【乃木坂46「真夏の全国ツアー2019」】桜井玲香、卒業スピーチ全文「芸能界やめたほうがいいなと思った」葛藤が強さに…「本気でこのグループを守らなきゃ」

桜井玲香、涙で乃木坂46を卒業

開演前には、1期生が前日にステージ上に集まり、このステージをもって乃木坂46を卒業する桜井玲香らとともに写真を撮っている様子を収めた映像が流れた。映像では、秋元真夏、生田絵梨花、齋藤飛鳥らが涙する場面もあった。

本編終了後のアンコールで、桜井のサイリウムカラーである赤×桃に染まった会場。

“ポンコツと呼ばれてきただけどそうじゃないことはみんな知っている 乃木坂46は彼女のすべてだった キャプテンとして8年たくさん泣いた 乃木坂46が、乃木坂46のメンバーが、大好きだったから”──モニターに映し出された文字は桜井を象徴した言葉だった。

真っ白なドレスに身を包んで登場した桜井は、目を潤ませながらこれまでの活動を振り返り、メンバーやファンに感謝の言葉を伝えた。

以下、桜井のスピーチ全文。

桜井玲香スピーチ全文

みなさん今日は本当にありがとうございます。いやぁ、もう終わっちゃうな～。早いですね。今回は乃木坂46「真夏の全国ツアー2019」ということで、グループのライブなんですけど、こうしてちょっとだけ時間をもらえたので、少しだけみなさんに感謝の気持ちを話したいなぁと思うんですけど。まずこの神宮は乃木坂46の聖地になっているんですけど、私もすごいいろんな思い出がある場所で、初めてこの規模のライブをしたのが神宮で、今でこそMCって、私は頭と最後くらいしか喋らなくて、あとはメンバー全員で分担しているんですけど、その頃は全部ツルッと私が全部MCをしなきゃいけないこともあって、初めてこんな大きい会場で覚えることもいっぱいあって、テンパりすぎちゃってオープニングで泣きながら出たこともあったんですよね。それが私の初めての神宮で、雨降ったりとか、そして何よりも復活ライブをしたのがこの神宮で。

実は私3年前の夏とかに1回、1ヶ月半くらい休業したんです。今乃木坂はありがたいことにいろんなお仕事をさせていただいているので、その1ヶ月半という時間でも山程やることがあって、シングル「裸足でSummer」の時かな？リリースが被っていたり、こうやって全国ツアーを周ったりという時期で、私も本当に頑張ろう！アイドルとしてもキャプテンとしてもめちゃくちゃ頑張らなきゃ！と力んだ結果、自分でコントロールできなくなっちゃって、どうにもならなくて休業しちゃったんですけど、その時は「あ、私終わったな」と思ったんですよね。アイドルやめなきゃだめだなと思ったし、何より芸能界やめたほうがいいなと思って、目の前が真っ暗になっていた時期でどうしようもなかったんですけど、なんとね、3年越しのきょうここに私立っているんですよね。メンバーとスタッフさんと、ファンのみなさんがめちゃくちゃ支えてくれたから今日ここに立てていて、メンバーなんてめちゃくちゃ迷惑かけたのに、みんな定期的に連絡くれるんですよ。「元気にしてんの？」「最近こんな感じだよ」とか。スタッフさんも連絡くれるし、ファンの方にもすごい気使わせちゃって、握手会とかで触れたらいいのか、触れちゃいけないのかみたいな…。

最初乃木坂に入ったときは、大人数で女の子がたくさんいるグループ、しかも順位がつけられるし、選抜とかアンダーとかあって、もうライバルじゃないですか、メンバーといっても。だから私は頑張りたいから、友だちなんていらないと思っていたんですよ。本当に最初の頃は、1人でやってやる！くらいの気持ちでいたんですけど、こんなに…。だって、私みなさんにとって赤の他人なのに、みんなが自分のことのように私のことを心配してくれるんですよ。しかも私はやめようと思っているのに、どうやったら玲香が乃木坂46に戻ってこれるかっていうのを、自分のことのようにみんながいろんなことを考えてくれたんです。

そういうのに支えられて、そのタイミングでマジで本気でこのグループを守らなきゃなと思ったんですよね。メンバーを絶対に守らなきゃいけないなと思ったのは、ちょっと遅かったかもしれないですけど、本気で思えたのはそのタイミングでした。親にもめちゃくちゃ心配かけて、毎日のように親は泣いてましたね、その時。そう思うと、こいして自分にとっていろんな思い出のある神宮で、最後を迎えられているこの姿をみなさん見せられているのが奇跡ですね。人生何があるかわからないなぁとすごい思いますね。

これから乃木坂やめたらこの先夢があるので、1人で頑張っていこうと思ってるんですけど、今ちょっと気緩んだらウッて（泣きそうに）なるけど、でもなんかあんまり寂しいっていう感じがなくて、不思議と。私が卒業を決めたのって、アイドルいいかなと思ったからとかじゃなくて、卒業してもずっと自分にとって乃木坂って一生関わっていくなと思っていて。メンバーはこれから、現役として乃木坂46を作っていくと思いますけど、私は卒業したあとに、「桜井玲香って乃木坂46だったんだよ。しかもキャプテンだったんだよ、すごくない？」と言ってもらえるような人になりたいと思ったので、このタイミングで卒業して、早く新しいスタートを切らないと、メンバーに背中を見せられるようにならないと、と思って卒業を決断したので、これからも乃木坂なのかな。だから寂しくないのかな、と思いますね。

これからもう、メンバーとして一緒に活動することはなくなるけど、私は私でこれからも乃木坂46を作り続けていく1人だと、私は思っているので、それを胸に刻んでこれからも活動していきたいと思います。みなさんにもたくさんいろんな姿をお見せるつもりなので、これがお別れじゃないですから、わくわくして待っていて欲しいなと思います。うふふ、こんな感じかな？今回卒業を記念して、初めてソロ曲をいただいたんです。秋元康さんが作詞していただいて、杉山勝彦さんが作曲してくださった、本当に素敵な曲をいただきました。本当に私、秋元さんに出会っていなかったら、こうやって人前に立っていろんな景色を見ることはできなかったと思うので、本当に感謝しています。そういう感謝の気持ちと、あと歌詞的には、メンバーやファンのみなさんに贈るような内容にもなっているので、感謝の気持ちを込めて、最初で最後の初披露になります。それでは聞いてください。『時々、思い出してください』。

（modelpress編集部）

「乃木坂46 真夏の全国ツアー2019」9月1日公演セットリスト

影ナレ：チューリップ／生田絵梨花、高山一実、和田まあや、日村勇紀（バナナマン）

Overture

M1.ガールズルール（センター：白石麻衣）
M2.太陽ノック（センター：齋藤飛鳥）
M3.夏のFree＆Easy（トロッコ・花道）
M4.裸足でSummer（センター：齋藤飛鳥）

MC

M5.三番目の風（センター：大園桃子）
M6.四番目の光（センター：遠藤さくら）
M7.トキトキメキメキ（センター：岩本蓮加）
M8.キスの手裏剣（センター：遠藤さくら）

MC

M9.自由の彼方（堀未央奈プロデュース／佐々木琴子、堀未央奈、渡辺みり愛、伊藤理々杏、吉田綾乃クリスティー、北川悠理、早川聖来）
M10.他の星から（齋藤飛鳥プロデュース／齋藤飛鳥、遠藤さくら）
M!1.白米様（生田絵梨花プロデュース／生田絵梨花、伊藤純奈、久保史緒里、賀喜遥香）
M12.自分じゃない感じ（桜井玲香プロデュース／桜井玲香、中田花奈、和田まあや、阪口珠美、金川紗耶）

M13.インフルエンサー（センター：齋藤飛鳥、白石麻衣）
M14.命は美しい（センター：齋藤飛鳥）
M15.何度目の青空か？（センター：生田絵梨花）
M16.シンクロニシティ（センター：白石麻衣）
M17.滑走路（センター：寺田蘭世）
M18.日常（センター：北野日奈子）

M19.あの日 僕は咄嗟に嘘をついた（センター：生田絵梨花）
M20.ここにいる理由（センター：寺田蘭世）
M21.不等号（センター：齋藤飛鳥）

M22.僕のこと、知ってる？（センター：齋藤飛鳥）
M23.そんなバカな…（トロッコ・花道）
M24.ハウス！（トロッコ・花道）

MC

M25.世界で一番 孤独なLover（センター：白石麻衣）
M26.スカイダイビング（センター：白石麻衣）
M27.おいでシャンプー（花道）
M28.ジコチューで行こう！（センター：齋藤飛鳥）
M29.Sing Out！（センター：齋藤飛鳥）

EN0.時々 思い出してください（桜井玲香ソロ）
EN1.夜明けまで強がらなくてもいい（センター：遠藤さくら）
EN2.ロマンティックいか焼き（花道）
EN3.僕だけの光（センター：桜井玲香）

MC

EN4.乃木坂の詩（センター：桜井玲香）

WEN1.会いたかったかもしれない（センター：桜井玲香）