「あまちゃん」クランクアップ<会見一問一答>
2013.08.01 20:56
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1日、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(月~土、午前8時~8時15分)が東京・渋谷の同局内でクランクアップを迎え、ヒロイン・天野アキを演じた女優・能年玲奈が報道陣の取材に応じた。
この日は、9月20日放送の第149回、震災後に北三陸の魅力を全国に向かってアピールするため、アキとユイ(橋本愛)のビデオメッセージをヒロシ(小池徹平)が撮影するシーンを撮り終えた。
最後の収録を終えて海女さんの衣装で駆けつけた能年は、登壇するなり「ラストシーンの撮影から体が熱くて汗びっしょりでした。(昨年10月に岩手県久慈市でクランクインし)長くてすごく最高な1年だったなと感じて、本当に胸がいっぱいです。共演者のみなさんとスタッフのみなさんと作り上げるのが本当に楽しかった。またそれを多くの人に見ていただけて幸せです。そんな気持ちで見ていただいて心臓が熱いです。本当にありがとうございます」と挨拶。
同席した訓覇圭チーフプロデューサーは「今日はどうもありがとうございます。約1年にわたる撮影、クランクアップすることができました。支えていただきましてありがとうございます。いつもより早いクランクアップですが放送はあと2ヶ月あるので、あまちゃんを愛していただければと思います」とコメントした。
以下、会見の主な一問一答。
― 岩手県で印象に残っていることをお聞かせください。
能年:やっぱり海の中に潜ってウニを食べたシーン。最初は大丈夫かなって不安もあったんですけど、イカとか魚とか、海には「じぇじぇじぇ」っていう生物がたくさんいて可愛くて印象に残っています。
― 能年さんも兵庫県から上京しているわけですが、自分とアキを重ねていかがですか?
能年:私はアキちゃんに似ていると思うところがたくさんあります。小学生みたいなところや、一人で突っ走っちゃう感じが、すごくリンクするなって。私よりアキちゃんの方が、次に起きた感情にドバって入っていけて、そのまま真っ直ぐ走っていけるのでカッコイイと思います。自分はずるずると引きずってしまうので。そんなアキちゃんみたいになりたいって思いながら演じさせていただきました。
― 撮影の一年を通して成長したと思うことはありますか?
能年:最初はガチガチで緊張しまくりでした。私はぺーぺーですし。「これで大丈夫か?」と思いながらやっていた部分があったけど、共演者の方々たちがすごくて、現場は「あまちゃん」の空気が流れていました。その中で緊張の毎日でしたが、すごく楽しんで、精一杯やってきたつもりなので、今では本当に自分の緊張などの感情をなくし、作品に集中していけるようになったんじゃないかなって感じています。
― 先輩女優である小泉今日子さん、宮本信子さん、薬師丸ひろ子さんから学べたことや盗めたことはありますか?
能年:小泉さんは本当にこれがスターなんだなってすごく感じました。現場での振る舞いだったり、現場のすべてに気を配っていて、本当にカリスマなんだなって思ってカッコイイなって思いました。小泉さんのアイドル時代のことも研究させていただいて、古本屋で写真集も買っちゃいました(笑)。
宮本さんはこれが生きているってことなんだなって思って、本当にカッコイイって思いました。私、さっきも言いましたけど、本当にペーペーで自分の感情だけでぐちゃぐちゃになっちゃたりすることもあるんですけど、宮本さんは自分の感情とは別のところに作品があって、作品に集中している。宮本さんを見て私もしっかりしなきゃなって思って、宮本さんのようになりたいなって思いました。
薬師丸さんは、(以前から)私の演技指導の先生から「勉強になるから」って、薬師丸さんの映画を見さていただいたりしていたので、薬師丸さんと共演できたことはびっくりでした。ずっと役に入っている集中力を勉強させていただきました。
― 今日で最後の収録だったわけですが、家を出る時、いつもと違う感覚はありましたか?
能年:朝、NHKに入ってきた時は、あまり実感が沸かなくて、終わるなんて思えないと思っていたんですけど、ラストシーンになったらすごく緊張してきて、喉がくすぶったいというか、喉の奥から心臓までがぞわぞわしてすごく熱くなりました。終わってから、小泉今日子さん、宮本信子さん、薬師丸ひろ子さん、共演者の方々、プロデューサーさん、スタッフさん、監督に感謝の気持ちを伝えたいっていう気持ちが湧いてきました。そして演技の基本を教えてくださり、毎晩本読みに付き合ってくれた先生にお礼を言いたいっていう気持ちになりました。みなさん本当にありがとうございました。
― 北三陸の方々にメッセージをお願いします。
能年:岩手の久慈の方々には出演していただいたりとか、たくさん協力していただきました。美味しいまめぶをいただいたりもして、本当に温かかったです。初めて行く土地なのに、ずっとその場所にいたくなる居心地の良さがありました。また久慈に行って、みなさんと美味しいご飯とか食べたりしたいなって思います。
― “じぇじぇじぇ”は流行語大賞になるとも言われていますが、ブームについてどのように感じていますか?
能年:私もあまちゃんの中で一番気に入っているセリフが「じぇじぇじぇ」なので、時々「じぇじぇ」っていう声を耳にすると、嬉しくて一人でニヤニヤしちゃいます。私も「ここだっ!」ていう時に、どんどんバンバン使っていきたいなって思います。
― 4月から日本の朝が変わったという声が多い一方で、10月から虚脱感を不安視する視聴者も多いと聞きます。視聴者のみなさんにどうすればいいかアドバイスをお願いします(笑)。
能年:どうしたらいいんだろう…(笑)。私も今待ち望んでいるのが「あまちゃん2」へのクランクインなので、ぜひ訓覇(チーフプロデューサー)さんに応援メッセージをお願いしたいです。よろしくお願いいたします(笑)。
訓覇チーフプロデューサー:終わったところなのでいっぱいいっぱい。若さについていけないです(苦笑)。
― アイドルを演じる上で参考にしたアイドルを教えてください。
能年:ももいろクローバーZさんとか、小泉さん、薬師丸さんのアイドル時代の映像とかを見たりしました。ももいろクローバーZさんの百田夏菜子さんの感情がただ漏れてくる感じ、アキちゃんに活用できないかなって思いました。女の子のパワー、エネルギーがガンって突き刺さってくる感じが素敵だなって思って、参考にさせていただきました。
― 一年の撮影を終えて一段落といったところだと思いますが、プライベートでやってみたいことはありますか?
能年:やっぱり「あまちゃん2」へのクランクイン(笑)。本当に大好きで、共演者ともまたお会いしたいと思っているので。だからプライベートでは本当に今は「あまちゃん2」へのクランクイン以外、まだ何も考えていません。
― 宮藤官九郎さんの脚本についてはどのような印象を持ちましたか?
能年:初めて台本をいただいたときから、読みながら声に出して笑ったりしていたので、すごく明るくて楽しいドラマになるんだろうなっていう予感がしていました。宮藤さんが描く家族は、乱暴に言い合ったりとかもするんですけど、温かい。そこがすごく素敵だなって思いました。そしてアキちゃんが海に飛び込んだり、おバカに突っ走るところ。そこも楽しく読んでいたんですけど、いざ撮影が近づいてくると、私が潜らなくちゃいけないことに気づいて焦って潜水の練習をしました。無茶なシーンも多くて「宮藤さん、いじわるだな」って思いながら楽しく読ませていただいていました(笑)。
最後の収録を終えて海女さんの衣装で駆けつけた能年は、登壇するなり「ラストシーンの撮影から体が熱くて汗びっしょりでした。(昨年10月に岩手県久慈市でクランクインし)長くてすごく最高な1年だったなと感じて、本当に胸がいっぱいです。共演者のみなさんとスタッフのみなさんと作り上げるのが本当に楽しかった。またそれを多くの人に見ていただけて幸せです。そんな気持ちで見ていただいて心臓が熱いです。本当にありがとうございます」と挨拶。
同席した訓覇圭チーフプロデューサーは「今日はどうもありがとうございます。約1年にわたる撮影、クランクアップすることができました。支えていただきましてありがとうございます。いつもより早いクランクアップですが放送はあと2ヶ月あるので、あまちゃんを愛していただければと思います」とコメントした。
以下、会見の主な一問一答。
― 岩手県で印象に残っていることをお聞かせください。
能年:やっぱり海の中に潜ってウニを食べたシーン。最初は大丈夫かなって不安もあったんですけど、イカとか魚とか、海には「じぇじぇじぇ」っていう生物がたくさんいて可愛くて印象に残っています。
― 能年さんも兵庫県から上京しているわけですが、自分とアキを重ねていかがですか?
能年:私はアキちゃんに似ていると思うところがたくさんあります。小学生みたいなところや、一人で突っ走っちゃう感じが、すごくリンクするなって。私よりアキちゃんの方が、次に起きた感情にドバって入っていけて、そのまま真っ直ぐ走っていけるのでカッコイイと思います。自分はずるずると引きずってしまうので。そんなアキちゃんみたいになりたいって思いながら演じさせていただきました。
― 撮影の一年を通して成長したと思うことはありますか?
能年:最初はガチガチで緊張しまくりでした。私はぺーぺーですし。「これで大丈夫か?」と思いながらやっていた部分があったけど、共演者の方々たちがすごくて、現場は「あまちゃん」の空気が流れていました。その中で緊張の毎日でしたが、すごく楽しんで、精一杯やってきたつもりなので、今では本当に自分の緊張などの感情をなくし、作品に集中していけるようになったんじゃないかなって感じています。
― 先輩女優である小泉今日子さん、宮本信子さん、薬師丸ひろ子さんから学べたことや盗めたことはありますか?
能年:小泉さんは本当にこれがスターなんだなってすごく感じました。現場での振る舞いだったり、現場のすべてに気を配っていて、本当にカリスマなんだなって思ってカッコイイなって思いました。小泉さんのアイドル時代のことも研究させていただいて、古本屋で写真集も買っちゃいました(笑)。
宮本さんはこれが生きているってことなんだなって思って、本当にカッコイイって思いました。私、さっきも言いましたけど、本当にペーペーで自分の感情だけでぐちゃぐちゃになっちゃたりすることもあるんですけど、宮本さんは自分の感情とは別のところに作品があって、作品に集中している。宮本さんを見て私もしっかりしなきゃなって思って、宮本さんのようになりたいなって思いました。
薬師丸さんは、(以前から)私の演技指導の先生から「勉強になるから」って、薬師丸さんの映画を見さていただいたりしていたので、薬師丸さんと共演できたことはびっくりでした。ずっと役に入っている集中力を勉強させていただきました。
― 今日で最後の収録だったわけですが、家を出る時、いつもと違う感覚はありましたか?
能年:朝、NHKに入ってきた時は、あまり実感が沸かなくて、終わるなんて思えないと思っていたんですけど、ラストシーンになったらすごく緊張してきて、喉がくすぶったいというか、喉の奥から心臓までがぞわぞわしてすごく熱くなりました。終わってから、小泉今日子さん、宮本信子さん、薬師丸ひろ子さん、共演者の方々、プロデューサーさん、スタッフさん、監督に感謝の気持ちを伝えたいっていう気持ちが湧いてきました。そして演技の基本を教えてくださり、毎晩本読みに付き合ってくれた先生にお礼を言いたいっていう気持ちになりました。みなさん本当にありがとうございました。
― 北三陸の方々にメッセージをお願いします。
能年:岩手の久慈の方々には出演していただいたりとか、たくさん協力していただきました。美味しいまめぶをいただいたりもして、本当に温かかったです。初めて行く土地なのに、ずっとその場所にいたくなる居心地の良さがありました。また久慈に行って、みなさんと美味しいご飯とか食べたりしたいなって思います。
― “じぇじぇじぇ”は流行語大賞になるとも言われていますが、ブームについてどのように感じていますか?
能年:私もあまちゃんの中で一番気に入っているセリフが「じぇじぇじぇ」なので、時々「じぇじぇ」っていう声を耳にすると、嬉しくて一人でニヤニヤしちゃいます。私も「ここだっ!」ていう時に、どんどんバンバン使っていきたいなって思います。
― 4月から日本の朝が変わったという声が多い一方で、10月から虚脱感を不安視する視聴者も多いと聞きます。視聴者のみなさんにどうすればいいかアドバイスをお願いします(笑)。
能年:どうしたらいいんだろう…(笑)。私も今待ち望んでいるのが「あまちゃん2」へのクランクインなので、ぜひ訓覇(チーフプロデューサー)さんに応援メッセージをお願いしたいです。よろしくお願いいたします(笑)。
訓覇チーフプロデューサー:終わったところなのでいっぱいいっぱい。若さについていけないです(苦笑)。
― アイドルを演じる上で参考にしたアイドルを教えてください。
能年:ももいろクローバーZさんとか、小泉さん、薬師丸さんのアイドル時代の映像とかを見たりしました。ももいろクローバーZさんの百田夏菜子さんの感情がただ漏れてくる感じ、アキちゃんに活用できないかなって思いました。女の子のパワー、エネルギーがガンって突き刺さってくる感じが素敵だなって思って、参考にさせていただきました。
― 一年の撮影を終えて一段落といったところだと思いますが、プライベートでやってみたいことはありますか?
能年:やっぱり「あまちゃん2」へのクランクイン(笑)。本当に大好きで、共演者ともまたお会いしたいと思っているので。だからプライベートでは本当に今は「あまちゃん2」へのクランクイン以外、まだ何も考えていません。
― 宮藤官九郎さんの脚本についてはどのような印象を持ちましたか?
能年:初めて台本をいただいたときから、読みながら声に出して笑ったりしていたので、すごく明るくて楽しいドラマになるんだろうなっていう予感がしていました。宮藤さんが描く家族は、乱暴に言い合ったりとかもするんですけど、温かい。そこがすごく素敵だなって思いました。そしてアキちゃんが海に飛び込んだり、おバカに突っ走るところ。そこも楽しく読んでいたんですけど、いざ撮影が近づいてくると、私が潜らなくちゃいけないことに気づいて焦って潜水の練習をしました。無茶なシーンも多くて「宮藤さん、いじわるだな」って思いながら楽しく読ませていただいていました(笑)。
「あまちゃん」とは
宮藤官九郎氏が「アイドル」と「村おこし」を核にオリジナル脚本を手がけた“人情喜劇”。初回平均視聴率が20.1%、7月31日までの期間平均は20.0%、最高は6月29日に記録した22.6%と高視聴率(視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)を上げているほか、“じぇじぇじぇ”をはじめとする流行語の誕生、さらに劇中歌も大ヒットするなど、社会現象となっている。9月28日まで、全156回の放送。(モデルプレス)
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