向井理、祖母の手記を映画化 尾野真千子主演で初の“夫婦”に<コメント到着>
2017.01.30 05:00
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俳優の向井理が自ら企画し映像化を熱望した映画『いつまた、君と ~何日(ホーリー)君(ジュン)再来(ザイライ)~』が、6月24日より全国公開することが決定。主演を女優の尾野真千子が務めることがわかった。
目次
向井理、7年前から企画…祖母の手記を映画化
今作の原作は、向井の祖母・芦村朋子の半生記を綴った「何日君再来」。向井理が大学生のときに、祖母の手記をパソコンで打ち直し、家族や親戚と共に自費出版をして、卒寿を迎えた祖母へお祝いとしてプレゼントしたもの。そしてこの原作をもとに、向井自身が7年前から映画化を熱望し、企画にも携わった意欲作となっている。衣食住もままならない戦後の混乱期、夫・吾郎(向井の祖父)と妻・朋子が、時代の波に翻弄されながらも、日本人としての誇りを失わずに懸命に生きる、50年におよぶ愛の物語。現代の朋子が書き綴った手記を、孫の向井が1冊の本にまとめていく過程で、過去を振り返っていく回想形式によって語られていく。
向井は「俳優という仕事をさせて頂く中で、いつかこの話を実現してみたいと思っていました」と長年温めていた今作についてコメント。「改めて当たり前のことを見つめ直すきっかけになる作品になれば」と呼びかけている。
尾野真千子と初の“夫婦”役「一緒にやれたのは財産」
主演の朋子役には、NHK連続テレビ小説「カーネーション」でのヒロイン役で一躍注目を集め、現在も映画やドラマで数々の賞を受賞している実力派女優の尾野。どんな困難な状況でも常に明るく夫を支える妻を、強さと儚さを絶妙に醸し出しながら演じている。そして、度重なる不運に見舞われながらも、妻・朋子や子供たちの大黒柱であり続けた夫・吾郎役を、向井が演じる。まっすぐに生きていくことが難しい時代でも、決して信念を曲げない夫を、多彩な表情を見せながら魅力的に好演。現場でも大の仲良しだった2人が、初の夫婦役として共演を果たす。
向井は尾野について「彼女がいるだけで現場が明るくなって、笑っていてくれるだけでも幸せな気持ちになれるので、そういう方と一緒にやれたのは財産です」と紹介。尾野も「本当に素敵な方」と向井を称えながら、「この作品の話をいただいた時も、“向井理の企画作品”ということでしたので、脚本を読むよりも前に飛びつきました」とオファーを快諾したという。
監督・脚本にも期待
また、メガホンを取ったのは、今最も期待される監督のひとりで、ヒットを記録した「神様のカルテ」などで知られる深川栄洋監督。そして脚本には、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」や大河ドラマ「八重の桜」などで知られる山本むつみが担当。向井が出演した「ゲゲゲの女房」での出会いから生まれた今作は、混沌とした時代を描きながらも、小さな幸せを見つけて明るく生きる夫婦の感情が丁寧に描かれている。(modelpress編集部)
映画「いつまた、君と ~何日君再来~』ストーリー
どんなに貧しくても、父ちゃんが私の誇りだった―。芦村朋子は、不慣れな手つきでパソコンにむかい、亡くなった夫・吾郎との思い出を手記として記録していた。しかし、朋子は突然倒れてしまう。そんな朋子の代わりに、孫の理が手記をまとめていくことに。そこに綴られていたのは今まで知る事の無かった、戦中・戦後の困難な時代を生きてきた祖父・吾郎と祖母・朋子の波乱の歴史と、深い絆で結ばれた50年におよぶ夫婦と家族の愛の物語だった―。
向井理コメント
祖母が書いていた手記は、「こういう人たち(自分の祖父母)がいたから、今の自分がいるんだ」と考えるきっかけになったので、俳優という仕事をさせて頂く中で、いつかこの話を実現してみたいと思っていました。すべての人にファミリーヒストリーはあると思うので、この作品は観る方自身が主人公だと思います。戦後は苦労した人も多く、困難な時代を乗り越えて今の時代があるので、自分の家族や親戚や先祖のことを少しでも振り返って思い出すきっかけになっていただけたらいいなと思います。時代が違っても家族という単位は常に変わらない、すごく身近で切っても切れない関係性がありますが、今はそれが当たり前になっているので、改めて当たり前のことを見つめ直すきっかけになる作品になればいいなと思います。
・祖母・芦村朋子について
わりとおばあちゃん子でした。生まれた時から傍にいましたし、ずっと近くにいた存在です。週末はよく泊まりに行きましたし、晩年は一緒に住んでいました。
・尾野真千子の印象
彼女がいるだけで現場が明るくなって、笑っていてくれるだけでも幸せな気持ちになれるので、そういう方と一緒にやれたのは財産です。
・深川栄洋監督の印象
深川さんは、真の演出家だと思います。1シーンごとに話をしますし、細かい心理描写を説明して導いてもらえるんです。「深川さんとやってます」というと、周りの俳優さんからも羨ましがられるので、そんな風に信頼されている監督と、個人的に思い入れのある作品をやれたことが本当に有難いです。
・脚本家・山本むつみについて
むつみさんとの出会いは2010年の「ゲゲゲの女房」という朝ドラで、むつみさんが書いた脚本の作品に出させていただき、すごくいい台本だなと毎週、毎話、思いながら演じていました。「何日君再来」はこういう方に書いていただきたいと思って、「ゲゲゲの女房」の打ち上げの席で不躾ですがお渡しして「いつか書いてください。」とお願いしたのを憶えています。この作品も、とても良い脚本にして頂いて有難いなと感じています。
尾野真千子コメント
脚本を読ませていただいて、本当にすごい人生で、これが実話だとはとても思えませんでした。それでも明るく生活していて、こういう素敵な夫婦もいいなと思いました。(私が演じた朋子は、)脚本を読んでとても素敵な女性像の方だったので、厳しい時代でもいつも笑顔でいようと、どんなことがあっても笑顔で支えていけたらいいなと思いながら演じました。いろんなことを感じて頂いて、泣いたりしながらも、最後にほっこり笑顔で終われる作品になっていると思います。演じた私自身も、完成した作品を観て、物語の中に入ってしまいすごく泣いてしまいました。
・向井理の印象
本当に素敵な方です。人に優しく、芝居に厳しくて。この作品は向井さんのおばあさんのお話なので、現場では「本当はこうだったんだよ。」「本当にこの通りなんだよ。」といろいろ教えてもらって、背中が大きい人だなと感じていました。
この作品の話をいただいた時も、“向井理の企画作品”ということでしたので、脚本を読むよりも前に飛びつきました。
・深川栄洋監督の印象
本当に面白い監督です。私が想像しているよりずっと先のアイデアをいただけて。自分では考えつかないことばかりでしたので、もっともっと話を聞きたいと思える方でした。
・朋子・吾郎ご夫婦について
大変なことばかりあった夫婦ですが、その大変さが“幸せ”に見えて、夫婦って素敵なんだと改めて思わせてくれるご夫婦でした。辛いことを辛いと思わないように生きていける、朋子と吾郎の夫婦のようでありたいし、この夫婦のように主人を見ていたいと感じました。
深川栄洋監督コメント
戦後は大変な困難な時代の中で、悔しい想いをしていた人が多かったと思いますが、そんな時代でも、いがみ合うことなく仲が良いという家族の在り方がすごく羨ましいと思える“家族”でした。本作は、昔と今の家族を描いた作品ですが、ただ悲しい辛かっただけではなく、30~40年後にその思いは報われるということを感じて頂けると思います。誰にでもある、初めて人にときめいた瞬間、その人について行こうとか、その人を好きになるという瞬間を感じて頂けると思いますし、映画とともに振り返って頂ければと思います。“人生は美しい”と感じてもらえるような映画になっているといいなと思います。
脚本・山本むつみコメント
2010年、朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」を撮り終わった時、「これを映画にしたいんです」と、向井さんから手渡されたのが、お婆さまが書かれた手記「何日君再来」でした。それは、困難な時代を明るく生き抜いた家族の記録であると同時に、若くして亡くなった夫・吾郎さんへの思いを綴った、切なく美しいラブレターでもありました。ひたむきに咲く野バラのような朋子さんと、躓きながらも真っ直ぐに生きる吾郎さん。揺るがない愛情で結ばれた二人が紡ぎ出す、強くて温かい夫婦の物語が、沢山の人の胸に優しい思いを届けてくれることを願っています。
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