山田孝之、丸刈り&肉体改造“全身全霊”で対決
2017.02.20 06:00
俳優の山田孝之が、ビートたけしが主演を務めるテレビ東京のドラマ特別企画「破獄」(2017年放送)に出演することがわかった。
山田孝之、ビートたけしと対決
吉村昭氏の同名小説を、脚本・池端俊策氏、監督・深川栄洋氏で 30年ぶりにドラマで映像化した同作。監獄の守り神として絶対的自信を持つ看守・浦田進(たけし)と、犯罪史上未曾有の脱獄を繰り返した天才的脱獄犯・佐久間清太郎(山田)との長い闘いを描く。山田孝之が全身全霊で挑む
無期懲役囚の「何があろうと生きてやる」という激しい生命力、4度もの脱獄を可能にした圧倒的な体力や精神力を表現するために、厳しい食事制限と肉体改造を敢行し、他の仕事はすべて断ちこの役に没頭した山田。「これは心身共にボロボロになるだろうなと」と台本を読んだ際に思ったようだが、「不思議なもので挑戦したくなるんですよね」と振り返った。また、たけしとの共演の感想を問われると、「ビートたけしさんとは今までご縁が無くお会いするのは今回が初めてでした。北野武さんとしてもお会いできる日を楽しみにしています」と期待。視聴者に向けては「佐久間という素直な人間を見たとき、見てくださった方々が自分に問いかける質問とはなんでしょうか。そしてその質問の答えを探したとき、あなたは今まで通り歩むことを選択するのでしょうか」とメッセージを投げかけた。
「期待通り狂気や痛いほどの凄烈さに満ちている」
そして、山田を起用した理由について田淵俊彦プロデューサーは、脚本の池端氏とともに網走刑務所を訪れたときのことを「『刑務所の中というこの尋常ではない緊張感を表現するためには、またビートたけしさんに対抗するためには、誰が佐久間役として相応しいか』という話に至った」と振り返った上で、「全てを超越した存在のビートたけしさんに敵対するのだからかなりの力量と力強さが必要になる。即座に2人が名を挙げたのが山田孝之さんで一致だった。特に池端さんの山田さんへの熱量は大きかった」と明かした。さらに、「年間3万人近い自殺者がいるこの現代日本で“生き抜くことの大切さ”を訴えたいという私の思いに賛同してくれた山田さんは、髪の毛を丸刈りにし、凄まじいまでの肉体改造をして撮影に臨んでくれた。その演技は期待通り、狂気や痛いほどの凄烈さに満ちている」と山田の演技に太鼓判を押す田淵プロデューサー。「視聴者の皆さんも画面を通じてその“誰にも真似のできない力強さ”そしてその裏側にある“いとおしいまでの弱さ”を確かめてほしい。きっと驚くはずだ」と呼びかけた。
なお、2人を取り巻く共演者は後日発表予定。(modelpress編集部)
山田孝之コメント
― 「破獄」の台本を読んだ感想山田:これは心身共にボロボロになるだろうなと思いましたが、不思議なもので挑戦したくなるんですよね。
― 佐久間清太郎という役についてどのような印象をもたれましたか?
山田::浦田の台詞にもありますが、佐久間はとても素直な人だと思います。その素直さからくる行動や言動が人からは理解されず、恐怖にすら感じてしまう。そう思ったので僕も素直な気持ちで佐久間として生きました。
― ビートたけしさんとの共演について一緒にお芝居をしてみていかがでしたか?
山田:ビートたけしさんとは今までご縁が無くお会いするのは今回が初めてでした。北野武さんとしてもお会いできる日を楽しみにしています。
― 視聴者の方へのメッセージを
山田:佐久間という素直な人間を見たとき、見てくださった方々が自分に問いかける質問とはなんでしょうか。そしてその質問の答えを探したとき、あなたは今まで通り歩むことを選択するのでしょうか。
田淵俊彦プロデューサー(編成局ドラマ制作部)コメント
去年の初夏、私は脚本を担当してくださる池端さんと網走刑務所を訪れていた。脚本を書くにあたって刑務所内の受刑者がどのような環境と空気感の中で過ごしているのかを体感したいという池端さんの要望に応えるためだ。そしてその帰路、「刑務所の中というこの尋常ではない緊張感を表現するためには、またビートたけしさんに対抗するためには、誰が佐久間役として相応しいか」という話に至った。全てを超越した存在のビートたけしさんに敵対するのだからかなりの力量と力強さが必要になる。即座に二人が名を挙げたのが山田孝之さんで一致だった。特に池端さんの山田さんへの熱量は大きかった。私は山田さんの『凶悪』という映画が好きだ。登場するどの悪人たちよりも山田さんの演じるジャーナリストの方が狂気に満ちて凄かった。だから一つの物事に向かってゆく“がむしゃらさ”や“ひたむきさ”を演じると山田さんの右に出る俳優はいないと確信していた。山田さんは“芯の強さ”を表現させると天下一品だ。同時に“強さの中にある弱さ”を演じても秀逸だ。山田さん演じる佐久間の心の中には「絶対に生き抜いてやる」という執念が居座っている。
年間3万人近い自殺者がいるこの現代日本で“生き抜くことの大切さ”を訴えたいという私の思いに賛同してくれた山田さんは、髪の毛を丸刈りにし、凄まじいまでの肉体改造をして撮影に臨んでくれた。その演技は期待通り、狂気や痛いほどの凄烈さに満ちている。視聴者の皆さんも画面を通じてその“誰にも真似のできない力強さ”そしてその裏側にある“いとおしいまでの弱さ”を確かめてほしい。きっと驚くはずだ。
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