平手友梨奈＆白石麻衣らがランクイン　日向坂46が選ぶ“尊敬するアイドル”ランキング発表

日向坂46、「MUSIC BLOOD」に初登場

毎週1組のアーティストを迎え、彼らの中に今も血液として脈々と流れる思い入れのある音楽や、背中を追い続けるアーティストにまつわるトークを交えつつ、ライブ映像で紐解く新感覚の音楽番組「MUSIC BLOOD」。今回のゲスト日向坂46が披露したBLOOD SONG は、『君しか勝たん』と『世界には愛しかない』。なぜこの2曲が彼女たちにとってのBLOOD SONGになったのか、さらにステージパフォーマンスの前、メンバーはどんな表情をしているのか。ここでは、残念ながら放送に入りきらなかったトークやパフォーマンスの裏側を余すところなくレポート。MCの田中圭と千葉雄大の2人による、息の合ったコンビトークも注目だ。

今回のゲストは日向坂46。2015年、秋元康のプロデュースにより結成された、坂道シリーズに所属するグループの一つ。結成当初は「欅坂46」内のグループ「けやき坂46（ひらがなけやき）」として結成されたが、2019年に現在の「日向坂46」に改名し、単独のグループに。その後、日本音楽史上では初めて、デビューシングルから4作連続で初週40万枚超えを記録するなど、現在はトップアイドルに君臨している。

初の女性ゲスト・日向坂46に田中圭＆千葉雄大も照れ

オープニングトークでは、今回は番組初の女性ゲストで大人数ということで、いつもより少しテンションが高いMCの2人。「こんなに大人数で来ていただけるなんて、なんだか景気がいいですねー」と千葉。これを受けて「今日の衣装はゲストの方に合わせて、めいいっぱい爽やかな感じで決めてきました」と語る田中。

すると、衣装を見せるべくカメラマンが、田中の足元から上半身に向けてゆっくりと舐めるように撮影。「こういうのは俺のキャラじゃなくて雄大だから（笑）！」と照れ臭そうに叫ぶ田中であった。

千葉雄大の日向坂46への告白に田中圭「高感度上げるなよ（笑）」

そして日向坂46の6名と、入れ替わりで出演するリモート参加メンバーを迎えてのトーク収録がスタート。この時に千葉が、モーニング娘。をきっかけに、今では無類のアイドル好きで、日向坂46のことも大好きで番組も観ているなどと嬉しそうに告白。

これを聞いた日向坂46は大喜び。横でやりとりを見ていた田中が「なんだよ！そうやってお前だけ高感度上げるなよ（笑）！」と突っ込むと、日向坂46の皆さんからすかさず（フォローの意味も含め）「田中さんの今日のスーツはすごく爽やかでお似合いですね」と言われ、田中は「あ、ありがとうございます…（照笑）」と、満更でもない様子。初の女性ゲストだからなのか、いつもとは違うふわふわとしたテンションの船出となった。

そのまま企画のタイトルコールをお願いするも「日向坂」でまた噛んでしまう残念な千葉。「雄大くん、まじでお願いしますよー」と、この件はいつもと同じ平常運転で進んでいった。

日向坂46、アイドルが選ぶ「ブラッドアイドル総選挙」に興奮

トークは「ブラッドアイドル総選挙」について。22名のメンバー全員が尊敬するアイドル3名を投票。アイドルがアイドルを選ぶという前代未聞の企画に一同興奮する。

9位の鞘師里保（元モーニング娘。）については「圧倒的な歌唱力、存在感を持つ人で”アイドル力”がすごい。2011年のコンサートで見せたパフォーマンスがめちゃくちゃかっこいい」（渡邉美穂）、「他の人がパフォーマンスの中心にいる時でも、鞘師さんの動きについつい目がいってしまうくらい動きに華がある。いつも思わず、“瞳の中のセンター”になってしまう」（影山優佳）など。

さらに同率9位の中森明菜には、「唯一無二の存在。とにかくかっこいい。ずっと憧れの存在です」と齊藤京子。

同率4位は、生田絵梨花（乃木坂46）、大島優子（元AKB48）、齋藤飛鳥（乃木坂46）、前田敦子（元AKB48）、鈴木愛理（元°C-ute）の5人になった。

生田について、加藤は、「テレビを観ていて誰が映っても完璧に整っている中で、存在感がものすごい」とコメントし、大島については影山が「国立競技場でのコンサートで、空を飛びながら歌う姿がかっこ良かった！」と絶賛。

齋藤飛鳥には丹生明里が、「髪の毛の動きまでかっこよく見えるダンスがすごい」と称賛し、前田について河田陽菜が「ダンスや歌、表情まで全てがすごい」、鈴木には「歌も上手いしスタイルもいいし、とにかくかわいい。会場全体を包み込む、圧倒的なパフォーマンスは圧巻です」（渡邉）、「ライブでの『初恋サイダー』の歌い出しの部分は、いつ聞いても鳥肌が立つ。尊敬しかないです」（金村美玖）とそれぞれがコメントを寄せた。

過去のライブ映像などを交え、5人それぞれの魅力を熱弁する日向坂46のメンバー。そんな中、日向坂46から「お2人は敵わないなと思う俳優さんはいますか？」という質問が。「雄大はいないでしょ？」と素っ気なく質問をする田中に対し、「田中圭さんかな（笑）」と千葉。「うるせーな（笑）！」と、ここでひと絡みする場面も。

その後、田中は姿勢を正して日向坂46に向けて改めて続ける。「厳密に言うと役者というお仕事は、2人同時に同じ役をやるということは無いから、比べることができないんです。役をいただく段階で、その役になってしまうと言うか。そういう意味では雄大が得意な役には僕は敵わないだろうし、またその逆もあるわけで…」と少し真面目なトーンで語る。「そんな中でも、雄大はどう？俳優としてこれだけは負けねえってことある？」との無茶振りに「”可愛さ”とか”はにかみ”に関しては、困った時に聞いてください（笑）」と、きっちり笑顔で返す頼もしい千葉であった。

第3位の白石麻衣に千葉雄大「とにかく素敵な人」

そしてベスト3の発表に。3位は白石麻衣（元乃木坂46）。

「人生を変えてくれた人。住む世界が違うと思ってしまうくらい雲の上の人」（齊藤京子）、「イベントでお会いした時はあいさつをしたら『かとし（加藤さんの愛称）ちゃんお疲れさま』って私の名前を呼んでくれて、それがとても嬉しかったです。あと誰にでも全てにおいて優しいところも好きです」（加藤）とコメント。

この時、過去に共演経験のある千葉が「お芝居の現場では役に対する姿勢がすごく真面目で、佇まいが武士のようにかっこいい。そしてとにかく素敵な人です」と語ると、日向坂のメンバーから歓声が。ドヤ顔の千葉を見て、「なんか腹立つ（笑）！」と田中。さらに白石と同じセンターを務める加藤に、田中から注目すべきポイントを聞かれると「私たちの歴代衣装を飾った豪華なセットデザインと、振り付けです。『私を見て』っていう感じの振りがあるので、そこは注目してほしいです」と説明した。

曲紹介のタイミングとなり、いつも通り、加藤に「どんな風に曲紹介をして欲しいとかあれば、雄大が応えてくれるから。何かリクエストある？」と田中が聞くと「『好きだよ 好きだよ 世界中の誰よりも』という歌詞があるのですが、そこを告白調でお願いします」と加藤。

真剣な眼差しでカメラを見つつ、「好きだよ 好きだよ 世界中の誰よりも。日向坂46で『君しか勝たん』」と、千葉が”しっとりムード”で決めた。

トップ2は、平手友梨奈と松田聖子

その後、トップ2の発表へ。2位は松田聖子で、「歌唱力の凄さ、歌声の透明感、表現力など全てが素晴らしい」（小坂菜緒）、「『青い珊瑚礁』を初めて観た時に、こんなに可愛いくて歌が上手な人がいるんだなと衝撃を受けました」（松田好花）など好評。

さらに1位には平手友梨奈がランクインし、「アイドルを通り越して表現者」（全員）、「表現力がすごい。一つのドラマを観ているようなパフォーマンス」（佐々木美玲）、「ライブを観に行った時に、世界間に飲み込まれて息をすることも忘れてしまった。そのくらい凄かった」（潮紗理菜）、「スイッチが入った時に目ヂカラがすごい」（佐々木久美）など、ライブ映像などを観ながらメンバーが口々に平手の凄さを話していく。

すると、なぜか「僕もカラオケで踊りながら歌ったことがあるけど、あれマジで無理だった」と千葉。「なんで今それ言うの（笑）？」と、千葉の天然さに呆れながら突っ込む田中が印象的であった。

日向坂46、“ひらがなけやき”時代を懐古

そしてBLOOD SONGについての話題に。今回披露する楽曲は『世界には愛しかない』。欅坂46の人気曲だが、アンダーグループ「ひらがなけやき」で活動をしていただけに、日向坂46にとって欅坂46は憧れの存在。そして『世界には愛しかない』は、欅坂46との出会いの楽曲でもある。「ひらがなけやき」時代など、これまでの足跡をまとめたVTRを観ながら、当時の思い出や先輩である欅坂46への思いを語る。

日向坂46が抱く欅坂46へのピュアな思いを聞くにつれ、「俺もこれだけ後輩から尊敬される先輩になりたいなあ」とこぼす田中に対し「もうなっているじゃん！」と千葉。「いやいや。絶対に裏で『あのくそが！』って言われているから（笑）」と、少しネガティブな田中の姿も。

そして今や番組名物となった楽曲紹介では、千葉が（珍しく？）すんなりと成功させる。それを見た田中は「無意識に『嚙め！』って思っちゃった」と、冗談交じりにコメントした。スタジオに登場するやいなや、22人のメンバー全員が一列に並んで「ごあいさつをさせてください。私たち、日向坂46です！今日はよろしくお願いします！」と一斉にあいさつ。

『君しか勝たん』では、グループカラーである空色と白をベースにした花柄のワンピースで登場。リハーサルの合間には、振り付けの確認をする人、無邪気におしゃべりをする人など、それぞれ思うように過ごし終始和やかなムードに。本番直前には全員で円陣を組み、一斉に「ハッピー！！」と声をあげ、士気を高める姿が印象的であった。本番ではセンターを務める加藤を中心に、連携のとれた規則正しいステージパフォーマンスを披露した。

日向坂46、欅坂46の衣装でパフォーマンス

『世界には愛しかない』では、歴代衣装を並べた豪華なセットを舞台に、欅坂46の衣装に身を包んでパフォーマンス。純真かつ疾走感のある曲調に加え、夏の陽射しのような真っ白いライティングと相まって、青春の一コマを切り取ったかのような叙情的なパフォーマンスに。本家である欅坂46に勝るとも劣らない愛らしくも力強いものに仕上がっていた。

リハーサル中は、時おり「頑張ろうね！」とメンバー同志で励まし合うなど、パフォーマンスに対するストイックさとチームワークの良さが、至るところで垣間見えた。UNCUTの映像では、『君しか勝たん』『世界には愛しかない』ともに、一糸乱れぬ統率のとれたパフォーマンスと、大人数がギュッと集まった様子は見応え十分。そして何より、彼女たちの純粋で愛らしい笑顔がより一層強調されている内容となっている。

すべてのパフォーマンスを終え、ステージを後にする際、改めてメンバー全員が整列し、「今日は楽曲を披露させていただきありがとうございました！」と、スタッフに対してしっかりとあいさつをする場面も。最後まで”愛らしい”、”真面目”、”ひたむき”、そんな言葉がぴったりな日向坂46であった。（modelpress編集部）