モー娘。9代目リーダー・譜久村聖、アイドル人生に終止符 15年分の感謝伝える「後輩たちに夢を託すことが叶います」
2023.11.30 00:21
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モーニング娘。’23が29日、神奈川・横浜アリーナで単独公演「モーニング娘。'23 コンサートツアー秋『Neverending Shine Show 〜聖域〜』譜久村聖 卒業スペシャル」を開催。譜久村聖が、27歳でアイドル人生に終止符を打った。
譜久村聖、リーダー史上“歴代最長”9年間メンバー牽引
9月の神奈川公演を皮切りに、全国13都市27公演を経て迎えた2日間にわたるツアー特別公演の最終日は、約1万2000人のファンを前にWアンコールを含む32曲を披露。譜久村が、ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)で過ごした15年分の感謝を伝えた。譜久村は、2008年にハロプロエッグ(現・ハロプロ研修生)へ入り、2011年1月にモーニング娘。(当時)の9期メンバーとして、生田衣梨奈、鞘師里保、鈴木香音と共にグループ加入。2014年11月、前任の道重さゆみの卒業を受けて、グループの9代目リーダーに就任した。2019年1月からは、アンジュルムのOG・和田彩花に続く、ハロプロのリーダーも担当。モーニング娘。リーダー史上“歴代最長”の9年間にわたりメンバーを県引し、2022年12月に「個人として新たな道に進みたい」としてグループ及びハロプロからの卒業を発表した。
本番前に“本当に最後”と実感した瞬間とは
客席では譜久村のメンバーカラー“ホットピンク”の光が灯り、パフォーマンスは「Wake-up Call~目覚めるとき~」からスタート。「HEAVY GATE」に続くメンバー紹介VTRでは各自のソロダンスに大歓声が上がり、客席間の通路で愛嬌をふりまいた「恋愛Destiny~本音を論じたい~」、譜久村と小田さくらの歌声が強く響いた「Only you」などを次々と歌い上げた。MCでは、14人のメンバーが声を揃えて挨拶。譜久村は、本番前の「気合い入れをするときに『本当に最後なんだな』と実感」したと吐露。客席の拍手を受けながら「どんなときもみんなといい公演を作ってこれたなって、振り返ったときに思えたので。今日も、いつも通りの私たちをお届けできたらいいなと思います」と意気込み、メンバーは、横浜アリーナの客席、台湾と香港を含む映画館のライブビューイング会場、CSテレ朝チャンネル1の中継で見守るファンに向けてアピールした。
牧野真莉愛ら、譜久村聖との思い出語る
パフォーマンスへ戻り、「時空を超え 宇宙を超え」や「なんざんしょ そうざんしょ」、「グルグルJUMP」などを披露。MCでは、櫻井梨央の進行で、牧野真莉愛、2023年5月に新加入した17期メンバーの井上春華、弓桁朱琴が、譜久村との思い出を語った。弓桁はラジオ収録で緊張していたときに譜久村が「乾燥した梅を差し出してくれて」と笑って明かし、井上はグループのイベント「全国同時お見送り会」で「髪の毛(※髪型)をお揃いにしようよ」と言われたと回想。牧野は「譜久村さんの言葉って、一つひとつが本当に心の支えになる」と讃え、櫻井は「すっごいFEVER!」のMV撮影現場で譜久村が「携帯電話を充電器から抜いて、充電器だけ持って帰っちゃった」とエピソードを明かすも、その一面も「すっごいかわいいって思いました!」と笑顔でフォローした。
櫻井の「頑張ってね」の一言を受け、井上と弓桁が「はい、頑張ります! 先輩!」と声を揃えてスタートした「好きな先輩」では、フレッシュな2人が笑顔で躍動。メンバーの組み合わせも多彩に「悲しくなるようなRainy day」「秋麗」「Moonlight night 〜月夜の晩だよ〜」を、次々と歌い上げた。
メンバーが思い伝える
メンバー全員による「未来の太陽」「Say Yeah!-もっとミラクルナイト-」などに続く「Happy大作戦」では譜久村と次のリーダーを担う同期メンバーの生田が互いの手を合わせ、MCでは、メンバーが公演の感想、卒業する譜久村への思いを伝えた。ほがらかな表情で「譜久村さんと一緒に活動して、私の心にたくさんの愛が生まれました。私も譜久村さんのようにたくさんの方に愛され、たくさんの方を愛していけるような存在になりたいなって思いました」と語ったのは、山崎愛生(崎は正式には「たつさき」)。北川莉央は「小学生の頃から(芸能活動を)されていて、本当にずっと駆け抜けてきたと思うんですけど、まずはとにかく、ゆっくりゆっくり休んで、この先の譜久村さんの人生が幸せで溢れるようにと願っております」とねぎらうと、涙を抑えきれなくなった羽賀朱音が「やっぱり寂しくて、明日からどう生きていいのか分かんないです…」と語ると、譜久村は「激重〜」と明るく返し、場内に笑い声が響いた。
客席が“ホットピンク”に 生田衣梨奈は涙
本編も残りわずかとなり「すっごいFEVER!」「わがまま 気のまま 愛のジョーク(23 Ver.)」「Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜」で間髪入れずにステージを盛り上げ、本編最後の曲「涙ッチ」では、生田が「みなさんで一緒に歌いましょう!」とファンに問いかけた。客席が“ホットピンク”に染まった会場では、譜久村の名前を叫ぶ「みずき!」コールが繰り返され、アンコールがスタートした。「Neverending Shine(モーニング娘。'23 feat. 譜久村聖)」の曲中では涙を流す生田に譜久村がそっと寄り添い、力強く「One・Two・Three(23 Ver.)」を披露。MCでは、メンバーやファンが見守る中、生田が同期である譜久村の卒業に思いを馳せた。
涙を浮かべる生田は、過去のツアーなどを振り返り「加入したとき大変で、辛いこととかたくさんあった」と回想。道重が卒業時に「後輩たちがもっと大きいステージに立っている姿が見たい」と伝え、その後、譜久村がリーダーとして「叶えているのを見て、えりはすごく尊敬するなと思った」と語った。
自身が次の10代目リーダーになることにも触れ「これからもモーニング娘。を応援したいとか、新しくモーニング娘。を知っていただけた方を、もっともっと大きいステージに連れていけるように頑張ります」と宣言。拍手で応えたファンに向けて「恵まれた同期に出会えたなって思います。だから、みなさんも聖に出会えたことを感謝して『ありがとう』と言いましょう」と促すと、会場に「ありがとうー!」の歓声が響いた。
譜久村聖「後輩たちに夢を託すことが叶います」
アンコールのラストは、譜久村ら9期メンバーのデビューシングル曲「まじですかスカ!」で躍動。メンバーがステージを離れても会場にはファンの歓声がこだまし、ダブルアンコールがスタートした。ステージには、可憐なドレス姿の譜久村が登場。のべ15年間を過ごしたハロプロやグループ、メンバーへの思いを込めた手紙を読み上げた。
当初「ハロー!プロジェクトが大好き過ぎた私は『大好きー!』という勢いのみでオーディションを受けました」と振り返った譜久村は、ハロプロ所属後に「好きなことと仕事の間で悩むこともあった」と回顧。「3日間5公演」や「ゴールデンウィーク毎日コンサート」、「真夏の野外フェス」など、数々のステージを乗り越えられたのは「心強いメンバー」や「どんな時も大きな愛をくれたファン」の存在だったと感謝した。
グループ卒業後には「私が夢としてきた後輩たちに夢を託すことが叶います」と吐露。「素敵な子たち」と称した、各期のメンバーにメッセージを伝えた。
加入まもない17期メンバーの井上と弓桁は「リハーサル中はまだ不安そうな顔してるけど、ステージではもう1人前の顔」と成長に思いを巡らせ、16期メンバーの櫻井は「モーニング娘。の表情の王様!」と絶賛。15期メンバーは1人ずつ「自由奔放で愛されパワーを放つめい」(山崎)、「可愛らしい中に芯の強さが見えるほまれ」(岡村ほまれ)、「湖のように洗練された綺麗な北」(北川)と紹介し、「伸び伸びと活躍してく姿、見守っています」と期待を込めた。
13期メンバーである横山玲奈は「甘えんぼうだけどお姉さんでもあって、色んな部分で助けてくれました」と回想。12期メンバーはそれぞれ「繊細かつ大胆な歌声を響かせる野中」(野中美希)、 「ホームラン級な努力が出来るまりあ」(牧野)と称え、「愛情をいっぱい伝えてくれる」とした羽賀に対しては「ちょっと愛が重いけどね~(笑)」と、冗談交じりのメッセージを届けた。
11期メンバーで「独特だけど全部が愛の塊」とした小田には「これからも小田らしく音楽を愛し、リズムを愛して、モーニング娘。を愛して、楽しく活動していてほしい」と期待を込め、「ハロプロで唯一の同い年(※同学年)」と話した10期メンバーでサブリーダーの石田亜佑美には「負けん気、気合い、熱量!これからも得意分野を活かしてキレッキレに」と願った。
同期の生田には「13年間、ずっと隣で支えてくれてありがとう」と感謝。言葉を詰まらせながら「信念が強いところ。色んな人に愛されてるところを私は見てきました」と振り返り、次のリーダーを託す生田に向けて「えりぽんなら大丈夫。未来のモーニング娘。をよろしくね!」とエールを送った。
譜久村聖「今日も1番の幸せものだと思います」
グループ加入当時、つんく♂が放ったファンも知る名言「降りといで!」をつぶやいた譜久村は、「あの日信じられないくらい幸せだった女の子は、今日も1番の幸せものだと思います」と吐露。ハロプロエッグ時代、グループ時代を見守ってきたファンに向けて「出会ってくれて、見つけてくれてありがとう。きっと何年経っても『あの時はありがとう』って、思うと思います。私にとっていつまでもみんなは、ずっと特別な存在です」と伝えた。思いを届けた譜久村はグループで「最も好きな曲」とした「I WISH」をメンバーと共に歌い上げ、場内が多幸感に包まれる中でラストは「みかん」を披露。譜久村が「最後にパフォーマンスしたい曲」をセットリストに組み込んだツアーは大団円を迎えた。(modelpress編集部)
「Neverending Shine Show 〜聖域〜」11月29日セットリスト
M1.Wake-up Call~目覚めるとき~M2.HEAVY GATE
M3.セクシーキャットの演説
M4.気まぐれプリンセス(23 Ver.)
M5.What is LOVE?(23 Ver.)
M6.恋愛Destiny~本音を論じたい~
M7.Only you
M8.時空を超え 宇宙を超え
M9.愛しく苦しいこの夜に
M10.元気ピカッピカッ!
M11.なんざんしょ そうざんしょ
M12.グルグルJUMP(久住小春・ジュンジュン・リンリン)
M13.好きな先輩/井上、弓桁
M14.悲しくなるようなRainy day/生田、石田、小田、野中、羽賀
M15.秋麗/譜久村、横山、岡村
M16.Moonlight night 〜月夜の晩だよ〜/牧野、北川、山﨑、櫻井
M17.未来の太陽
M18.ワクテカ Take a chance(updated)
M19.Say Yeah!-もっとミラクルナイト-
M20.What's Up?愛はどうなのよ〜
M21.いきまっしょい!
M22.OK YEAH!
M23.Happy大作戦
M24.すっごいFEVER!
M25.わがまま 気のまま 愛のジョーク(23 Ver.)
M26.Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜
M27.涙ッチ
M28.Neverending Shine(モーニング娘。'23 feat. 譜久村聖)
M29.One・Two・Three(23 Ver.)
M30.まじですかスカ!
M31.I WISH/譜久村
M32.みかん
【Not Sponsored 記事】
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