

原因は自分にある。“ゲンジブ”が春のホールツアーを駆け抜ける「みんなの笑顔、大好きです」

原因は自分にある。(通称・ゲンジブ)が春のホールツアー「LIVE TOUR 2025嘲笑倫理学のすゝめ」を開催。4月13日に東京国際フォーラム ホールAで昼夜2回にわたって行われた東京公演の模様をリポートする。
原因は自分にある。の独自性を提示するツアー
原因は自分にある。は、ジャパンカルチャーをけん引する新解釈アイドルグループ。東名阪+仙台の全国4都市を回る春のホールツアー「LIVE TOUR 2025嘲笑倫理学のすゝめ」は、全11公演全てがソールドアウトに。
原因は自分にある。の世界観をあらためて定義し、いかなるグループであるかを示す“スターターパック”のようなライブにしたいという思いの元、哲学的で抽象的な世界観をベースに、リアルな感情を落とし込んで展開されたライブは、彼らの独自性をしっかりと提示するものとなった。
東京公演は、最新作『テトラヘドロン』収録のエレクトロな「Operation Ego」でスタート。異星人からの支配に抗い、己のエゴを爆発させるという楽曲テーマを忠実に体現すると、「柘榴」でも摩訶不思議なゲンジブワールドを全力アピール。
切なさを醸した「Mr.Android(feat.izki)」などに続いて、昼公演のMCでは武藤潤が5000人キャパの客席を見渡し「めっちゃ広くね?いや、うれしいですね。こんな集まっていただいて!」と大喜び。前日に23歳の誕生日を迎えた大倉空人も「メンバー6人からしっかり『おめでとう』頂きました!」と語り、2024年は2日遅れだった吉澤要人が今回は0時3分にお祝いメッセージを、長野凌大は「生涯一緒にいようぜ」という熱い言葉をくれたと明かす。
夜公演でも「僕ら、この会場の誰よりも楽しもうという気持ちでライブに臨んでいる。だから、パフォーマンス中にメンバーと目が合うことが多い」と言う彼に、杢代和人は「メンバーと目が合うと、楽しくてニコニコしちゃう。(小泉)光咲も最初は真顔なのに、だんだんニヤッとする」と暴露。
吉澤も「逆に(桜木)雅哉は基本ニッコニコなのに、急に真顔になる」と話し、大倉は「僕らのいろんな表情を見れると思うので、そこを楽しんでほしい」と伝える。
また、ツアータイトルの「嘲笑的倫理学のすゝめ」という造語に込めた意味合いについて、長野は「ゲンジブの世界観や作りたいものを存分に知ってもらいたくて、デビュー曲の『原因は自分にある。』の歌詞から“嘲笑”という単語を。教科書的なライブになってほしいということで“倫理学”、あとは『学問のすゝめ』から“すゝめ”を取って、チームゲンジブで作りました。だから、このライブを見れば“ゲンジブとは、こういうグループだ”と知ってもらえると思います」と説明した。
メンバー同士で愛を伝え合う謎の光景が出現
「僕たちと一緒に忘れられない思い出を作っていきましょう」という長野の言葉から、鳥のさえずりとリリカルなピアノで始まった「青、その他」では、杢代、大倉、小泉の3人が静かなエモーションを内包した歌声を聞かせ、そこにモノトーンの衣装からスタイリッシュなシャツ&パンツスタイルに着替えた武藤、吉澤、長野、桜木の4人が登場。
今度は「結末は次のトラフィックライト」を繊細かつ美しい所作と、巧みなフォーメーションで流れるように披露。曲後半では着替え終えた他の3人が加わり、再び7人でパフォーマンス。
ドラマ「あらばしり」(2025年、読売テレビほか)のエンディング曲「多分、僕のソネット」では、ドラマに出演していた大倉のパワフルな歌い出しから、ダンサブルなビートにピタリとハマった小気味良いダンスと、迷いのないストレートなボーカルを聞かせていく。
「推論的に宇宙人」でキュート&ミラクルなパフォーマンスを展開し、宇宙人役を受け持っていた長野と小泉は、続く「GOD釈迦にHip-Hop」の冒頭から2人でハートマークを作ってニッコリ。今回のツアーでは「『GOD釈迦にHip-Hop』は大好きムーブみたいになっている」(大倉)とのことで、昼公演ではメンバー同士で「アイラブユー」を、夜公演では「大好き」を言い合いまくるという、謎の光景が出現。
昼公演で「『GOD 釈迦にHip-Hop』をラブソングにしないでください!」とクレームをつけた武藤も、MCでは杢代と見つめ合って「アイラブユー」とウインクを飛ばし、夜公演では「ダンス楽しくなって歌うの忘れたよね!」と開き直り。スイートで愛らしい表情で、「最高に楽しい」(大倉)ライブを作り上げた。
武藤潤がシュール過ぎる手笛パフォーマンスを披露
ここで春ツアー限定のお楽しみとして、普段MCを務めている大倉以外の6人でジャンケンをし、勝った人がコーナーMCを務めてフリートークをするという企画を実施。名古屋、仙台の6公演を回り終えた時点でMCをしていないのは吉澤と杢代の2人だったが、東京公演では昼夜ともに吉澤が勝ち「ちょっと嘘だろ!」とうろたえる場面も。それでも、夜公演では靴の踵のゴムが片方外れた状態に慣れてきたのに、今日もう片方も外れたから修理に出すと話し、キッチリとノルマを果たす。
その後、MCが“すゝめBOX”から紙を引いて、この次に披露する日替わり曲を決めるという流れになっており、昼の部では吉澤が「ジュトゥブ」を引き、桜木が「メンバーのかわいいの見る準備できてますか?」とあおったとおり、歌詞も振りも表情も歌声もかわいさ満点のナンバーで、大倉は「生涯一緒にいような!」と長野をリフトする一方、ハグを希望した杢代との意思疎通に失敗して吉澤がキスをしてしまう、日替わり曲らしいハプニングも発生。
夜公演で引かれたのは「ジュン手笛」のカード。手を使って笛のように奏でる“手笛”という特技を持つ武藤のためのカードであり、長野に差し出されたマイクに向かって、武藤は「夏の二等辺大三角形」を手笛で演奏。そのシュール過ぎるパフォーマンスに客席は大盛り上がり。
さらに「手笛を引くともう1曲聞けるチャンス」とのことで、2枚目に引いた「ケイカクドヲリ」では7人が次々と歪んだ声音のラップを見せ、小泉は「だいぶ温まったんじゃない?」と笑顔を見せた。
続いて、吉澤が「僕らからの愛を受け取ってください」と伝え、4月23日(水)リリースの4thアルバム『核心触発イノベーション』からの先行配信曲で、.ENDRECHERI. / 堂本剛氏が提供した「LLL」などを披露。その後、7人がスモークの中に消えるとステージにレーザー光線の幕が張られる。その狭間からモノトーンのエレガンスな衣装に着替えたメンバーが次々に現れてソロダンス。
光が織りなすイリュージョンをバックに、ペアやトリオで陣形を変えながら躍り、最後は天から地へと伸びるレーザー光線を長野がキレの良いアクションで魔術師のように操ってメドレーへ。セルフタイトルのデビュー曲「原因は自分にある。」から始まったメドレーは、代表曲を時系列で辿りながら、観客と“ともに楽しむ”内容に。
そして「原因は君にもある。」のイントロが流れると、昼公演では長野が「僕が初めてライブしたの、この国際フォーラム ホールAなんですよ」と告白。ステージの端っこにいたと語り、「今日は僕らだけで立ってます。僕らにできたんだから、みんなにもできます!」と呼び掛ける。
夜公演では吉澤から「俺、しゃべるのが好きになりました!それってこのメンバーと観測者のみんなのおかげだと思います。自分を変えてくれてるのも、自分の人生の道を作ってくれているのも、目の前にいる大切な皆さんです。だから、これからも絶対、絶対置いて行かないし、絶対、絶対大切にするから、ずっと、ずっとついてきてください。みんなの笑顔、大好きです」と伝えた。
メンバーによるバチバチの表情管理に大歓声が起こる
「この曲はみんなで声出して、一緒になれる曲!」と大倉が誘い、イントロの「ららら…」のコーラスを観測者が大合唱すると、桜木が「ライブ大好きだぜ!」と叫び、吉澤、大倉、小泉も「俺も大好き!」と続く。杢代は「明らかに観測者……愛し合おうぜ」と歌詞を歌い替えて観客を沸かせ、長野は「俺はこのライブという場所を、いつまでも絶対守ります」と宣言。
大きく振られるペンライトが場内をカラフルに彩る景色に、大倉も「あ~本当に、みんなと会えてよかったよ!」と万感の思いを漏らす。だが、「ありがとう」と呟いた長野がターンしてのダンスブリッジからは、リリース丸5周年で発表された「原因は自分にある。【別解】」へ。サイバー感を増したアレンジでバチバチの表情管理を見せるメンバーに大歓声が起こった。
「遊戯的反逆ノススメ」で大倉が「あらためて、みんなに言ってやるよ。俺たちに出会ったからにはさ、一生離してやんねーよ!」と叫び、ライブのフィナーレは愛憎にまみれたダークナンバー「Mania」。この曲がオープニングテーマに起用されたドラマ「シークレット同盟」(2024年、読売テレビ)で主演を務めた長野を中心に、過剰な愛の物語をシアトリカルなパフォーマンスで繰り広げる。
そこに紗幕が下りてスモークが7人を覆い隠すと、映し出された書物「嘲笑倫理学のすゝめ」のページが閉じられた。
なお、7月12日(土)、13日(日)には東京・国立代々木競技場 第一体育館で、原因は自分にある。史上最大規模のワンマン「ARENA LIVE 2025 序破急」を開催。そこには「信念と感性の芸術が織りなす史上最大の戯曲」という、彼ららしい抽象的なキャッチフレーズが付けられている。
[BUTTON(https://thetv.jp/news/detail/1260306/14445247/)]【写真】ライブは哲学的で抽象的な世界観をベースに、リアルな感情を落とし込んで展開
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