(左から)花村想太、岩岡徹、和田颯、工藤大輝、大野雄大(提供写真)

デビュー10周年・Da-iCE、“武道館史上初”ステージ構成・初期楽曲満載セトリ…SP演出続々 自身最多の39曲で魅せた彼らの現在地<「Da-iCE 10th Anniversary LIVE」ライブレポ・セットリスト>

2024.01.15 23:00

5人組アーティスト・Da-iCEが15日、日本武道館にて「Da-iCE 10th Anniversary LIVE」を開催。ここでは、約1万2000人のファンが熱狂したライブの模様をレポートする。<ライブレポート・セットリスト>


Da-iCE、デビュー10周年記念ライブを“思い出の地”武道館で開催

(左から)岩岡徹、花村想太、和田颯、大野雄大、工藤大輝(提供写真)
(左から)岩岡徹、花村想太、和田颯、大野雄大、工藤大輝(提供写真)
本ライブは、Da-iCEのメジャーデビュー10周年を記念した、2017年以来7年ぶりとなる日本武道館公演で、メジャーデビュー日である1月15日当日に開催された。開場前には、屋外の横断幕が前回の武道館公演「Da-iCE PHASE 5 FINAL in 日本武道館」のものから今回の「Da-iCE 10th Anniversary LIVE」に変わる瞬間も見せるなど、グループにとって思い入れの深い会場で10年の軌跡が辿る、一夜限りのスペシャルなライブとなった。

360度客席が囲む形で中央に位置するステージはグループ初の試み。さらに、床面が全面LED仕様となるメインセンターステージに加え、サブエンドステージを構成した今回の形は日本武道館の歴史の中でも史上初となる。


Da-iCE、ライブ定番曲Mush Up・BACKシリーズメドレー…冒頭からSP演出続く

(左から)花村想太、岩岡徹、和田颯、工藤大輝、大野雄大(提供写真)
(左から)花村想太、岩岡徹、和田颯、工藤大輝、大野雄大(提供写真)
Da-iCEは、2022年に開催したツアー「Da-iCE ARENA TOUR 2022 -REVERSi-」より生バンドを取り入れたライブに挑戦してきた。今回はさらにストリングスとホーンも入れた11人体制の力強いバンドサウンドからスタートした。

メンバーは、黒、赤、白と1stアルバム『FIGHT BACK』など初期のビジュアルを彷彿とさせる“サイコロ”配色かつ揃いの衣装を着用し、ゆっくりとポップアップで登場。会場中が歓声に包まれ『It’s not over』でいきなり激しいダンスで魅せると、ボーカル・花村想太と大野雄大が「Da-iCE10周年行くぞ!」と意気込み『エビバディ』『ハッシュハッシュ』をMush Upしたスペシャルなバージョンで届けた。

(左から)大野雄大、岩岡徹、花村想太、和田颯、工藤大輝(提供写真)
(左から)大野雄大、岩岡徹、花村想太、和田颯、工藤大輝(提供写真)
まさに10年前、リリースされたデビュー曲『SHOUT IT OUT』から『WATCH OUT』へと客席を熱くさせるDa-iCEの“記念ライブならでは”なスペシャルな演出はまだまだ続く。Da-iCEが1stアルバム表題曲『FIGHT BACK』から制作し続けてきた“BACKシリーズ”を全曲メドレーで披露。『Flash Back』は大野・岩岡徹・工藤大輝、『Step Back』は花村、和田颯に分かれて届けるなど、1人ひとりに確かな実力があるからこそのメドレーに冒頭から圧倒される。

(左から)大野雄大、岩岡徹、和田颯、工藤大輝、花村想太(提供写真)
(左から)大野雄大、岩岡徹、和田颯、工藤大輝、花村想太(提供写真)
6面(Da-iCEのファンの総称)とともに過ごす記念日を「最高の日にしような!」と叫び『Kartell』まで怒涛のオープニングを駆け抜けたDa-iCE。前回の武道館公演では9000人の動員だったが、今回は1万2000人を動員し「その分、声と気合で届けていきます」と遠くの客席へも呼びかけ。和田は「10周年早かった?長かった?早かったよね…」と駆け抜けてきた10年間に率直な感想を述べ、花村も「酸いも甘いも経験してきました」とこれまでの活動を振り返っていた。

(左から)工藤大輝、花村想太、岩岡徹、大野雄大、和田颯(提供写真)
(左から)工藤大輝、花村想太、岩岡徹、大野雄大、和田颯(提供写真)
また、花村は「10年前、皆さんは何歳ですか?」と問いかけた質問に自ら「答えづらいね」と大笑いするなど、お茶目な一面も。さらに、次の衣装に着替えた大野がステージをモデルのように歩くと「TGC(東京ガールズコレクション)のランウェイじゃないんだから」と工藤にツッコまれていた。

Da-iCE、めくるめくステージで雰囲気ガラリ

(左から)花村想太、工藤大輝、和田颯、岩岡徹、大野雄大(提供写真)
(左から)花村想太、工藤大輝、和田颯、岩岡徹、大野雄大(提供写真)
先程とはガラリと印象を変えたジャケットスタイルで『BET』『FAKE ME FAKE ME OUT』『Bubble Love』『TOKYO MERRY GO ROUND』の5曲を続けて披露。ホーンセクションの華やかな音色がステージを彩り、成熟した彼らの色気が溢れ出した。

水分補給の時間と題すも、大野がウイスキーのボトルを取り出し、順番に飲んでいくメンバーたち。『ハイボールブギ』の始まりを告げるおなじみの流れだ。今回は「ハイボールブギ 営業中 飲み放題」というテロップが出る演出など、いつもよりもさらにユーモアたっぷりで届け、『SWITCH』『ナイモノネダリ』とコミカルなダンスや多彩な表情で魅せる楽曲が続く。

(左から)工藤大輝、花村想太、和田颯、大野雄大、岩岡徹(提供写真)
(左から)工藤大輝、花村想太、和田颯、大野雄大、岩岡徹(提供写真)
続くバラードセクションでは、叶わない恋を歌った楽曲たちで世界観を一変。とりわけ、6面からもパフォーマンスを熱望されていたという『I still love you』は、ボーカルの花村・大野の2人でストリングスの音色とともに届け、しっとりと歌い上げる2人の切ない歌声が際立っていた。

Da-iCE、レアな初期楽曲も続々披露

(左から)岩岡徹、大野雄大、花村想太、和田颯、工藤大輝(提供写真)
(左から)岩岡徹、大野雄大、花村想太、和田颯、工藤大輝(提供写真)
「ステージ上で脱ぐことはあるけど着るのをしてみよう」とそれぞれシャツの衣装にホワイトの衣装を重ね、冬らしい装いに。『HELLO』『BILLION DREAMS』と前回の武道館公演より前にリリースされた楽曲や、初期楽曲『What You Say』『LOST LOVE』といったレアな選曲で一歩ずつ歩んできた歴史を振り返り、「第63回日本レコード大賞」を受賞し自身最高となるストリーミング4.4億回超えを記録した代表曲『CITRUS』へ。工藤が「やってない曲、やってない曲、やってる曲!」とにっこりするなど、レアな選曲に『CITRUS』が混じったセットリストに安心感を覚えたメンバー。このセクションに関しては「颯だね。『ここでやらないと今後できなくなっちゃうから』って言って」と初期楽曲を選んだのは和田の意志によるものだと明かしていた。

ルーズなデニムにスウェットといったラフな衣装に着替えたDa-iCEは「今、目の前のことを大切にする」と語った大野の曲振りで『TOKI』『君色』と披露。さらに、可愛らしい1人ひとりの仕草が観客の心をくすぐる『わるぐち』、5人歌唱で6面と声を合わせる『この曲のせい』をパフォーマンスし、会場には愛のこもった暖かな空気が流れた。

(左から)大野雄大、工藤大輝、花村想太、和田颯、岩岡徹(提供写真)
(左から)大野雄大、工藤大輝、花村想太、和田颯、岩岡徹(提供写真)
花村が「1週間先、1年後、10年後まで頑張れるようなそんな円陣を組みませんか?」と呼びかけ、会場全員でDa-iCEがライブ前に行う円陣を組むと「10周年気合い入れてくぞ!一緒に夢叶えような!」と花村が制作した『DREAMIN’ON』、『Clap and Clap』とさらなる盛り上がりを見せたラストスパートでは「これからも付いてきてくれますか」「これからも一緒にでっかい夢見てくれますか」と大野が6面に呼びかけ、心を通じ合わせる。

また、お決まりとなった『スターマイン』の“おふざけ”は武道館仕様にパワーアップ。最初はステージが下がり、2回目は花村を照らすはずの照明が端っこに。メンバー4人それぞれふざけ、計6回の“おふざけ”の末に大きな花火を打ち上げる。本編最後は「皆の背中を押せるようなパフォーマンスと歌で終わりたいと思います」と6面への感謝と、ステージに咲いた鮮やかなたんぽぽとともに『ダンデライオン』を届けた。

Da-iCE、6面からのサプライズに歓喜

(左から)岩岡徹、花村想太、和田颯、大野雄大、工藤大輝(提供写真)
(左から)岩岡徹、花村想太、和田颯、大野雄大、工藤大輝(提供写真)
本編が終わるとすぐに「Da-iCEDa-iCE!」とアンコールを求める熱い6面の声が上がると『パラダイブ』でタオルを回し、ボルテージは急上昇。すると6面に向け、大阪・東京の2箇所で開催される10周年記念アリーナツアー「Da-iCE 10th Anniversary Arena Tour 2024 -MUSi-aM-」、全国4箇所で開催されるフリーライブ「Da-iCE 10th Anniversary Instore Live 2024 -MUSi-aM-」をサプライズで解禁。続けて、2月14日、登録者数135万人を超える人気YouTubeアニメ「テイコウペンギン」とタイアップした新曲『A2Z』が配信リリースされることが発表されると、会場はさらに盛り上がった。

(左から)大野雄大、工藤大輝、和田颯、岩岡徹、花村想太(提供写真)
(左から)大野雄大、工藤大輝、和田颯、岩岡徹、花村想太(提供写真)
「ライブはまだまだ続きます。そういう曲を最後歌いますか!」という工藤の曲振りから自身が制作した『Live goes on』で本ライブは幕を閉じたと思いきや、ここで6面からのサプライズが。「デビュー10周年おめでとう!」というメッセージカードを持った6面がDa-iCEの楽曲『Melody』を歌唱し、祝福。Da-iCEは観客1人ひとりと目を合わせるように会場を見回し、ステージを去った。

(左から)岩岡徹、花村想太、工藤大輝、大野雄大、和田颯(提供写真)
(左から)岩岡徹、花村想太、工藤大輝、大野雄大、和田颯(提供写真)
オルゴールアレンジされた楽曲とともにこれまでの思い出を辿る映像が流れ、今度こそフィナーレを迎えたと思った観客の前に再び登場したDa-iCE。先程発表したばかりの新曲『A2Z』を初パフォーマンスしたのだ。カラフルな衣装に身を包んだメンバーは、細かいステップも余裕でこなすダンススキルが光る振り付けとおしゃれなサウンドに秘められた力強い歌詞が印象的な楽曲を披露し「ありがとう!」「またね!」と締めくくった。

(上段左から)岩岡徹、花村想太、和田颯、工藤大輝(下段左から)花村想太、大野雄大(提供写真)
(上段左から)岩岡徹、花村想太、和田颯、工藤大輝(下段左から)花村想太、大野雄大(提供写真)
Da-iCE史上最多となる全39曲(メドレー・アンコール含む)を届け、約3時間半に及んだ本ライブ。メンバーは10年間の感謝を届けると同時に、これからも続いていく“未来”についても強く語っている姿が印象的だった。10周年という節目を経て、これから5年、10年と変わらず活躍し続ける彼らの姿に期待したい。(modelpress編集部)

「Da-iCE 10th Anniversary LIVE」セットリスト

1.It’s not over
2.エビバディ&ハッシュハッシュ
3.SHOUT IT OUT
4.WATCH OUT
5.BACK メドレー
FIGHT BACK~Flash Back~Step Back~BACK TO BACK~i got your back~I’ll be back
6.Kartell
MC
7.BET
8.FAKE ME FAKE ME OUT
9.Bubble Love
10.TOKYO MERRY GO ROUND
水飲みMC
11.ハイボールブギ
12.SWITCH
13.ナイモノネダリ
バンド演奏
14.I still love you
15.もう一度だけ
16.恋ごころ
17.REASON
MC
18.HELLO
19.BILLION DREAMS
20.What You Say
21.LOST LOVE
22.CITRUS
MC
23.TOKI
24.君色
25.わるぐち
26.この曲のせい -5voice & acoustic ver.-
27.DREAMIN’ON
28.Clap and Clap
29.スターマイン
30.ダンデライオン

<アンコール>
1.パラダイブ
MC
2.Live goes on

<Wアンコール>
A2Z(新曲)
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