「砂の塔」“ハーメルン事件”の犯人が発覚 母をかばい犯した悲しい罪「号泣した」「悪いことなのに憎めない」
2016.12.17 08:00
女優の菅野美穂が主演をつとめるTBS系ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」(毎週金曜よる10時)の最終話が16日、放送。“ハーメルン事件”と呼ばれる連続児童誘拐事件の犯人が明かされた。
菅野美穂主演ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」
同作は、タワーマンションを舞台にした本格サスペンス。平凡だが幸せな主婦・高野亜紀(菅野)が家族で憧れのタワーマンションに引っ越した矢先に出会った不気味で恐ろしい隣人・弓子(松嶋菜々子)に、思いもよらない方法で追い詰められていくというストーリー。このほか、子どもたちが通う体操教室のコーチで、亜紀の幼なじみ・生方航平役をEXILE兼三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの岩田剛典、亜紀の夫を田中直樹、亜紀の娘・高野そらを稲垣来泉、同じく息子・高野和樹を佐野勇斗が演じる。
最終話あらすじ ※ネタバレあり
“ハーメルン事件”と呼ばれる連続児童誘拐事件の共通点は、“子どもにとって悪い母親であること”、“現場に黄色いカーネーションが置かれていること”。警察はこれまでの捜査から犯人は男女の2人組であることまでは突き止めたが、なかなか犯人にたどり着けないでいた。そんな中、偶然犯人を目撃した和樹(佐野)が誘拐されてしまう。亜紀(菅野)と健一(田中)は必死に探しまわるが、見つからない。そして、ママ友グループのリーダーだった麻生寛子(横山めぐみ)の自宅からの出火が原因で、マンションが火事に。和樹がマンション内に閉じ込められていることに気づいた亜紀は、火が回る部屋の中に飛び込んでいく。
そして、そこにいたのは、和樹を連れ去ろうとする航平(岩田)の姿だった―。
“ハーメルン事件”の犯人は航平(岩田剛典) 犯行の理由とは
“ハーメルン事件”の犯人は航平。にわかに信じられない亜紀に対し、航平は「そうだよ。俺が“ハーメルン事件”の犯人。全員俺がさらった」と自供。痛々しく残る火傷の痕を見せ、幼少期に母親からひどい虐待を受けていたことを明かし、「世の中、子どもの命なんてなんとも思ってない毒親がゴロゴロいる。そういう母親には罰を与えないと」と冷めた表情で淡々と語る。航平の優しい性格を知る亜紀は、誰かをかばっていると勘づき、真の理由を問い詰めるが、航平は「全部俺一人でやった!誰にも手伝わされてなんかない!誰かをかばってなんかない!」と強く否定し逃走する。
走りながら、航平は1本の電話をかける。「わかる?俺だよ!どこでもいいから今すぐ逃げて!捕まっても俺が全部勝手にやったっていうんだよ!いい!?母さん!」―。
亜紀の推測通り、航平は母をかばっていたのだ。認知症を患っている子ども好きな母が、病院の帰りに誘拐してきてしまったことを隠すための犯行だった。
「全部終わったんだよ。本当の自分に戻っていいんだよ」と荒又刑事(光石研)に促された航平は、2人目以降は自分が誘拐したことを認め、母に愛されない子どもたちに幼い頃の自分を重ね、「助けてやりたかった。それと、母親たちに気づいてほしかった。子どもが目の前からいなくなったらどんな思いをするか」と犯行におよんだ真の理由を吐露。
警察にいる母を思いやり、「あの人も寒がりなんで、よろしくお願いします…」と荒俣刑事に頭を下げて涙を流した。
様々な親子愛に反響
愛してくれなかった母を憎みながら、母をかばい罪を犯した航平。血の繋がりはなくとも、強い親子の絆で結ばれている亜紀と和樹。そして、和樹の実の母親でありながら、身を引いた弓子。様々な母と子のあり方から“家族愛”を描いてきた同作。ネット上では「涙止まらない…。どんな母親でも捨てられないのが子ども」「色々考えさせられたなぁ。母は偉大」「がんちゃんと弓子さんの涙にもらい泣き」「号泣。。航平くんが本当に悪い人じゃなかったことが救い」「切ない。航平くんの気持ちを思うと、悪いことなのはわかってても憎めない」などの反響が殺到。Twitter上には「砂の塔」「弓子さん」「がんちゃん」など関連ワードがトレンドを埋め尽くしていた。(modelpress編集部)
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