ドラマ「黒い樹海」に出演する(左から)沢村一樹、北川景子、向井理(C)テレビ朝日

北川景子、自身初の試みに「新しい挑戦になる」 向井理と数年ぶりの共演

2016.01.29 05:00

女優の北川景子が今春、テレビ朝日系で放送のドラマ「黒い樹海」で主演をつとめ、同作で初めて松本清張作品に挑戦する。1960年に刊行された長編小説「黒い樹海」は、数ある清張作品の中でも“旅情ミステリー”の傑作と評され、過去、映画を含め5回に渡って映像化。サスペンスフルな原作の魅力はそのままに、設定を現代に置き換え、北川を主演に迎え、ドラマ化する。

  
北川が演じるのは、たったひとりの身内である姉を不慮の事故で亡くした妹・笠原祥子。その死に疑惑を抱いた祥子が真相を探りはじめたところ、事件の鍵を握る人物が次々と不審な死を遂げていく。すべてが闇に包まれ、まるで出口のない“黒い樹海”の中でさまよっているかのような感覚に襲われる祥子が、誰が敵で誰が味方かわからない恐怖の中、孤独な調査を進め、衝撃的な結末にたどり着く。

初挑戦に意気込み

清張作品初挑戦となる北川は「いつもテレビで見ていた松本清張作品に初挑戦できることになり、すごくうれしかったです!」と感激しきり。その魅力を「人の深層心理を描く作品が多いイメージがあります。今まで私が挑戦してきた作品とは全然テイストも違いますし、新しい挑戦になると思いました」と語り、意気込み十分だ。

役柄に関しても「祥子は姉を亡くした大きな悲しみと、姉の死の謎を解き明かしたいという思いに突き動かされて、生きています」と紹介し、「最近は勝ち気で元気のいい役を演じることが多かったですし、“こんなにも静かで、大きなものを背負っている役”は初めてかもしれないと思いながら、臨んでいます」と強く決意した。

向井理、沢村一樹も登場

ほか、同作には向井理、沢村一樹らが出演。北川との共演は映画「パラダイス・キス」(2011年)以来となる向井が扮するのは、祥子の調査に協力する新聞記者・吉井亮一。彼は付かず離れずの距離で祥子をサポートするが、はたしてその真意とは。驚愕のラストまで深い謎を秘めた吉井を、向井がミステリアスに演じる。

一方、北川とは初共演となる沢村が演じるのは、著名な小児科医・西脇満太郎。彼は、祥子の姉・信子の死に関与した可能性がある“容疑者”のひとり。妻がありながら女性たちと遊び歩き、祥子にも頻繁に誘いをかけるなど、文化人という表の顔からはうかがいしれない二面性のある男を、確かな演技力で表現する。

北川景子が抱く向井理&沢村一樹の印象

久しぶりの共演となる向井について、北川は「以前と変わらず、本当に真面目で、お仕事に一生懸命な方」と印象を告白。一方で、向井が演じる役柄に触れ「いつもどこか知的な雰囲気のある向井さんが、今回はちょっとワルな感じの人を演じてらっしゃるんです。撮影中も本当に悪い顔をしていたりして(笑)、『こんな顔もあるんだ!』って毎日驚きながら、“新鮮な向井さん”を見ています」と現場での様子を明かした。

初共演となる沢村については「初めてご一緒しますが、本当にイメージ通りの方です」とコメント。「衣装の黒い革手袋をはめて撮影場所に歩いてくる姿からして、すでにもう怪しくて…(笑)!」と絶賛し、「『沢村さんが一人いらっしゃるだけで、こんなに作品が重厚な感じになるんだ!スゴイな』って思いました」と語った。

向井理&沢村一樹が語る北川景子の印象

また、向井は「パラダイス・キス」以来の共演となる北川について「あの作品以降ずっとお会いしてなかったのですが、出演作をいろいろ拝見していたこともあり、不思議と離れていた感覚があまりなかったんです。撮影初日にも、お互いに思い出話をしながら『全然変わらないね』という話になりました」とやりとりを紹介。北川の人柄を「北川さんは当時と変わらず、すごくクールに見えがちだけど、実は人懐っこい方。そのギャップが人として魅力的だな、と思います」と明かし、「すごく現場を明るくしてくれる存在で、今回も助けていただています」とコメントした。

沢村も、初共演となる北川の印象を「バラエティー番組等で見かけるその場にピッタリの言葉を見つける頭の回転の速さに、いつも驚かされていました」と明かし、「今回はそんな景子ちゃんをはじめ、新しい時代の新しいキャストで松本清張作品を作っていくことに、面白さを感じています」と期待している。

豪華キャストが集結

また、すべての謎の発端となる交通事故で命を落とした祥子の姉・笠原信子を演じるのは小池栄子。死後明らかになっていく、信子の知られざる素顔を繊細に演じる。さらに、麻生祐未、室井滋、古田新太、鈴木浩介、山本未來、六平直政らが、疑惑の人物たちを熱演。一癖も二癖もある男女が入り乱れ、まさに魑魅魍魎がうごめく闇のような恐怖の世界を紡ぎ上げていく。

長野でのロケ

撮影は東京都内のほか、長野県大町市などでロケを実施。先日始まった大町市のロケでは、まるで撮影タイミングに合わせたかのように今年一番の大雪が降り、辺り一面が銀世界に。北アルプスを望むロケ地は風情あふれる美景となった。

その一方で時折、激しく雪が吹きつけ、せっかくの景色が隠れてしまうことも。しかし、出演者らの作品に懸ける熱い思いが天に届いたのか北川、向井、沢村が揃う“ここぞという撮影”では直前にぱっと晴れ間が。明るい日差しが差し込んだ。

壮大な眺めに北川らも感激し、大いにパワーをもらったよう。現場では「お蕎麦など、長野名物の食べ物も楽しみ!」(北川)、「美味しくてノドにもいい馬刺しを食べたい」(向井)、「温泉があってよかった! 早く宿に帰って(笑)、湯に浸かりたい」(沢村)と、更なる期待も糧にしつつ、引き続き極寒の長野で撮影を行っている。

プロデューサーが北川景子に期待

中川慎子プロデューサーは同作を「今回の『黒い樹海』は、今最も輝いている女優!北川景子さんを主演に迎えお届けします」と紹介し、「北川さんが新境地ともいうべき“大人の女性の静かな迫力”とともに見事に演じきってくださっています。清張作品のニューヒロイン誕生をどうぞお楽しみに!」と期待を込めた。(modelpress編集部)

北川景子 コメント

いつもテレビで見ていた松本清張作品に初挑戦できることになり、すごくうれしかったです! 清張作品には、人の深層心理を描く作品が多いイメージがあります。今まで私が挑戦してきた作品とは全然テイストも違いますし、新しい挑戦になると思いました。

私が演じる祥子は姉を亡くした大きな悲しみと、姉の死の謎を解き明かしたいという思いに突き動かされて、生きています。最近は勝ち気で元気のいい役を演じることが多かったですし、“こんなにも静かで、大きなものを背負っている役”は初めてかもしれないと思いながら、臨んでいます。また、今回は周りの方が全員、犯人に見えるよう怪しく描写されている中、私の役どころはすごく普通なんです。最初に台本を読んだ時に「あまり特徴のない役だな」って思ったんですけど、考えてみたら、私はそういう何の変哲もない普通のキャラクターを演じたことがなくて…。ですから、“普通の難しさ”を今すごく感じながら、祥子を演じています。

向井さんは以前と変わらず、本当に真面目で、お仕事に一生懸命な方。ただ、いつもどこか知的な雰囲気のある向井さんが、今回はちょっとワルな感じの人を演じてらっしゃるんです。撮影中も本当に悪い顔をしていたりして(笑)、「こんな顔もあるんだ!」って毎日驚きながら、“新鮮な向井さん”を見ています。沢村さんとは今回、初めてご一緒しますが、本当にイメージ通りの方です。以前から「こういう作品に絶対ピッタリな方なんだろうな」と思っていたんですけど、衣装の黒い革手袋をはめて撮影場所に歩いてくる姿からして、すでにもう怪しくて…(笑)! 「沢村さんが一人いらっしゃるだけで、こんなに作品が重厚な感じになるんだ! スゴイな」って思いました。

そんな皆さんとの撮影も、ようやく折り返し地点。個人的には祥子が樹海をさまようシーンを、どんな技法で撮影するのか、とても楽しみしています。

向井理 コメント

松本清張作品の魅力は、心理描写の生々しさだと思います。松本清張という名前の偉大さは重々承知していますし、このようなシリアスな作品に参加させていただくことに、すごくやりがいを感じています。

北川さんとは映画『パラダイス・キス』以来の共演となります。実は、あの作品以降ずっとお会いしてなかったのですが、出演作をいろいろ拝見していたこともあり、不思議と離れていた感覚があまりなかったんです。撮影初日にも、お互いに思い出話をしながら「全然変わらないね」という話になりました。北川さんは当時と変わらず、すごくクールに見えがちだけど、実は人懐っこい方。そのギャップが人として魅力的だな、と思います。また、すごく現場を明るくしてくれる存在で、今回も助けていただています。

僕が演じる吉井は、もしかしたら犯人かもしれない役柄。僕は“いい人”の役を演じていると、すごく息が詰まることがあるんですけど(笑)、今回はいわゆる“いい人”ではないんです。衣装も真っ黒で「真っ黒すぎて、どうかな!?」と思う部分もありますが、これまで悪い人や、ヤな感じの人を演じることが少なかったので、存分に楽しんでいます。何よりも、今回はすごく重厚なキャストがたくさん出演されている!一視聴者としても、完成作品を見るのが今から楽しみです。

沢村一樹 コメント

北川景子ちゃんとは今回が初共演になりますが、バラエティー番組等で見かけるその場にピッタリの言葉を見つける頭の回転の速さに、いつも驚かされていました。今回はそんな景子ちゃんをはじめ、新しい時代の新しいキャストで松本清張作品を作っていくことに、面白さを感じています。清張作品はちょっとノスタルジックというか、昭和の匂いを感じさせる作品。僕自身は若い頃から「キミの顔は古いね。昔の若大将みたいな顔だよね」と言われてきたこともあって(笑)、何となく合うんだろうな、と肌で勝手に感じています。

清張作品には「この人とこの人はどうしてもっと早くに出会わず、この場所、このタイミングで出会ってしまったんだろう!?」というシチュエーションが多いんですけど、特に今回はその部分を感じながら、西脇を演じていきたいです。実は、今回の『黒い樹海』は原作とは違う工夫がすごく施されていて、また新しい物語になっていますし、何回(脚本を)読んでもジーンとくるシーンがあるんですよ。なので、ただ推理を楽しむだけではなく、それぞれの登場人物が背負っている“運命”や“心の結びつき”を感じていただける作品にしたいです。そのためにも、悪いヤツか否か、敵か味方か分からない感じで西脇を演じ、視聴者の方を振り回しながら、ドラマを盛り上げていきたいと思います。
【Not Sponsored 記事】

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