ファッション誌「bis」中郡暖菜氏が編集長を退任
2018.11.29 20:30
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2017年5月より女性向けファッション誌『bis』(読み:ビス/光文社)の新創刊を手がけた中郡暖菜(なかごおり・はるな)氏が、乃木坂46の齋藤飛鳥が表紙を飾る11月号(10月1日発売)を最後に、同誌編集長を退任した。
2012年に徳間書店より立ち上げたファッション誌『LARME』では創刊1年で23万部を発行した中郡氏。その後に手がけた『bis』は雑誌『JJ』の妹誌を約11年ぶりに復刊したもので、「少女の心を持ちながら、大人の女性になるためのファッションバイブル(Lady with the girl's heart)」をコンセプトに、20代女性へ向けてファッション・ビューティー・ダイエット・カルチャーを発信した。
『LARME』『bis』ともに独自のセンスを打ち出した誌面で熱心な読者を生み出してきた中郡氏は、退任の経緯について「一番大きな問題点はwebとの協業が難しいなというポイントです」とし「今後、メディアの電子化は止められませんし、特にミレニアル世代をターゲットにした媒体で本だけで成り立たせるということは現実的ではありません。自分自身、webについての知識や経験を積む必要があるなと感じました」と制作過程で直面した課題を踏まえ、クリエイターとして新たなステージを目指すとした。
今後は「本→web」ではなく「web→本」という流れを目指すとし、現在は書籍の編集に加えてウェブメディアやSNSの運営、洋服・コスメを中心とした商品ディレクション、イベントのプロデューサーなど業務を拡大。「新しい出版業態の可能性も模索しており、編集者として大きな挑戦をする予定なのでぜひ楽しみにしていただけたらなと思います」と展望を語った。
『bis』では特に創刊号が思い入れ深いといい「二階堂ふみちゃんの巻頭特集や、金原ひとみさん×玉城ティナちゃんのショートストーリーなど、きっとこの先どれだけ時が経とうとも良いなと思えるものが作れたと感じています」と振り返る。同誌は2019年1月号(12月1日発売)より、発行人の大給近憲(おぎゅう・ちかのり)氏(元「Mart」編集長)が編集長を兼任する形で継続。中郡氏は「無くなるよりは続いていって欲しいなと思っています。出版の状況は悪くなるいっぽうで年々難しい問題が増えていることは理解しているつもりではありますが、『LARME』にしても、『bis』にしても、ずっと続いていって欲しいと思っています。過去のテイストを引き継ぐというよりも、どんどん新しいものに変化していってくれたら楽しいなと思います」と思いを寄せた。(modelpress編集部)
『LARME』『bis』ともに独自のセンスを打ち出した誌面で熱心な読者を生み出してきた中郡氏は、退任の経緯について「一番大きな問題点はwebとの協業が難しいなというポイントです」とし「今後、メディアの電子化は止められませんし、特にミレニアル世代をターゲットにした媒体で本だけで成り立たせるということは現実的ではありません。自分自身、webについての知識や経験を積む必要があるなと感じました」と制作過程で直面した課題を踏まえ、クリエイターとして新たなステージを目指すとした。
今後は「本→web」ではなく「web→本」という流れを目指すとし、現在は書籍の編集に加えてウェブメディアやSNSの運営、洋服・コスメを中心とした商品ディレクション、イベントのプロデューサーなど業務を拡大。「新しい出版業態の可能性も模索しており、編集者として大きな挑戦をする予定なのでぜひ楽しみにしていただけたらなと思います」と展望を語った。
『bis』では特に創刊号が思い入れ深いといい「二階堂ふみちゃんの巻頭特集や、金原ひとみさん×玉城ティナちゃんのショートストーリーなど、きっとこの先どれだけ時が経とうとも良いなと思えるものが作れたと感じています」と振り返る。同誌は2019年1月号(12月1日発売)より、発行人の大給近憲(おぎゅう・ちかのり)氏(元「Mart」編集長)が編集長を兼任する形で継続。中郡氏は「無くなるよりは続いていって欲しいなと思っています。出版の状況は悪くなるいっぽうで年々難しい問題が増えていることは理解しているつもりではありますが、『LARME』にしても、『bis』にしても、ずっと続いていって欲しいと思っています。過去のテイストを引き継ぐというよりも、どんどん新しいものに変化していってくれたら楽しいなと思います」と思いを寄せた。(modelpress編集部)
中郡暖菜(なかごおり・はるな)プロフィール
編集者。1986年千葉県出身。国立音楽大学卒業。学生時代より編集者としての経験を積む。2012年、徳間書店より『LARME』を立ち上げ、同社史上最年少編集長に就任。創刊1年で23万部を発行した。2017年、光文社より『bis』を新創刊し編集長に。「林先生が驚く初耳学!」(TBS)「サラメシ」(NHK)「ビートたけしのTVタックル」(テレビ東京)などメディアにも多数登場している。
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