インタビューに応じた“ジェンダーレス男子”とまん【モデルプレス】

“ジェンダーレス男子”とまん「人と同じが嫌だった」幼少期…上京から1年「世界を攻めていきたい」目標を語る

2015.06.16 20:00

“ジェンダーレス男子”代表として人気急上昇中のモデル・とまん(21)がモデルプレスのインタビューに応じた。昨年3月に上京したばかりの彼は、同じ読モの6人で結成したボーイズグループ「XOX (キス ハグ キス)」として音楽活動もスタート。インタビュー前編では、幼少期からデビューまでの歩みと、現在の活動にかける熱い想いをお届け。

  

「人と同じが嫌だった」幼少期…芸能界へ一直線

― 先日の握手会イベントにはファンが詰めかけ、ものすごい盛り上がりでしたね!

とまん:おかげさまで450人も来てくださって!握手会は特にファンの方とゆっくり話せるので新鮮で楽しかったです。

― ファンの皆さんから言われて印象的だったことは?

とまん:「人形みたい」「本当に生きてるんですね」とよく言われます(笑)。昔は自分も好きなアーティストさんのイベントに通っていたので、その時に自分が思っていたことを、今ファンのみんなが思ってくれている。なんか不思議ですね。今、こういう活動をできているのがすごく嬉しいです。

― “とまんファン”はどんな人が多いですか?

とまん:見た目だけじゃなくて、中身も個性的な子がすごく多いです。不思議ちゃんみたいな。自分もそうだから同じタイプを寄せつけているのかな(笑)。男の子のファンも髪型をセンター分けにしたり、ピンク色のまゆマスカラを使って僕の真似をしてくれていますね。

― 今“ジェンダーレス男子”として注目を集めていますが、ファッションに興味を持ったのはいつ頃ですか?

とまん:元々両親がファッション好きでいろんな服を着せられていたので、周りから「おしゃれだね」と言われるのが好きでした。中学時代は「men's egg」をお手本にした渋谷系で、高1の半ばくらいからK-POPがきっかけで韓国のファッションを真似するようになって。今のスタイルに目覚めたのはその頃かな。メイクもカラコンもしてたし、ピアスも11個くらいつけて学校に行っていました。友達に秘密でブログもやり始めて、憧れの東方神起のジェジュンさん(現JYJ)の真似をした写真を載せたら、ファンの間で「ジェジュンに似ている子がいる!」と噂になったりして。ブログがどんどん広まっていったんです。

― その頃から芸能界への興味も?

とまん:逆に芸能界に入ることしか夢がなかったです。小さい頃から目立つのが大好きで。傘とかもみんなビニール傘を持っているのに、自分だけクマの耳とかカエルの目がついている可愛い傘を使ってました(笑)。ランドセルも僕だけ横長のを背負ってたり、とにかく人と同じが嫌だったんです。小学生の頃「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカスに憧れて「映画監督になりたい」と思ったこともあったけど、常に第二志望には芸能界があって。なんでかわからないけど、自分は絶対芸能界に入れるだろうという自信がありました。

― そんな想いから、読者モデルの道が自然に開けていったんですね。

とまん:高校卒業のタイミングでは進学や就職には興味がなくて、とりあえず海外に行っちゃおう!みたいな感じでオーストラリアのシドニーに10ヵ月ほど留学しました。一時帰国した時、元々ファンだったこんどうようぢくんと藤田富くんのイベントを見に行ったんですけど、そこで今の事務所のプロデューサーから「ブログ見てるよ」と声をかけてもらって。その時に「ようぢくんみたいなお仕事がしたい!」という目標がはっきりして、まずは仙台での知名度を上げるためにショップスタッフをやることに。Twitterのフォロワーが8000人くらい増えたので、オーディションを受けて上京しました。まだ1年ちょっとしか経ってないんです。

― そのTwitterフォロワー数は今や8万人に迫る勢いですから、怒涛の1年間だったのでは?

とまん:そうですね。この1年間が考えられないくらい濃すぎました。一番大きいのは「XOX」というグループを組めたこと。グループで活動するのが夢だったんです。

― いきなり大きな注目が寄せられ、戸惑うことはなかったですか?

とまん:なかったです。自分は何も変わってなくて、ただ街中で声をかけてくれる子が増えた、仕事が増えたくらいしか思わないです。

“ジェンダーレス男子”ムーブメントを広める使命感

― そんな中“ジェンダーレス男子”が新たなトレンドとして注目され、とまんさんがその代表としてテレビ番組にも出演されましたね。

とまん:特に原宿は僕みたいな男の子がすごく増えたと思います。カラコンはみんな当たり前のようにしているし、メイクやネイルをしてる子も、厚底を履いている子もよく見るようになりました。仙台にいた時は「なんだこいつ、オカマなんじゃないか」って目で見られていたし、今も賛否両論あると思うけど、ここまで広がったからあと少ししたらこれが当たり前になるんじゃないかな。というか、そうさせていきたいです。

― 事務所の先輩のようぢさんともそういったお話を?

とまん:めっちゃします!元々はファンだったけど、今はなんでも話せる先輩。性格がすごい似ているっていうか、「俺らやばくない?」ってくらい同じ(笑)。お酒を飲んでいても「ほんとそれな!」しか言わないくらい話が合うんです。2人でメイク用品を買いに行ったりもするし、周りから見たら女子なんじゃないかなってくらい、ずっとファッションや美容について話しています。

― “ジェンダーレス男子”の定義をどのように考えていますか?

とまん:共通しているのは派手な髪、カラコン、レディースの服を着る、厚底を履く。美意識が高くて、メイクをしているっていうことかな。ただ、ようぢくんともよく話すんですけど、僕自身は自分のことを “ジェンダーレス男子”だとは思っていなくて、周りがそう言ってくれるからそうなのかなぁって。自分たちが好きなファッションを着ているだけで、それが自然と広がっていった感じですね。

― ひとつのトレンドとしてカテゴライズされるのはすごいことですよね。とまんさん含め、今メンズ読者モデル界が熱く盛り上がっていますが、他の読モにライバル心を抱くことは?

とまん:ライバル心はないです。自分は自分だから。ファッションも全然違うし、似ていても自分はその子たちに負けない何かがあると感じるから。だけど、XOXのメンバーに対してのライバル心はあります。友達であり、家族みたいな存在だから。メンバーが頑張っていたら負けたくないし、お互いそう思っていると思います。

読モ6人のXOX、デビューへ向けて成長中

XOX(左から)志村禎雄、村瀬ジョンケビン、田中理来、とまん、木津つばさ、バトシン
― そんなXOXですが、ほぼ未経験から音楽へ挑むというのはなかなかの決意が必要だったのでは。

とまん:課題だらけです。今は全然実力がないのにファンの子がついてきてくれていると感じるから、実力があれば絶対もっとファンが増えると思うし、今ファンでいてくれている子たちにもその成長を見せていきたい。歌もダンスもトークも全部、人気度と比例するくらい実力をつけないと。僕はメンバーから見たら厳しいリーダーだと思います(笑)。メンバーみんな性格が違うから、大げんかすることもある。特に新メンバーの3人は最近この世界に入ったばかりなので、まだまだ遊びたい時期。「仕事は仕事」ということを教えている段階なんです。


― グループとしての形を模索しているところなんですね。

とまん:そうですね。自分もリーダーとして半年しか経ってないから、全然うまくいかないけれど。今はデビューに向けて、XOXを育成中って感じですね。

― 今年3月にはデビュー前にも関わらず3000人の前でライブを初披露されましたが、次の目標は?

とまん:ドームツアー…と言いたいところだけど、まずはステージ数を増やして、アリーナツアーを目指したいです。今までにない快挙を成し遂げたいと思います。例えば、デビュー最短で武道館とか。元々読モをしているメンバーなので、他のアーティストにはない距離感を生かした活動をしていきたいですね。ファンの皆さんと触れ合って、友達のような関係を作りたいです。こんなに変な人が集まっているグループは他にないと思います(笑)。

― とまんさん個人としての目標をお聞かせください。

とまん:服のデザインもしていきたいし、いずれは海外のバラエティー番組に出たり、世界を攻めていきたいという目標があります。ただ、今は本当に個人よりもグループのことを考えていて。自分をソロで売り出したいっていうよりは、XOXのひとつの個性として僕のことを知ってほしいです。

― 今、ファンのみんなに伝えたいことは?

とまん:伝えたいこと…。本当にこんな僕のところに来てくれて嬉しい、ありがたいなって想いです。もっとかっこいい人はいっぱいいるし、僕の性格上、優しくしたいけどできない。それなのに「とまんくんをもっと色んな人に知ってもらいたい」って言ってくれるファンのみんなには感謝しかないです。今はそれを伝える機会もあまりないけど、これからいっぱい活動を見せて、みんなの期待を裏切らないようにしたい。メンバー6人のファンみんなが応援してくれているから、その信頼を胸に、リーダーとして「これからもついてきてください」と伝えたいです。

― モデルプレス読者へ向けて、“夢を叶える秘訣”をアドバイスお願いします。

とまん:諦めないことだけだと思います。これからもっと可愛くなれるかもしれないのに、諦めたらそこで終わりだから。自分も昔と比べたらすごい変わったって思うんですよ。写真の写り方も違うし、メイクもするようになってすごい変わった。やりたいって思ったことは諦めないで全部してほしいですね。「これしたい、あそこに行きたい」って思っても、本当にそれを実行しなければあまり意味がない。一番大事なのは、目に見える努力。自分が苦しくなるくらいの努力をすれば、ちゃんと結果が見えてくると思うから。

◆インタビュー後編に続きます。(modelpress編集部)

インタビュー後編はこちら

http://mdpr.jp/interview/1494863

とまんプロフィール

生年月日:1993年9月14日
出身地:宮城県
身長:163cm
血液型:A型
趣味:掃除、新大久保でのご飯
特技:英語、韓国語

2014年3月中旬までアパレルブランド「WEGO(ウィゴー)」のスタッフとして勤務。仙台から同年3月末に上京し、読者モデルとしての活動をスタートさせた。「Street JACK」「SamuraiELO」「FINEBOYS」など多数の雑誌のほか、アパレルブランドのカタログモデルなどで活躍中。6人組ボーイズグループ・XOX (キス ハグ キス)のリーダー。8月11日・12日、Zeppダイバーシティ東京で開催される「LOOP vol.6」に出演する。

【Not Sponsored 記事】

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