7月期テレビ朝日ドラマ「はじめまして、愛しています。」/(左から)尾野真千子、江口洋介(画像提供:テレビ朝日)

尾野真千子×江口洋介“初の夫婦役” 「家政婦のミタ」脚本家、究極的な家族愛を描く

2016.05.31 05:00

女優の尾野真千子が、7月期テレビ朝日ドラマ「はじめまして、愛しています。」で同局連続ドラマ初主演を務めることがわかった。また尾野演じる梅田美奈の夫・梅田信次役には、同局初出演となる俳優の江口洋介に決定し、2人は今回が初の夫婦共演。さらに脚本家は、ドラマ「家政婦のミタ」(2011年、日本テレビ)をはじめ、多くの問題・話題作を世に送り出す遊川和彦氏が務め、『特別養子縁組制度』をテーマに、究極的な“家族愛”を描く。

  

“本当の家族”になろうと奮闘する6カ月の物語

同作は、挫折続きのピアニスト妻・美奈(尾野)と、自他ともに認めるお人好し夫・信次(江口)という結婚10年になる夫婦が突如、親に捨てられた見ず知らずの5歳の男の子を自分たちの子どもにしようと決断し、“本当の家族”になろうと奮闘する6カ月の物語。

その男の子は笑わず、しゃべらず、名前もない。一切の感情を失くした子どもに他の大人たちが苦慮する中、なぜか夫婦は彼とコミュニケーションが取れる唯一の方法を持っている。日常に突如訪れた非日常に揺さぶられる人間の心の機微を、尾野と遊川氏がユーモアたっぷりに描き出す。

豪華キャストが集結

ほか、美奈の父で世界的音楽家・追川真美役を俳優の藤竜也、信次の妹・不破春代役に女優・坂井真紀、また弟・梅田巧役に俳優の速水もこみち、そして養子縁組に審判を下す冷静な児童福祉のエキスパート・堂本真知役に女優・余貴美子らが決定し、豪華キャストが同作を盛り上げていく。

尾野真千子「挑戦というものに懸けていきたい」

今回の出演に対し「企画書の段階でまず、『はじめまして、愛しています。』というタイトルに興味を持ち、その後いただいた台本には、今の時代に欠けてきている夫婦ということ、家族ということが遊川さん節でうまく書かれていて、挑戦できる作品になるんじゃないかという思いを抱きました。その一つがピアノ。すごいネックなんです(笑)。一番、苦手な楽器なので、今はピアニストに見えればいいなと願って練習しています」とコメント。

遊川氏に「挑戦をするといいものが出てくる」と言われたという尾野は、「確かに、私も挑戦することで燃えてきますし、自分のものにしてやろうという気持ちになるので、このドラマでは挑戦というものに懸けていきたいと思っています」と意気込んだ。

また同作で共演する江口に対して「私がこの業界に入る前からいろんな役を演じる姿をずっと見てきた方。その江口さんが今回どんな旦那を演じてくれるのか、すごく興味があります。台本ではワクワクさせる人物像になっているので、本当に楽しみです!」と共演に胸を躍らせた。

江口洋介「心にジーンと響く物語をしっかり演じていきたい」

同作で取り上げている『特別養子縁組制度』について江口は「『特別養子縁組制度』と聞くと一見、社会派の重いテーマな印象を受けますが、遊川さんの脚本によって家族のあり方が温かく描かれています。最近は社会派作品への出演が続いていましたが、今回はホームドラマということでちょっと昔を思い出して(笑)、ポジティブな明るさを忘れず、心にジーンと響く物語をしっかり演じていきたいと思います」と出演の心境を語った。

夫婦役となる尾野のイメージについては「納得がいくまで仕事に向かっていく芯が通った人というイメージ。彼女が選んだ作品と遊川さんの脚本ということが僕にとってすごく興味深いです。楽しくなりそうな予感がしますし、尾野さんといい夫婦になれるよう努力をしようと思っています」と明かした。

脚本家・遊川和彦氏「愛を伝えること」

同作のテーマについて遊川氏は「愛を伝えること。今の時代にしか描けないホームドラマになる予感があって、『特別養子縁組』を題材にしました。今は自己愛に満ちている時代だからこそ、他者に愛を伝えることを大事にしたい。『はじめまして』と出会った人に、『愛しています』と伝えるまでが人生でしょ。知らない奴はみんな死んでしまえという風潮より、『愛しています』と言える人が増えれば、この世界は素敵ですよね」と作品へ込める思いを打ち明けた。

また今回主演を務める尾野に対し「『ものが違う』ある種の天才。その天才が怠けないよう、難しい芝居を要求して刺激を与えなくては。できる相手にケンカを売るのは好きなので、燃えますね(笑)。尾野さんもそれを受けて立つ人だろうし、僕とどこか似ていて、本心が表に出てこない人だと思うので、まだ誰も開拓していない彼女自身も知らない表情を引き出していきたい。そんな戦いを挑む価値のある人だと思います」と評価した。

山田兼司プロデューサー「『運命』の作品となれるようなドラマを生み出す」

プロデューサーの山田兼司氏は「この作品ほど、『運命』という言葉の力を信じたくなるドラマはないと感じています。日本の連続ドラマにおいて、“家族”や“愛”というテーマをあらゆる形で描き続けてこられた遊川和彦さんとともに、「特別養子縁組」という究極的に“家族の愛”が問われる題材と出会えた『運命』から、この企画は始まりました」とエピソードを語った。

実在する特殊な養子縁組制度が、新たな遊川ワールドの起爆剤に

同作の題材は「特別養子縁組」という日本で唯一、血の繋がらない他人同士が“本当の家族”として認められる実在の戸籍制度。養子になる子供の対象年齢は6歳までとなっており、親になることを望む夫婦は6カ月以上に及ぶ試験期間を課せられ、さまざまな条件を審査されることになる。

ドラマでは、尾野と江口演じる夫婦が、実の親に捨てられた素性のわからない男の子の親になることを運命と位置づけ、制度の利用を試みる。

タイムリミット、試験期間、裁判による審議などの条件は、まるで「本当の親子になるためのテスト」のよう。遊川氏はこの衝撃性に着目し、登場人物の置かれているステージが話数とともに変化していく様を明確にしながら、“本当の家族”とは何かという問いを時にシビアに、時にコミカルに投げかける。(modelpress編集部)

あらすじ

自宅でピアノ教室を開いている梅田美奈(尾野)のもとに、新しい生徒が母親とともにやってくる。だが、子どもの様子から音楽が好きではないと悟った美奈は、「無理にやらせても、上達しない」と、子どもの興味を引く特段の努力もせずあっさりとレッスンを終了。

期待を裏切られた思いの母親は、「有名指揮者の娘だって聞いたから来たのに!」との捨て台詞を美奈に浴びせ、怒りもあらわに子どもを連れ帰ってしまう。反論せず、ただ頭を下げ親子を見送った美奈は、そのままトイレに駆け込む。「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」便器に向かってうっぷんを吐き出す美奈。これが、誰も知らない美奈の日常だ。

その晩、美奈は帰宅した夫の信次(江口)から、近所でゴミ箱をあさるなど不審な生き物が出没するとの噂を聞かされる。変質者か、危険な動物か分からないというが、そんなことよりも今、美奈が案じなければいけないのは近々ある国際コンクールのことだ。10代の頃から夢見ているコンクールでの入賞。これまで49連敗で35歳を迎えてしまった美奈は、年齢制限のあるコンクールへの出場は今回が最後だと決めていた。

そんな覚悟で美奈がピアノの練習をしている最中に、夫が言っていた不審なものが自宅の庭に侵入する。恐る恐るその正体を確かめると、それは予想だにしなかった、幼い男の子だった。服も体も汚れ、無表情で何もしゃべらない男の子の素性は何一つ分からない。ただ、美奈の差し出したドーナツをむさぼる様子から、空腹であるということだけが分かる。

その後、男の子は親から虐待を受けていたことが判明。その親もこの一カ月以上、姿が確認されないことから、男の子は養護施設に入る。数日後、その男の子が、どういうわけか再び梅田家の庭に姿をあらわす。いまだ何も語らず、名前すら分からないという男の子が、二度も自分の家にやってきたことに運命めいたものを感じた夫は、密かに特別養子縁組について調べ始める…。
【Not Sponsored 記事】

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