元NHK中川安奈の"大胆観戦コーデ"に賛否 女性有名人が問われる「本当にスポーツ好き?」
元NHKアナウンサーの中川安奈が7月21日、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの本拠地・ZOZOマリンスタジアムを訪れたことをSNSで報告した。「夏を感じたくて行ってきました」などとつづり、スタンドで観戦する姿や球場グルメを楽しむ写真を公開。グレーのノースリーブに黒のショートパンツを合わせた、夏らしい装いだった。
ネット上では「すごい健康美!」「めっちゃかわいい」「最高のプロポーション」と称賛が集まった一方、「写真を撮りたいだけで野球なんてどうでもいいんだろうな」「目的は野球観戦ではなく、野球場撮影会だよね」「W杯が終わったら今度はプロ野球か」といった心ない声も飛び交った。単に野球観戦を楽しんでいる写真を載せただけにもかかわらず、観戦の目的や競技への関心を疑われる事態となった。
中川がスポーツ観戦で批判にさらされるのは初めてではない。6月に米ヒューストンで行われたサッカー・ワールドカップ北中米大会の日本-ブラジル戦を現地観戦した際、日本代表のユニフォームにショートパンツを合わせた姿を公開したが、今回と同じような批判が噴出。さらにピッチに近い良席だったことから、チケットの入手方法を巡る勝手な臆測まで広がった。
中川といえば、NHK時代に『サンデースポーツ』のキャスターを3年間務め、東京五輪やパリ五輪の中継キャスターなども担当した。スポーツへの関心や知識があるのは疑う余地がないのだが、それでも批判が起きてしまった。
中川に限らず、女性有名人がスポーツ観戦の写真を投稿すると賛否を呼びやすい。
"10頭身モデル"として知られる香川沙耶は、W杯北中米大会の日本-オランダ戦を現地観戦。ユニフォームの裾を結び、へそを出した着こなしに「可愛い」といった声が寄せられた一方、「ただのミーハー」「承認欲求モンスター」といった中傷コメントを浴びせられた。
インフルエンサーのいのりも、日本-オランダ戦をへそ出しのユニフォーム姿で観戦した際の自撮り写真を公開すると、「写真撮りたいだけでサッカーに1ミリも興味なさそう」「ルール分かってるのか」「自分が目立ちたいだけでしょ」などと非難された。
もちろん、周囲の観戦を妨げる行為やルールに反する服装であれば批判されても仕方がないだろうが、今回話題になった女性たちは、そうした迷惑行為をしたわけでもない。なぜ、こうした騒動が繰り返されるのか。その理由の一つは、露出度が高めの大胆な服装で観戦する写真を投稿すると、「競技ではなく自分を見せたいのではないか」と疑われやすいことだろう。いわゆる「にわかファン批判」と似た構図だ。どのような格好で観戦しても個人の自由のはずだが、チケットを入手できなかった人の羨望や嫉妬も重なり、反発を招きやすいのだろう。
一方で、男性有名人がスポーツ観戦時に記念写真を撮っても、批判されるケースはあまりない。女性は「映え目的」「競技への知識や関心が浅い」などと決めつけられやすく、性別によるバイアスも影響しているように感じられる。
こうした批判に対して、先述した香川は「興味を持つきっかけは人それぞれだと思いますし、興味ないなんて一言も言ってませんよ」「実際に現地で観戦して、もっと好きになりました! 今から好きになっちゃダメなんですか?」と反論。「サッカー好きが1人増えるのって、そんなに悪いことかな?」とも問いかけた。
仮に競技への関心や知識が薄くとも、もちろん試合を観戦してはいけないわけはない。元サッカー日本代表の田中マルクス闘莉王は、2022年のインタビューで、にわかファンについて「大歓迎」と発言。初心者には「まず、誰がかっこいいか探してみる。サッカー選手はだいたいみんなイケメンだよ」と、"推し"を見つける楽しみ方を勧め、「にわかが転じて、熱狂的なサポーターになる人もいる」と語った。
女性有名人のスポーツ観戦に対する反発が強まれば、競技に新たに関心を抱いた人を遠ざける風潮が広がり、結果として競技人気の衰退を招きかねない。もし観戦が「撮影目的」だとしても、それが競技への興味の入り口になることもあるだろう。
大胆な服装での観戦は注目を集めやすく、それゆえに反発が起きやすい面もあるのだろうが、他人の楽しみ方を必要以上に否定せず、それぞれが思い思いにスポーツを楽しみたいものだ。
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