板野友美に「娘がかわいそう」、辻希美に「筑前煮の具が大きすぎ」…芸能人の子育てに口を出す心理
世間には「よその家の子育てに口出しは禁物」という暗黙のルールがあるものの、相手が芸能人となれば、無遠慮に言いたい放題になる人が多い。なぜ私たちは芸能人の子育てに口を出したくなるのか、考えてみたい。
板野友美が外資系高級ホテルの脱衣所で撮影を行ったとして、多くの批判が集まった。動画公開から2週間ほど経った今も、火は消えていない。この件がホテルを巻き込むほどの問題に発展した背景には、インターナショナルスクールに通う娘の日本語力への懸念を打ち明けたことで、すでに世間の注目を集めていたことも無関係ではないように思う。
『すーぱーのびしろたいむ by 今日、好きになりました。』(ABEMA)で、板野は時田音々や白石乙華らに対し、「娘がインターナショナルスクールに通っていて、英語が主軸になっている。日本語を学ぶために日本語の塾に通わせているが、人見知りもあり、まだ通い始めて1カ月半ということもあって、『ジャパニーズのスクール嫌だ』と言う」などと打ち明けた動画が物議を醸した。
SNSでは「インターナショナルスクールは意味がない」「日本人ならまず日本語が大切」「娘さんは英語漬けでかわいそう」といった厳しい意見が目立った。
だが、板野の娘の日本語力がどの程度なのかは、この動画だけでは判断できない。また、板野は娘の将来を懸念して塾に通わせるなど具体的な行動を取っており、娘を放置しているわけではない。そもそも、幼い子どもが習い事を嫌がるのは珍しいことでもない。
板野は株式会社Rosy luce co.の代表を務めている。多忙ゆえに娘が寂しい思いをしているのではと懸念する声もあるが、仕事と育児を両立する母親は珍しくない。筆者の知人にも、学童代わりに習い事を掛け持ちして通っていた人がいる。その人は働く親の姿を尊敬し、「さまざまな経験をさせてもらったことに感謝している」と話していた。親が仕事に打ち込む姿を見るのが好きな子もいれば、常に一緒にいることを望む子もいる。子どもの気持ちは他人には分からないものだ。妊娠中の田中みな実に対しても、母としての自覚を疑問視する声が上がっている。9月7日に開催された『ダウンタイム』(Netflix)のプレミア試写会で、田中は10cm超えのヒールブーツ姿で登場。「妊娠中なのに危ない」といった心配の声がSNSに多く寄せられた。
著名人の母親の育児や家事に対する批判やおせっかいは、今に始まったことではない。SNSが普及する以前から存在していた。
5児の母・辻希美は子育て中の女性を中心に支持を集めている。業務スーパーやコストコを活用した買い物術や、息子の友人のために大量の食事を用意する様子など、リアルな子育ての姿が好評だ。それでも過去には「筑前煮の具が大きすぎる」「流しそうめんにウィンナーを流している」といった批判が殺到した。
別の例としては、2015年頃に「小学生ホスト」として話題になった琉ちゃろとまひめろの母・ちいめろが挙げられる。「ホストの格好をさせられてかわいそう」「妹のまひめろはかわいがられていない」といった憶測が飛び交った。
現在もYouTubeチャンネル「chiimeloちいめろ」を運営するちいめろだが、琉ちゃろもまひめろも立派に成長し、親子で協力し合って暮らしていることが動画からうかがえる。ちいめろは2人の個性や好みを尊重しており、琉ちゃろは黒髪で服装も幼少期のような派手さはなく、まひめろも姫系ファッションを好む母とは対照的に、ボーイッシュな服をよく着ている。
◆「強い言葉で指摘しただけ」では済まない時代
子ども好きや子育て経験者の中には、他人の子どもを心から気にかける人もいる。しかし、芸能人の子育てを指摘する人の中で、その子の成長を本当に心配している人がどれぐらいいるだろうか。
一般常識からズレた言動や、自分の価値観と異なる言動を見かければ、指摘したくなるのも人間のサガだ。リアルではトラブルを恐れて言えなくても、匿名の場では持論を気軽に展開しやすい。
「子どもが危ない」「教育環境として不健全」といった大義名分のある批判であっても、内容によっては法的措置を取られる恐れがある。つい書き込んだ一言が、思わぬ結果を招くことも忘れてはならない。
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