オリラジ中田敦彦の“旦那論”に男女から納得の声 夫婦危機を超えたアドバイスとは
2016.11.06 13:09
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お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦が6日、東京・日本橋の「YUITO 野村コンファレンスプラザ日本橋5、6F」で行われている“働く”と“子育て”のこれからを考える体験型イベント「WORKO!2016」に登場。「30代パパは家で職場で闘っています!」と題し、新しいパパ像のための“闘争”を語った。
中田敦彦「空気を読まずに時代を読もう」
育児・家庭に向き合おうと思うまでに時間がかかったという中田は、「仕事に浮き沈みがあるとはいえ、デビューしてから12年の内、育児に携わるまでの約10年間は、休みは年に2、3日でした。結婚してからもその感じで働いていたら妻から悲鳴が上がって、本気で休みを取るようになって、今なんとか月5、6日にしたんですけど、本当に大変でした」と告白。これは決して“芸能人”だからというわけではなく、異業種のパパ友も同じような現状にあると言う。彼自身、休みを取ろうと試みた時に、仕事関係でギクシャクするからと躊躇したよう。だが、番組で共演しているSHELLYに背中を押され「戦わなくてはいけない。『空気を読まずに時代を読もう』と思うようになりました」と姿勢が変化した。
夫婦間の相違 「派手なパフォーマンスは要らない」
“休日”については、「奥さん側の『旦那さんにはこれぐらいの時間を家庭に費やしてほしい』っていうのと、旦那さん側の『これを頑張れば奥さんは喜んでくれる』っていうことがマッチしていない」と夫婦間でのギャップがあると語る中田。「だから、旦那さんが120%頑張っても、奥さんの満足度が54%なんてこともある」とママ友・パパ友との会話の中から気づいたことを紹介した。また、自身にも「僕は、せっかく週に2日休み取ったからって旅行とかに行くんですよ。でも、奥さんが本当にやってほしいことは、毎日の掃除とか皿洗い」と夫婦間の相違があったことを告白。「1番奥さんが旦那さんに頑張ってほしいのは“地味なこと”で、“派手なパフォーマンス”ではないんです。地道なものを半分分け合う作業ができればいい」と語ると、会場の女性から拍手があがった。
続けて、「そうするためには、平日は朝早くから夜遅くまで出ていて、週2日しっかり休みがあるよりも、休みはなくてもいいから、毎日夕方に帰ってく来てくれるほうがいいんですよね」と女性側の思いを代弁。「僕も週2日休みを取ろうとしていましたけど、それでも嫁のため息が小さくならないので、デイリーの仕事を軽くするようにしました」と努力していることを話した。
しかし、なかなかスケジュールの調整は難しいようで、新規の仕事も熟考した末に断ることもあるのだとか。「自分のペースで仕事が出来る人なんて、僕らみたいな仕事に限らず、ほとんどいませんから、やっぱり会社や国が理解してくれないといけないと思う」とコメントした。
旦那さんには“でっかいコマンド”を
そして、自身の体験を踏まえた上で「旦那さんは何をしていいかわからないコンピュータのようなものなんですよ。『何かしたい、でも何をしていいか分からない』なんて事が結構あるので、奥さんはでっかいコマンドを入れてあげればいいんです。僕も『掃除大臣に任命します』って言われてから頑張るようになりましたし、男はコマンドさえ入れれば愚直に動きますから」と唱えると、会場の男女両方から納得の声。「コマンドも、毎回毎回変えると面倒なので、『休みの日はこれ』『私がいない時はこれ』みたいに大雑把に投げていいと思う。1、2個のコマンドでは奥さんの負担は減らないかもしれないけど、3ヶ月経てばコマンドが日常になって、旦那さんのほうから次を求めるようになりますから」と説明した上で、「旦那さんは『育成型のロボット』だと思ってください。最初から完成していると思うと、『なんだこのポンコツ』と思いますが、少しずつやって欲しいことを増やしていきましょう」と呼びかけた。
保活中の旦那の役割
また、多く寄せられた“保活”の悩みについて、自身も「(保活で)久々に危機を迎えました」と苦労したことから、「ブレないことが1番」とアドバイス。「バーザで何かしたほうがいいとか、色んなことを言われると思いますけど、根拠がないんですよね、その園の採用基準なんてわからないですので。それで、言われたことを全部やったのに入りたいところに入れなかったら心を折られちゃいますから。誰かに相談すれば何か言ってくれますけど、全部聞いていたらキリがない。だから、僕は『大丈夫』っていうことが役割でしたし、『そんなに頑張りすぎなくていい』って言うのは旦那の役割だと思う」と語りかけた。
「旦那は家ではいつも研修生」
セミナーの最後、「理想のイクメン像」を聞かれると、「僕が常に心がけていることは『旦那は家ではいつも研修生』ということ」と紹介。「研修生には『やらない』という選択肢はないけど、やったらやっただけ怒られるもの。会社では戦って、責任もあるのに、家で何にもできていないのは、やったことない業務だから当然だし、情報量の多い奥さんの方ができるのも当たり前。だから奥さん方には、研修生だからと思って教えてあげてほしいですし、旦那さんも謙虚に研修生として一緒に頑張っていきましょう」とエールと送った。
「WORK(働く)」と「KO(子育て)」のこれからを考える「WORKO!」
株式会社朝日新聞社が、女性に関するさまざまな社会課題をともに考え、解決の一歩を踏み出すことを目指すために発足したプロジェクトの第1弾となった同イベント。子育てをしながら働きたいと願いう女性たちの“壁”=課題に対して、どんな解決策があるのか、「分かち合える」「学べる」「実践できる」をキーワードに様々なコンテンツを展開している。また、イベント会場から参加者の意見を発信するためにtwitter社と連携、子育て世代の“声”を幅広く社会に発信していく。(modelpress編集部)
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