有村架純・竹内涼真が新人賞 特別賞には大杉漣さんも「第26回 橋田賞」発表
2018.03.31 06:00
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31日、日本人の心や人と人のふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に対して顕彰助成される「第26回 橋田賞」および「平成29年度 橋田賞新人脚本賞」が発表された。
第26回橋田賞
橋田文化財団では、第1回選考委員会を平成30年1月26日に開催し、各TV局、モニター、橋田文化財団選考委員の推薦作品及び人を対象に検討を加え、受賞対象の絞込みを行った。続いて、平成30年2月22日に第2回選考委員会を開催し、橋田賞10件の候補を選出、その結果を3月23日に開催した橋田文化財団理事会に報告し承認された。
以下、各賞と選出理由。
橋田賞大賞
該当なし橋田賞
・NHKスペシャル「戦慄の記憶 インパール」(NHK、平成29年8月15日19:30~20:43)太平洋戦争で最も無謀と言われた「インパール作戦」の戦場となった地帯を特別な許可のもと初めて撮影に成功し、その全行程を取材。またイギリスに遺されていた日本軍指導者の尋問調書、10時間を越える当時の映像などから、悲惨な戦いの全貌を初めて浮かび上がらせた。先の戦争を未来へと伝える新しい可能性を示し、大きな反響を呼んだ。
・「コウノドリ」 (TBS、平成29年10月13日~12月22日22:00~)
真摯に「命」と向き合い、「生まれてきたことの意味」「命を授かる奇跡」を丁寧に描きながら、出産後の葛藤、試練を乗り越えていく医療関係者と赤ちゃんの家族の未来を見据えたあたたかい人間ドラマを制作し多くの視聴者に感動を与えた。
・岡田惠和(脚本家/おかだ よしかず)
本年度の「最後の同窓会」(テレビ朝日)、「ひよっこ」(NHK)のオリジナル脚本に対して。優しい眼差しで人間を丁寧かつ繊細に描き、視聴者に温かく心に残る感動を与えた。
・松たか子(俳優/まつ たかこ)
本年度の「カルテット」(TBS)の演技に対して。謎の多い男女4人の奇妙な共同生活を通し人生の機微を繊細に描いた脚本を十二分に活かし、壮絶な過去を背負った主人公を見事に演じきった。
・阿川佐和子(エッセイスト・タレント/あがわ さわこ)
自然でさわやかな進行で、ゲストの意外な側面や表情を引き出す「サワコの朝」の司会のほか、本年度は、「陸王」(TBS)での好演が多くの視聴者の共感を呼んだ。
・桂文珍(落語家/かつら ぶんちん)
「居酒屋もへじ」シリーズ(TBS)での演技に対して。熟練の俳優陣の中にあって、温かで不思議な独特の存在感を醸し出して作品を盛り上げ、高い評価を得た。
橋田賞新人賞
・有村架純(俳優/ありむら かすみ)今年度の「ひよっこ」(NHK)での演技に対して。毎日を懸命に生きる普通の少女という役柄と真摯に向き合い、ひとつひとつのセリフを大切にする迫真の演技で、役に輝きと生命感を与え、多くの視聴者を魅了した。
・竹内涼真(俳優/たけうち りょうま)
本年度の「陸王」(TBS)、「ひよっこ」(NHK)等での演技に対して。役柄に集中し、新鮮で若々しく真摯な演技は多くの視聴者の共感を呼んだ。
橋田賞特別賞
・石坂浩二(俳優/いしざか こうじ)本年度の「やすらぎの郷」「相棒」(テレビ朝日)等において、味わい深い安定した演技で高い評価を得たほか、長年に亘り、テレビ界に貢献してきた功績に対して。
・大杉漣さん(故人・俳優/おおすぎ れん)
本年度の「相棒」(テレビ朝日)をはじめ、さまざまな役柄における独自の存在感のある演技と優しい人柄で多くの仲間や視聴者に広く愛された。長く記憶にとどめ、その功績を称えたい。
平成29年度橋田賞新人脚本賞
平成29年度橋田賞新人脚本賞の公募を実施し、応募作品総数104篇、日本脚本家連盟所属の作家による第一次審査を8篇が通過。当財団選考委員による二次審査および平成30年2月22日開催の当財団選考委員会において最終選考を行い、以下のとおり入選作1篇、佳作1篇を選出。入選作
・「きび団子を買いに」白石栄里子(しらいし えりこ/55歳・名古屋市)
佳作
・「あなたに贈る100のメッセージ」
菊地勝利(きくち かつとし/49歳・さいたま市)
(modelpress編集部)
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