<TOKIO涙の会見>記者が見た4人の“葛藤” 「うちの山口」への厳しい言葉…矢面に立った城島・松岡の対照的な姿
2018.05.02 17:41
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TOKIOの山口達也が強制わいせつ容疑で書類送検(不起訴処分)され、無期限の謹慎処分となったことを受け、山口を除くメンバー、城島茂、松岡昌宏、長瀬智也、国分太一の4人が2日、都内にて会見を開いた。集まった報道陣は約480人。1時間半に及ぶ会見は、グループを代表し、リーダーである城島の謝罪の言葉から始まった。
葛藤するメンバー達 涙する記者も
城島の「被害に遭われた方、ご家族の皆様にTOKIOのメンバーとして心より深くお詫び申しあげます」という謝罪とともに、松岡、国分、長瀬もそろって深々と頭を下げた。時間にして20秒はあっただろうか。すでに松岡の目は赤く充血しているように見えた。「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)や「TOKIOカケル」(フジテレビ系)などからもわかるように、グループ仲が良いことで知られるTOKIO。特に「DASH」は彼らの絆なしには成り立たず、さらに言えば山口の器用さや抜群の運動神経がなければ成り立たなかった企画も多い。
それぞれ事件を知ってから今日までを振り返り、被害者の方へ謝罪の言葉を述べていたが、やはり23年連れ添ってきた仲間への思いは強く、「辞めてくれっていう風に言えない私たちがいました」(城島)、「手を差し伸べてしまいそうになる」(国分)など、被害者の方への謝罪の気持ちはありながらも、山口を信じたい、かばいたいと思ってしまう気持ちとの間で葛藤していることが伝わってきた。山口の犯したことは決して許されるものではないが、整理のついていない自分達の気持ちを差し置き、“連帯責任”として謝罪するメンバー達の姿に涙する記者も見られた。
矢面に立った城島と松岡 対照的な姿
山口を支えていきたいという思いを滲ませた国分、いまだ困惑に溢れた様子がうかがえる長瀬…。1人1人の謝罪の後、記者からの質疑応答に移ったがその矢面に立ったのは城島、そしてグループでは年下組に入る松岡だった。山口が行った会見後に発表したコメントや番組でも、かなり厳しい言葉を残した2人だ。番組などでも、口数の少ない城島を横からフォローする松岡、という光景はよく目にするが、まさかこんな形で見たくはなかった、と思ってしまった。終始涙しながら「あなたは病気」「酒が悪いわけじゃない。悪いのは彼」など山口を厳しく叱責する松岡の言葉は、どれも胸を打った。他のメンバーが話している間も、静かに涙を流し、握りしめたハンカチで涙を拭っては膝の上に手を戻すことを繰り返していた。
反対に、涙をこらえできるだけ冷静に話をしようとしていた城島の姿にも、リーダーとしての強い責任感や後悔の念が表れていたように思う。山口について「どんな時も一番男気があって、なにかあったら一番に山口くんに相談する。長瀬が小学生の頃からそんな感じでした」とその人柄を明かし、「甘えたことを言った彼を見て信じられない気持ちでした。本来絶対あんなことは言わないやつなんですよ」と心底不思議そうに語る様子も印象的だった。それほど山口のことを信じていたのだろう。
そんな城島が唯一言葉をつまらせたのは、「DASH」の企画で縁があり、復興を支援してきた福島県についての質問だった。「出身地はバラバラですけれども、TOKIOにとって心のふるさとである福島、そして福島の皆さんに対して…言葉が出ない…悔しい思い。なんてお詫びしたらいいのか…」―。
TOKIOが見せた誠意
そして全ての質問に答え、椅子から立ち上がったメンバー達。城島はマイクを置き、地声で「本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。4人で深々と頭を下げ、会見は終了した。4人ともテーブルに置かれたグラスの水に口をつけることはなかった。正直、山口、そしてグループの今後についても不透明な部分も多く、会見の意図は不明確だったかもしれない。しかし、自分たちの整理のついていない心境はともかく、一刻も早く“うちの山口”(松岡をはじめメンバー達が度々こう話していた)の不祥事を謝罪しなければならないというTOKIOの誠意を感じた1時間半だった。
山口達也、芸能活動を無期限謹慎
山口は、2月12日に自宅マンションで女子高生に無理矢理キスをするなどし、強制わいせつの疑いで書類送検された。1日、東京地検は山口を不起訴処分とすることを発表。被害者との間で示談が成立し、被害届が取り下げられたことなどから、不起訴処分の中でも起訴猶予処分にしたとみられる。なお、4月26日に行われた山口本人による謝罪会見では、芸能活動を今後無期限謹慎することなどが伝えられた。(modelpress編集部)
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