石原さとみ (C)モデルプレス

石原さとみ「アンナチュラル」は「こんな現場は初めてでした」<東京ドラマアウォード2018>

2018.10.25 17:11

女優の石原さとみが25日、都内にて行われた「国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2018」のメインイベントである「東京ドラマアウォード2018」授賞式に出席。『アンナチュラル』(TBS)で主演女優賞を受賞した。

  

「アンナチュラル」で石原さとみが主演女優賞

同ドラマは、日本に新設された死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」を舞台に、石原演じる主人公“法医解剖医”三澄ミコト役を中心に展開した法医学ミステリー。同ドラマは同賞のほか、主題歌賞(米津玄師『Lemon』)、優秀賞、脚本賞(野木亜紀子氏)、演出賞(塚原あゆ子氏)、特別賞を獲得し、最多6冠に輝いた。

石原さとみ (C)モデルプレス
石坂浩二、石原さとみ (C)モデルプレス
水色のロングドレス姿で登壇した石原は、「こんなにも良い意味に頑張らずに無理をせずにプレッシャーを感じずにのびのびとドキュメンタリーのようにいられる現場は初めてでしたので、貴重な経験でした」と作品に感謝。放送開始前に前倒しで撮影していたため、「反応が得られないまま空(くう)を掴む気持ちだった」というが、「心から尊敬する塚原監督がいて、心から面白いと思える脚本があったので、私はテンションのバロメーターを調整するだけでただそこにいることを意識していました」と言葉に熱を込め、スタッフを信じて撮影に臨んだと語った。

脚本の野木亜紀子氏 (C)モデルプレス
野木氏は「法医学がテーマってことがあって、ものすごく取材が大変だったんですけど、その中でもエンターテイメントとしてのドラマと実際の法医学のリアリティをどういう塩梅で見せていくか、書いて苦労しました」と脚本を書き進める上での苦労を回顧。

塚原氏は「良い本だなと思いましたし、楽しんでもらうために一生懸命やりました」と、新井順子プロデューサーは「優秀なスタッフに恵まれましてキャストにも恵まれて、オリジナルだったんですけどいい作品が出来たかなと思います」とそれぞれ作品の出来に胸を張っていた。

石原さとみ「泣きそうになるほど安心した」共演者の言葉とは

石原さとみ (C)モデルプレス
石原は、授賞式後に行われた囲み取材にも出席。「まず台本が面白かったので面白さをどうしたら邪魔せずできるんだろう、活かせるんだろうって悩んだ」という石原は、監督に相談し、「テンションのバロメーターを40から60くらいを行ったり来たりしている子にしようと思って。抱えているものはあるけど前向きに捉えながら生きることに貪欲で生命力のある子にしたいと思って。一番最初にご飯を食べるシーンは私が提案させて頂いたり、丁寧に作っていった感じがします」と役を作っていったことを明かした。

現場では、「無理しなければいけないポイントは言わなくていいよ」と“芝居をしない”というスタンスを徹底的に指導されたといい、「振り返ってみるとドキュメンタリーの感覚が残ってます」と改めて繰り返した。

また、印象に残っているシーンを聞かれると、放送でも話題を呼んだ第5話のラストで真犯人の復讐を止められなかったシーンをあげ、「夢に見るくらい鮮明に記憶してしまって今も覚えていて。主観でその場の状況を見ていたんだなと自分でも驚きました」としみじみ。

中打ち上げでは、共演者の松重豊に「こんなに良い意味でプレッシャーがない現場が初めてなんです」と話したところ、「それが嬉しいんだよ」という言葉が返ってきたといい、「泣きそうになるほど安心して幸せを感じたんです。貴重な現場だなと。楽でのびのびしていてそんな安心を感じる現場はなかなかないので」と思い出して涙ぐみそうになりながら振り返った。

石原さとみ (C)モデルプレス
そして、改めて石原にとってどんな作品になったか、という質問には、頭を悩ませた後、「誇りな感じがします。自信をもって観てほしいと言える作品。この作品が心から面白いって言える。米津さんの歌詞に沿うわけじゃないですけど、辛いこともいっぱいあったけどそれすらも愛せているし、この作品がかけがえのないものだなと思います」と作品への愛を込めて話した。

なお、石原は『失恋ショコラティエ』(フジテレビ)で2014年に助演女優賞を受賞して以来の登壇。「あの受賞から自分の気持ちも感情も周りのリアクションも変わった気がしてスタートを切れた気がした。また新たなスタートが切れたら嬉しいなと。自分にとっては特別な賞だなと思います」と喜びをあらわにした。


「おっさんずラブ」がグランプリ&「アンナチュラル」が最多6冠

(上段左から)塚原あゆ子氏、田中圭、吉田鋼太郎、野木亜紀子氏(下段左から)イェン、石原さとみ、阿川佐和子、田中奏生 (C)モデルプレス
今年で11回目となる「東京ドラマアウォード」は、作品の質の高さだけではなく“市場性”“商業性”にスポットを当て、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰している。

今年の作品賞<連続ドラマ部門>グランプリは『おっさんずラブ』(テレビ朝日)で田中圭が主演男優賞を、吉田鋼太郎が助演男優賞を受賞。助演女優賞は『陸王』(TBS)の阿川佐和子が受賞した。(modelpress編集部)


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