるのは貴重な機会」という賛辞には思わず涙ぐむなど、会見後半を笑いで彩った。(modelpress編集部)
会見ではショーの一部が特別に公開されたほか、「KEREN」全アジア公式アンバサダーのペリー・キー(ロバート・秋山竜次)も登壇し、同公演にエールを送った。
MCは吉村崇&ロバータ
MCを務めるのは、平成ノブシコブシ・吉村崇とロバータ。吉村は「若手芸人の間でも話題になっていた」と同公演への注目度の高さを語り、会見のスタートが待ちきれない様子。ロバータからは公演の概要が紹介され、「舞台は京都・大阪・神戸・奈良といった近畿地方各地を行き来し、時代は昭和元禄や平成を入り乱れながら、古今のNIPPONの情景を絵巻物のように表現。殺陣、歌舞伎、日本舞踊、屋台崩し、ダンス、タップ、ミュージカルなどの伝統アナログ舞台と、Moment Factoryのデジタルアートが混然一体となり、豪華絢爛に装飾されたステージで、今だかつてないステージエンターテインメントショーをお見せします」と期待をあおった。さらに、「我々だけで『KEREN』を語るのは心もとない」(吉村)と、演劇ジャーナリスト・影山雄成氏を呼び込み。ニューヨーク在住で、アメリカ「ドラマ・デスク賞」審査・選考委員を務めるなど本場のエンターテインメント界を知り尽くしている影山氏は、同公演と現在、NYのブロードウェイで最もヒットしているミュージカル『ハミルトン』との間に共通点があると指摘し、「『ハミルトン』ではアメリカの建国の父を描き、その文化や伝統を尊重しているが、『KEREN』の冒頭でも、春夏秋冬を通して日本を愛でる、日本を尊重する曲が使われている」と説明した。
特別バージョンを公開 “NIPPONワールド”繰り広げる
同公演から会見のための特別バージョンを少しだけ公開することに。浮世絵がスクリーン上を縦横無尽に舞うなか、着物姿のダンサーたちが舞台へ。琴や三味線の音色にのって日本舞踊を見せたかと思うと、一転、着物を脱ぎ捨て激しいダンスシーンに突入し、摩訶不思議なNIPPONワールドを繰り広げた。MCのふたりは「熱量がすごい!」と感激。影山氏は「実際はもっと大きなステージとスクリーンになる。ダンスに映像や舞台装置が相まって、100%以上のものを見せてくれるはず」と期待を込めた。
続いて、同公演を手がけたクリエイターが一堂に。テレビ、舞台などさまざまなフィールドで活躍してきたエンタメ界のゴッド・ファーザー、脚本・演出の高平哲郎氏(※「高」は正式には「はしごだか」)、北野武監督『座頭市』のタップ・ストンプシーンを手がけたことでも知られるタップ振付のHIDEBOH、クエンティン・タランティーノ監督『キル・ビル』で殺陣・振付指導を行ったサムライ・ソードアーティスト、殺陣の島口哲朗氏、マドンナや安室奈美恵のコンサートをはじめ映像・照明・設計・音響と特殊効果を用いたビデオコンテンツ制作を行うMoment Factoryからマリアノ氏がステージに揃い踏み。
高平氏は「(先ほど披露したステージは)一番最初のダンスだから、誰でも『日本だ!』と思う舞踊を取り入れた。そこから突如、歌舞伎でも使う“引き抜き”で衣装が変わって、コンテンポラリーダンスになる。『ここから先どうなっていくんだろう?』という、期待と不安をいり混ぜたオープニングにしました」とコメントした。
Moment Factoryがよしもととタッグを組むのは、現在、大阪城公園で開催中の『サクヤルミナ』に次いで二度目。「高平さんから『何かすごいものを一緒に作らないか』と要望があった」と参加のきっかけを語り、「『KEREN』という言葉を理解するためのリサーチから始めた。歌舞伎などの伝統文化がモダンな舞台に反映されている部分もあるので、そういったところも見てほしい」と見どころを。現在も制作は進行中で、「マルチメディアを使ってマジックを起こしたい」と意気込み。
「和洋折衷ともまた違う。伝統的なものを、現代風というわけでもなく、オリジナルかつ斬新に作り上げている。自分も『座頭市』のときとまた違う、新しいタップダンスを作らせていただいた」とはHIDEBOHの弁。「映像、音楽も相まったステージで、大阪がブロードウェイになる。芸術的かつエンターテインメントなステージになります」とワクワクした表情で話した。
また、海外でのパフォーマンスが多いという島口氏は、「大阪に戻ってきてやる、となったとき、不思議な感覚があった」と心境を告白。「各シーンの色味が全然違って、とにかく刺激的で不思議なステージ。映像とのコラボもあれば、タップとのコラボもある。いわゆる時代劇なもの、サムライだけじゃなく忍者もあり、COOL JAPANを表現している。すごくやりがいのある仕事だし、大勢の人に見てもらいたい」と呼びかけた。
なお、ミュージカル『コーラスライン』オリジナルキャストで現在もブロードウェイで振付師・演出家としてトップを走る振付のバーヨーク・リー氏はスケジュールの都合で欠席。ビデオを通して、「皆さんにこのショーを楽しんでいただきたい。本当に素晴らしいショーになりました」とメッセージを送った。
「6000年に一人のアジア・スター」ペリー・キーが緊急来日!?
さらにもうひとつ、剣舞とタップがコラボレーションするステージも披露。殺陣の気合とタップの足音が交じり合う、斬新なパフォーマンスで見る者の度肝を抜いた。HIDEBOH曰く「こういうコラボなかなかない」そうで、「『座頭市』のときはゲタ(を履いてのタップダンス)だったが、今回は洋のタップと剣舞のリズムでコラボした」と注目ポイントを解説。島口氏によると、HIDEBOHとともにインプロビゼーションで「短時間のうちにクリエイトしていった」とのこと。影山氏も「この作品のひとつの目玉がダンスシーン。ダンスでどんどん押していく作品です」と改めて説明した。
そして、同公演の魅力を広くアジアに向けて発信すべく、ある人物がアンバサダーに就任したとの情報が。影山氏も「ちょっとドキドキしてますね。ノンバーバルのステージは現在、各国にあるが、世界で戦っていくために、作品を語っていただくうえで素晴らしい方」と絶賛する人物は、「6000年に一人のアジア・スター」ペリー・キー。
この日のために緊急来日を果たしたペリー・キーは、ステージに登場するやいなや謎の言語でしゃべりまくり。通訳の吉村によると「今日は来られてうれしい」と言っているようで、片言の日本語で「よろしくお願いします」と挨拶しつつ笑顔を振りまいた。
大阪について感想をきかれると、御堂筋、551など何やら聞き覚えのある単語をちりばめ「スゴクスキ、オオサカ」。ペリー・キーも先ほどのステージを見ていたそうで、感極まり歌を交えながら「とにかく、日本のぜんぶが入った最高のパフォーマンスだ」と褒めちぎった。その後も、ゆっくり休むため、あえて時間のかかるプライベート潜水艦で来日したことを明かすなど、気さくなトークで盛り上げた。
この後も、影山氏やマリアノ氏、高平氏に絡んでいくなど、言語を超えたコミュニケーションで沸かせたペリー・キー。影山氏の「アメリカで言うと、アジア系の俳優は4%しか職を得られないなど厳しい状況。そんななか、アジア人として成功している方が、大阪の文化を紹介してくださるのは貴重な機会」という賛辞には思わず涙ぐむなど、会見後半を笑いで彩った。(modelpress編集部)
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