小坂菜緒「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介

日向坂46“一期生全員卒業”で再出発 新体制初ライブで決意表明・涙も溢れる「チーム日向坂は永遠です」【OVER THE RAINBOW/セットリスト】

2025.05.30 00:00

日向坂46が5月28日・29日の2日間、東京・国立代々木競技場 第一体育館にて「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」を開催。二期生から五期生までの新体制で、初のライブとなった。ここでは、2日目となった29日公演の様子をレポートする。


日向坂46、新体制で初ライブ

「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025 「OVER THE RAINBOW」と題された今回のライブは、虹がきらめくような光の演出で幕開け。2日前に同会場で「おもてなし会」を行ったばかりの五期生も含む全メンバーが登場し、「青春の馬」をパフォーマンス。日向坂46らしい全力応援ソングで、さっそく会場を盛り上げた。ここで新キャプテンに就任した三期生の高橋未来虹(※「高」正しくは「はしごだか」)を中心に、「私達、日向坂46です!」と挨拶すると、すぐに最新の14thシングルのカップリング曲「海風とわがまま」を歌唱。今回のライブで初披露されたばかりの曲だが、すでにファンのコールもバッチリ揃っていた。

続いて、上村ひなのを先頭にしてセンターステージへ移動し、「一生一度の夏」をファンの間近でパフォーマンス。続けて藤嶌果歩がセンターに立ち「真夜中の懺悔大会」を賑やかに披露。間奏では、富田鈴花と藤嶌、宮地すみれが「懺悔じゃんけん」で対決。負けた富田は、「松田好花のお父さん! 京都のイベントで差し入れしてくれたみたらし団子、5箱くらいあったんですけど、そのうち1箱持って帰ってしまってごめんなさい!」と公開懺悔を行った。


日向坂46、シングル表題曲メドレーで沸かせる

「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
次のブロックでは、ユニット曲が続く。小西夏菜実、清水理央、宮地すみれの四期生3人が「あのね そのね」を爽やかに歌えば、二期生の金村美玖、三期生の高橋と山口陽世、四期生の平岡海月の先輩後輩カルテットが「どこまでが道なんだ?」で元気に飛び跳ねた。

荘厳なBGMが流れる中では、金村がソロダンスを披露。そのまま「月と星が踊るMidnight」をメンバーたちと歌唱する。全員の覇気のこもったパフォーマンスを受けるかのように、金村はアウトロでもバレエ仕込みの情熱的なダンスで会場を魅了した。

「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
今度は松田好花をセンターに、ポンポンを持って登場したメンバーたちがチアダンスを披露。日向坂46の元気でかわいいイメージを象徴する楽曲「アザトカワイイ」を歌った。ここからは、シングル表題曲のメドレー。「キュン」「ってか」「君しか勝たん」の3曲を歌う。曲間には他のシングル表題曲のテーマを使用したダンストラックももうけられ、この日しか見られない特別なパフォーマンスで観客を驚かせた。

新メンバー・五期生も登場 期別曲にも参加

「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
ここからは期別曲のブロック。まずは五期生がはじめてもらった楽曲「ジャーマンアイリス」を披露。さらに四期生曲「シーラカンス」に五期生の大田美月、大野愛実、片山紗希、高井俐香が参加。三期生曲「パクチー ピーマン グリーンピース」には蔵盛妃那乃、坂井新奈、佐藤優羽、二期生曲「You’re in my way」には下田衣珠季、鶴崎仁香、松尾桜が加わり、先輩たちと共演を果たした。

「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
その五期生によるMCでは、高井が振り入れの際のエピソードを披露。初めて踊る楽曲で不安になっていたところ、四期生の山下が笑顔で駆けつけてきて、「大丈夫だよって言って、温かく手を差し伸べてくださったのがすごく嬉しかったです」と涙で声をつまらせながら語り、ファンから温かい声援を受けていた。

日向坂46、弾けるダンスで魅了

大野愛実、松尾桜「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
大野愛実、松尾桜「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
ここからは、先輩たちがダンストラックでハイレベルのパフォーマンスを見せる。石塚瑶季がハンドスプリングを成功させると、高橋と清水理央もダイナミックなソロダンスでファンを魅了した。そのまま、正源司陽子と藤嶌果歩がWセンターを務める「永遠のソフィア」へ。さらに、五期生が12thシングル表題曲「絶対的第六感」を歌唱。間奏ではオリジナルのダンスパフォーマンスも加えられ、Wセンターの大野と松尾を始めとするメンバーが会場を沸かせた。

藤嶌の「全員叫べー!」という絶叫とともに披露されたのは、四期生曲「見たことない魔物」。今やライブでもっとも盛り上がる曲の1つに成長した「魔物」で、観客のコールを引き出した。そのままの勢いで、同期の正源司陽子が初センターを務めた11thシングル表題曲「君はハニーデュー」を披露。終盤では五期生も参加し、弾けるようなダンスを披露した。

「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
そして小坂菜緒センターの13thシングル表題曲「卒業写真だけが知っている」、さらに今回のライブで初披露となった14thシングル表題曲「Love yourself!」を続けて披露。久しぶりに二〜四期生の全員選抜で歌うことになった「Love yourself!」は、新生・日向坂46の始まりを告げる楽曲で、グループ一丸となって会場を多幸感いっぱいにした。

高橋未来虹&小坂菜緒らが思い語る

「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
アンコールは、松田の「ラストスパート、全員声出していくぞー!」というあおりとともにスタート。メンバーたちがメインステージ、花道、センターステージいっぱいに広がり、テンション高く「愛はこっちのものだ」を歌う。大サビ前には、卒業した初代キャプテン・佐々木久美を彷彿させるような「全員騒げー!」という高橋の絶叫と同時に、紙吹雪が発射されて会場を揺らした。

MCでは、二期生の小坂が、先輩としても新曲のセンターとしてもこのライブを引っ張っていかないといけないと感じていたところ、同期や後輩たちのたくましさに触れたおかげで、「自分の中ですごく大事なライブになった」と思いを口に。また、卒業を控えた富田は、今回のライブでたくさんの新しいことに挑戦してきたメンバーに元気をもらったと言い、今後も「チャレンジをたくさんしていけるような、そしてチャレンジさせたいって思ってもらえるようなグループであるように願ってます。みなさん、日向坂、よろしくね! イエーイ!」とメッセージを伝えた。

小坂菜緒「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
小坂菜緒「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
さらに、9月から全国ツアーが始まることも発表。2025年は宮城・広島・福岡・愛知・大阪・東京の6都市13公演となり、昨年より開催地が増えたことをメンバーは歓喜した。そしてライブの最後に歌われたのは、「僕に続け」。日向坂46のライブでは「JOYFUL LOVE」で締めることが定番になっていたが、新しい未来への旅立ちを歌ったこの楽曲で、改めて新生・日向坂46の出発を印象付けた。間奏では、高橋がキャプテンとして言葉を紡いだ。

「昨日、私達は新たな船出を迎え、メンバーみんなやおひさまのみなさんが今日をどんな気持ちで迎えるのか、なかなか想像がつきませんでした。変わっていくことに不安は伴うものだけど、みなさんからいただいた拍手や歓声、そして目の前に広がるサイリウムの景色が、私達が届けたかった思いに対するみなさんの答えなんだと受け止めました。虹の向こうに、一筋の光のような、そんなものが見えた感覚でした。私達は、みなさんが困難に立ち向かわなければいけないときにそばにいたいし、私達が夢を叶える瞬間には、みなさんにそばにいてほしいなって思います。メンバーと、おひさま(日向坂46ファンの愛称)と、そしていつも支えてくださるスタッフのみなさん。チーム日向坂は永遠です。一緒に支え合って進んでいきましょう。これからも日向坂46の応援をお願いします」。高橋のスピーチを聞きながら、上村ひなのなど多くのメンバーが涙を流し、感動の中でライブを終えた。

高橋未来虹「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
高橋未来虹「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」撮影:上山陽介
一期生の卒業後、初めて迎えた今回のライブでは、デビューしたばかりの五期生も新しい楽曲に挑戦し、先輩たちと一緒にライブを作り上げた。グループとしても、これまでになかった演出を取り入れ、ファンの期待を上回る熱狂を生み出した。新生・日向坂46の新たな門出は、多くのファンから祝福を受けるものになった。(modelpress編集部)

日向坂46 BRAND NEW LIVE「OVER THE RAINBOW」セットリスト

Overture
1. 青春の馬
2. 海風とわがまま
3. 一生一度の夏
4. 真夜中の懺悔大会
5. あの娘にグイグイ
6. あのね、そのね
7. 【28日】夜明けのスピード/【29日】どこまでが道なんだ?
8. 月と星が踊るMidnight
9. アザトカワイイ
【メドレー】キュン/ってか/君しか勝たん
10. ジャーマンアイリス
11. シーラカンス
12. パクチー ピーマン グリーンピース
13. You’re in my way
14. 永遠のソフィア
15. 絶対的第六感
16. 見たことない魔物
17. 君はハニーデュー
18. 卒業写真だけが知っている
19. Love yourself!

EN1. 愛はこっちのものだ
EN2. 僕に続け
【Not Sponsored 記事】

関連リンク

関連記事

  1. 日向坂46、2025年全国ツアー開催決定 6都市13公演【日程・会場】
    日向坂46、2025年全国ツアー開催決定 6都市13公演【日程・会場】
    モデルプレス
  2. 日向坂46五期生「青春の馬」披露に反響続々 “ペアダンス”のバトンも話題「泣いた」「こさかな&ひよたん思い出す」【五期生おもてなし会】
    日向坂46五期生「青春の馬」披露に反響続々 “ペアダンス”のバトンも話題「泣いた」「こさかな&ひよたん思い出す」【五期生おもてなし会】
    モデルプレス
  3. 日向坂46五期生「“知らないうちに愛されていた”なと」言葉詰まらせながら語った思い おひさまへ直接感謝伝える【五期生おもてなし会/全文】
    日向坂46五期生「“知らないうちに愛されていた”なと」言葉詰まらせながら語った思い おひさまへ直接感謝伝える【五期生おもてなし会/全文】
    モデルプレス
  4. 日向坂46五期生「キュン」「ドレミ」…人気曲連続披露に大きな歓声 五期生楽曲も初パフォーマンス「ようやく披露できた」【五期生おもてなし会】
    日向坂46五期生「キュン」「ドレミ」…人気曲連続披露に大きな歓声 五期生楽曲も初パフォーマンス「ようやく披露できた」【五期生おもてなし会】
    モデルプレス
  5. 日向坂46新メンバー五期生10人「おもてなし会」開催 人気曲多数披露&お見送りでファンと交流も【セットリスト】
    日向坂46新メンバー五期生10人「おもてなし会」開催 人気曲多数披露&お見送りでファンと交流も【セットリスト】
    モデルプレス
  6. 日向坂46正源司陽子「アップトゥボーイ」表紙登場 ナチュラルな透明感で魅了
    日向坂46正源司陽子「アップトゥボーイ」表紙登場 ナチュラルな透明感で魅了
    モデルプレス

「音楽」カテゴリーの最新記事

  1. バブル前夜の日本を彩った数々の名曲を振り返る 近藤真彦らの貴重なトークも飛び出す中村雅俊MC「にっぽん歌巡り」
    バブル前夜の日本を彩った数々の名曲を振り返る 近藤真彦らの貴重なトークも飛び出す中村雅俊MC「にっぽん歌巡り」
    WEBザテレビジョン
  2. timeleszニューアルバム「FAM」収録曲の試聴音源を連日公開へ ファンミ内容&打合せ風景も先出し
    timeleszニューアルバム「FAM」収録曲の試聴音源を連日公開へ ファンミ内容&打合せ風景も先出し
    モデルプレス
  3. 白石聖が永野芽郁の代役に抜擢された4つの理由──『豊臣兄弟!』で“第二の川口春奈”となるか?
    白石聖が永野芽郁の代役に抜擢された4つの理由──『豊臣兄弟!』で“第二の川口春奈”となるか?
    ENTAME next
  4. 乃木坂46賀喜遥香「13thバスラ」本番で予想外の出来事「さくちゃんも大焦り」
    乃木坂46賀喜遥香「13thバスラ」本番で予想外の出来事「さくちゃんも大焦り」
    モデルプレス
  5. 中島健人「MAJ」ラジオ特番ナビゲーター就任 様々なアングルで語るアフタートークも【MUSIC AWARDS JAPAN】
    中島健人「MAJ」ラジオ特番ナビゲーター就任 様々なアングルで語るアフタートークも【MUSIC AWARDS JAPAN】
    モデルプレス
  6. AmBitious、初全国ホールツアー決定「ラヴィット!」全員生出演で発表
    AmBitious、初全国ホールツアー決定「ラヴィット!」全員生出演で発表
    モデルプレス
  7. ReoNa、最新ライブBlu-ray & DVD発売記念特番、ABEMAにて独占無料生放送決定 ふたりの“神崎エルザ”の対談番組の再放送も
    ReoNa、最新ライブBlu-ray & DVD発売記念特番、ABEMAにて独占無料生放送決定 ふたりの“神崎エルザ”の対談番組の再放送も
    WEBザテレビジョン
  8. TVアニメ「おそ松さん」第4期オープニングテーマ、DA PUMPに決定 海外楽曲を日本語オリジナルの歌詞でカバー
    TVアニメ「おそ松さん」第4期オープニングテーマ、DA PUMPに決定 海外楽曲を日本語オリジナルの歌詞でカバー
    モデルプレス
  9. 日向坂46新メンバー五期生、先輩メンバーの“期別曲”に参加「完成度高すぎ」「違う魅力が出た」の声【OVER THE RAINBOW】
    日向坂46新メンバー五期生、先輩メンバーの“期別曲”に参加「完成度高すぎ」「違う魅力が出た」の声【OVER THE RAINBOW】
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事