

『バチェラー・ジャパン』歴代バチェラーからみる、恋愛リアリティショーの楽しみ方
恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン5が8月3日よりPrime Videoで独占配信される。同シリーズは、性格も背景も異なる女性たちが1人のハイスペックな男性に選ばれるべく競い合う恋愛リアリティー番組。さまざまなイベントやシチュエーションの中で展開されるバチェラーとのデートやカクテルパーティーを通じて繰り広げられる恋愛の駆け引きや嫉妬など、むき出しの感情が描かれるのが見どころだ。
シーズン5の5代目バチェラーは現時点ではまだ明らかにされておらず、ネットでは早くも予想が繰り広げられている。今回はどんな“真実の愛を探す旅”がみられるのか。過去シーズンを振り返りながら、改めて本作の楽しみ方について考えてみたい。(※以下、シーズン1~4のネタバレを含みます)
本作では、成功を収めた1人の独身男性=バチェラーのたった1人のパートナーの座を巡り、女性メンバーが競い合う。2021年に配信されたシーズン4で見事カップルとなった、4代目バチェラーの黄皓と秋倉諒子の“バチェラー婚”も記憶に新しい。
放送中はSNSを中心に毎回多くの考察がなされるのが本作の特徴の1つ。テーマの“恋愛”や“結婚”に対し、視聴者の経験や捉え方によって感想が大きく異なるからだろう。これまでのシーズンで歴代バチェラーの4人は、紆余曲折ありながらも番組内で1人の女性を選んできた。
シーズン1の初代バチェラー・久保裕丈は、当時大学生だった蒼川愛と結ばれるものの、約半年の交際を経て破局を発表。シーズン2の2代目バチェラー・小柳津林太郎は、イラストレーター・倉田茉美と結ばれるものの、約1年の交際の末に破局を発表した。
同作の過去シーズンでもっとも話題を呼んだのはシーズン3。3代目バチェラー・友永真也は、最後に選んだ元北新地のホステス・水田あゆみと結ばれるものの、約1ヵ月で破局。なんとその後、もう一人のファイナリストだった岩間恵と交際をスタートさせて物議をかもした。バチェラーファンの中には激怒する人もいたほど前代未聞の結果だったが、その後2人は結婚を発表し、今も変わらず仲の良い様子を見せている。
そしてシーズン4の4代目バチェラー・黄皓。彼は同作の女性版『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1に男性メンバーとして参加していた。バチェロレッテでは最後の3人で脱落してしまったものの、その後「次はバチェラーとして出てみないか」と話が巡ってきたそう。最後に選んだ秋倉諒子とはバチェラーで出会う前から知り合いだったそうだが、番組を通してお互いに惹かれあい、見事カップル成立。2023年に結婚を発表した。
シーズン1から4を鑑賞して思うのは、当然のことながらバチェラーによってもっとも大切にしていることが異なり、最終的にそこをクリアした女性が選ばれているということ。例えば、シーズン1の久保は終始ビジネスライクな振る舞いで、久保自身にあまり結婚願望が見えなかった。東大院卒でA.T.カーニーに入社、起業・バイアウトまで経験済みのスキのない経歴の彼は、最終的に13歳年下の蒼川を選んだものの、結婚よりも番組をしっかり作ることに意識が向いていたように思う。他シーズンと比べて話数が多いのも関係するが、見返すと視聴者が一番見たいであろう女性のドロドロや嫉妬が多いのだ。バチェラー自身が自分に求められていることを理解できていたので、良くも悪くもしっかり“恋愛リアリティ番組”を作ってくれたエンターティナー感が強い。
シーズン2の小柳津は情熱的な肉食系男子。結婚を本当に意識していたかは定かではないが、わかりやすく気持ちが振る舞いに出るところが久保と異なる部分だったように思う。久保よりも恋愛に積極性が見えつつ、女性を選ぶ際も真面目で冷静で、語弊を恐れずに言うと“一番まとも”なバチェラー。“リアル”と“リアリティ“が行き来するような感覚に陥ったシーズンだった。
シーズン3の友永は、とにかく第一印象(=顔や雰囲気など見た目に現れる部分)を大切にしていた。最終的に交際・結婚へと進んだ岩間は、第1話でファーストインプレッションローズを、その後もサプライズローズを受け取っており、番組上の最後の1人には選ばれなかったものの、どう見ても友永のお気に入りだった。
このシーズンの最大の見どころは、バチェラーがバチェラーたるものでなくなっていた点。岩間は自ら前に出るタイプではなく、さらに友永との会話がかみ合わない場面も多かったのに、クールな岩間に好かれようと努力する友永の姿が見てとれるのだ。「(友永のことは)好きだけど、恋愛感情かわからない」という岩間に対して自信がなくなったのか、ファイナルローズは水田に渡ったのだが……炎上覚悟で岩間にもう一度アタックする選択肢をとった友永は、第一印象を貫き通したと言えるのではないか。
前代未聞のシーズン3があり、若干ハードルが上がったシーズン4のバチェラーは黄皓。彼は、いかに自分への“好き”の気持ちを言葉にして伝えてくれるかを大切にしていたように思う。「理想の夫婦」として自身の両親を挙げており、還暦を迎えた今でも仲良しだという2人。きっとご両親がしっかり言葉にして伝え合う仲なのではないか。
最後の2人まで残ったパン講師・休井美郷は、手紙で“好き”の気持ちを伝えるが、言葉にするのは苦手なタイプ。一方、最後に選ばれた秋倉は、常に言葉で“好き”の気持ちを伝え続けていた。黄皓がリアルな言葉を大事にしていることは、ファイナルローズセレモニーで「世界中が敵になっても味方にしてくれる?」と秋倉に聞いたところにも詰まっていたように思う。
結局のところ『バチェラー・ジャパン』は婚活サバイバルといった見方だけではなく、バチェラーや参加女性の背景や生きざまについて考え、その情報をもとに先の未来を推測するなどの考察を楽しむのが醍醐味なのだろう。バチェラーや女性メンバーに「結婚願望があるか」はあまり重要視せずに見た方がいいとさえ思う。
それは、本シリーズが“リアル”ではなくあくまでも“リアリティ”番組であるから。シーズン3は“リアル”が強かったがゆえに、番組として拒否反応を招く視聴者も多かったのではないだろうか。バチェラーや女性メンバーのおかれた状況や背景、性格……いろいろな情報をかき集めながら、「恋愛あるある」や「ありえない言動・行動」など、視聴者がそう感じた理由を共有し合って楽しみ、視野を広げる。本シリーズはそのくらいの気持ちで観るのが賢明だろう。
5代目バチェラーは果たして誰なのか。どんな背景があり、どんな性格で、何を大切にする人物なのか。参加女性は何を思い、どう振る舞うのか。この夏も旋風を巻き起こすであろう“恋愛リアリティショー”から目が離せない。
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