A.B.C-Z、4人体制初ツアーで3大発表&SPゲスト登場 サプライズ尽くしに大歓声【A.B.C-Z Concert Tour 2024 F.O.R/ライブレポート】
2024.09.30 04:00
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A.B.C-Zが9月29日、東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて全国5都市のコンサートツアー「A.B.C-Z Concert Tour 2024 F.O.R」の東京公演を開催した。モデルプレスでは、昼公演の模様をお届けする。<ライブレポート※ネタバレあり>
4人体制初ツアー「A.B.C-Z Concert Tour 2024 F.O.R」
6月5日に4人体制となって初めての作品である14thシングル「君じゃなきゃだめなんだ」、8月21日には約4年ぶりとなるオリジナルアルバムの8thアルバム「F.O.R-変わりゆく時代の中で、離く君と踊りたい。」をリリースしたA.B.C-Z。今回はこのアルバムを引っ提げ、神奈川、愛知、熊本、東京を巡り、台風のため11月3日、4日に延期となった大阪まで全国5都市、計13公演の4人体制初ツアーとなる。アルバムタイトル、ツアータイトルのF.O.R(ヨミ:フォー)は、4人組の“four”でもあり、“For you”、“For me”といった「ファンの方々のために」や「求められているところに」、「自分たちが行きたいところに」などいろいろな読み解き方ができ、A.B.C-Zを応援しているファンへ感謝の想いが込められている。
「歌って踊る、日本のアイドル」A.B.C-Zが魅せた2時間20分
開演2分前、場内ではファンによる“A.B.C-Zコール”が始まる。その声に導かれるかのように定刻通りに冒頭の映像が映し出されると、オープニングは「君じゃなきゃだめなんだ」で開幕。大人の魅力あふれるダンスで魅了すると、「Fantastic Ride」では橋本良亮が「みんな元気~!?」と呼びかけ、観客を煽る。A.B.C-Zの数ある楽曲のなかでもファンから人気の「花言葉」では、色とりどりの美しい花の映像をバックに花吹雪舞うなか歌唱した。暗転後、ジャケットを脱ぐと、“平成”を彷彿とさせる腰にしっぽのファーストラップを身につけたA.B.C-Zが、賑やかに「I-MI-JI」を披露。間奏部分では、橋本の「遊ぼうよ」という決め台詞に歓声が沸き起こる。アルバムのWリード曲のひとつ「Jigsaw」では、サングラスをかける姿がひとりひとりモニターに映し出されるたびに黄色い声が上がり、レーザー演出のなかクールにパフォーマンス。
五関晃一によるテレビショッピング風にグッズ紹介をする「A.B.C-Z SHOPPING! チャンネル」の後は、前半のソロコーナーへ。塚田僚一は屋良朝幸が演出・振り付けをした「Stay Back」を披露すると、途中ステージ後方から屋良本人がサプライズで登場。まさかのスペシャルゲストとコラボレーションに会場からは割れんばかりの歓声が上がった。続くソロ曲は、戸塚祥太が自身で作詞作曲を手掛けた「月に行くね、光の連続」。階段下から這い上がって来ると、裸足で縦横無尽に舞い踊り、独自の表現で魅せる。
中盤では「火花アディクション」や「Crazy Accel」「InaZuma★Venus」など人気曲から懐かしのナンバーまでをメドレー形式で立て続けに披露。「終電を超えて~Christmas Night」ではメンバーが客席に降り、ファンと至近距離でハイタッチするなど交流を楽しんだ。五関が「宿題やってきた~!?」と呼びかけ始まったのは、事前にファンへ振りを覚えるように伝えていた「宇宙旅行」。ペンライトを手に振りを合わせ、会場は一体となった。
スペシャルゲスト・屋良朝幸が登場「直談判させていただいた」
MCでは塚田が、「皆さんお気づきの方も、メールなどで知ってくれている方もいると思うんですけど、自分怪我しちゃいまして…」と切り出し、先日のリハーサル中に腰を負傷し、パフォーマンスを制限していることを改めて報告。「今回のツアーは出来る範囲内のパフォーマンスということで、フォーメーションも変えてもらって。上半身はめっちゃ踊ってます!」と下半身には負担がかからない程度に踊っていると伝えた。その後、塚田のソロコーナーでサプライズ登場した屋良がMCでも再登場。「A.B.C-Zファンの皆さん、お久しぶりです!屋良朝幸です!2月から独立して、後輩のステージに立つ一発目がA.B.C-Zです。振り付けとしても一発目です」と挨拶すると、会場から拍手が送られた。屋良は塚田の怪我を知り「俺に出来ることはないか」と考え、自身のミュージカル稽古を休みにして「塚ちゃんが踊れないなら、俺が踊れないか」と提案したという。「直談判させていただいたんですよ。(事務所を)辞めた人間でもOKであれば、と言ったら、ぜひぜひ!と」と自ら交渉して出演に結びついたことを明かした。
しかし、いざ現場に来ると塚田が踊っていたため屋良は「聞いていた話と違った(笑)。ぶっちゃけ、俺今日なんで来たのかな?」と語って笑わせた。塚田はそんな屋良とのコラボについて「活動を続けて本当によかったと思える瞬間」としみじみ明かし、「これからもいろんな人を巻き込んで、A.B.C-Zの輪を広げていきましょう!」とさらなる活動に意気込んだ。
A.B.C-Z、3大発表にファン歓喜 再録EP&新曲リリース・コンサート配信決定
MC中には、9月30日にデジタルEP「from Z to ABC-Ⅰ-」(ヨミ:フロムゼィートゥーエービーシー ワン)を配信リリースすることを発表。本作はメンバー主導でセレクトをし、ファンに人気の高い曲や、改めて表現したい5曲を新体制になって再録した作品となっている。そして11月27日に15thシングル「ヒリヒリさせて」をリリースすることも発表。作詞は森浩美、作曲は馬飼野康二、編曲は星野靖彦が担当。ダンスの振り付けは約6年ぶりのタッグとなるTAKAHIROが務め、前作シングル「君じゃなきゃだめなんだ」、アルバム「F.O.R-変わりゆく時代の中で、輝く君と踊りたい。」のリード曲「君の隣で目覚めたい」に続き、昭和平成リバイバル感のあるサウンドとアップテンポで攻めのダンスナンバーとなっている。さらに、11月16日18時よりU-NEXTで同コンサートの配信が決定。グループ初となるコンサート映像の配信となる。サプライズムービーで新情報が続々と発表されると、ファンからは歓喜のどよめきが。A.B.C-Zもそのリアクションを嬉しそうに眺めながら、「たくさん報告ができるのは嬉しいこと。もっともっと増やしていくので今後も楽しみにしていて」と期待を呼びかけた。
A.B.C-Z、時空を旅する船「F.O.R」で美しきパフォーマンス
後半のソロコーナーの最初を飾ったのは五関。きらびやかで儚い「リマレンス」で美声を響かせた後は、塚田によるグッズ紹介「A.B.C-Z SHOPPING! チャンネル」を挟み、橋本のソロ曲「浮遊」へ。真っ白な世界観のなか、半裸姿で中央に置かれたベッドに寝そべり、セクシーな演出で魅了した。「渚のBack In Your Heart」では塚田が2階席、五関が3階席から登場し、ファンの目の前で歌唱。「世界一」や「One Way Blue」でしっとり歌い上げ、本編も終盤に差し掛かる頃、EDM風のパーティーチューン「FORTUNE」ではメンバーが飛び跳ね、「みんな手を上にあげて~!」と煽り会場はヒートアップ。赤、青、黄、ピンク、4色のメンバーカラーの光が映像でひとつになると、スクリーンが二手に分かれ、ステージセンターから高さ5メートルの巨大な時空を旅する船「F.O.R」に乗ったA.B.C-Zが登場。船体にはラジカセやブラウン管テレビなどの装飾があり、A.B.C-Zという船が、変わりゆく時代を旅してきたことを表現。「Twilight Blue」を歌唱するステージには、スモークと映像を駆使して、幻想的な海が広がり、これまでA.B.C-Zとファンが紡いできた歴史を船に乗せて、新星A.B.C-Zとファンで、新しいステージに出航していく美しい演出を披露した。
歌唱を終えると、メンバーからそれぞれ挨拶。戸塚は「皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。みんなが僕たちのことを日々応援してくれているおかげで、こうやって自分たちはいまスポットライトの中に入れています。ありがとうございます。日々感謝です。いっぱいありがとうって言います。僕がいっぱいありがとうと言っているので、最近人からありがとうと言われていないなと思ったら、ありがとうバンクから引き出して、いくらでも好きなように使ってください」と感謝し、「みんなは僕たちの肉声をラジオやテレビで聞く機会があると思うけど、僕たちがみんなの言葉を聞く機会はそんなにないので、『すっごく大好き』という言葉をオーダーしてもいいですか。シラフで言うこともなかなかないですよね。言うチャンスが来ました!」と呼びかけながら、会場からの「すっごく大好き」を受け止めた戸塚は、満足げに「いただきました!ごちそうさまでした!またね」と笑顔。続く五関は、U-NEXTで配信されることを受けクールに「なぁぼたん(※A.B.C-Zファンの呼称)、今日楽しかった?…知ってる。ぼたんが心から楽しんでいたからこそ見れる素敵な笑顔、眩しかったぜ。今日もぼたんに素敵な発表がいっぱいできたけど、これからも素敵な時間を過ごせるように頑張るから、一生ついてきて。素敵な笑顔をまた、見せてくれな!その時まで元気でいろよな!今日は楽しかったぜ、どうもありがとう」と最後まで演じきり、ファンから歓声を集めた。
塚田は「皆さんありがとうございます!本当にありがとう。4人になっていろいろ発表して感じるのは、自分たちがF.O.Rをしているというより、F.O.Rしてもらっているなというのをすっごく感じます。今回こうやって来てくれるみんなもそうだし、怪我をしちゃって対応してくださったスタッフの皆さんやメンバーももちろん、振り付けで屋良くんも。本当にF.O.Rをしてもらってばっかりだなって。そういう関係性ってこうやって活動をしているから感じられることだと思うし、F.O.Rし合う関係性をこれからもどんどん高めていきたいな、大事にしていきたいなってより思いました。F.O.Rは向かう先でもあるので、明るい未来へF.O.Rして行けたらなと思います。今日はありがとうございました!」と怪我を感じさせない笑顔で明るくコメント。最後に橋本は、屋良との思い出エピソードを語りつつ「今日もみんなのこと好きだなとか、愛してるなとか思えた公演でした。ありがとうございました。皆さんの力は偉大で、そのパワーが舞台上で僕を輝かせてくれます。皆さんがいないと僕はスイッチが入らないです。リハーサルとかでも橋本やる気ないなって思われてると思うし、すごいダラダラしてるかもしれないけど、根はちゃんとやってますからね(笑)。お客さんが入ってスイッチが入る。今日も現場に入ってスタッフさんに『ここから橋本くんがどうスイッチが変わるのか楽しみです!』と言われたり(笑)。本当に皆さんのおかげ」とファンに感謝を伝え、本編最後はWリード曲のもうひとつ「君の隣で目覚めたい」で締めくくった。
「いつでも、どんな時でも、俺たちのことを応援してくれてありがとう」
本編が終わり、再び“A.B.C-Zコール”に包まれた会場。アンコールでは2階席に橋本、3階席に戸塚が登場し「怪奇な美少女」を披露。そしてメインステージに戻ると、ラストはA.B.C-Zの応援ソング「頑張れ、友よ!」。戸塚は「いつでも、どんな時でも、俺たちのことを応援してくれてありがとう~!」と客席に向かってあふれんばかりの愛を叫んだ。最後に橋本が「俺たちとみんなで~!」とお決まりの言葉を呼びかけると、会場は「A.B.C-Z~!」と声をあげ約2時間20分にわたる公演は終了。全31曲、「君じゃなきゃだめなんだ」のコンセプトでもあった「昭和~平成の歌番組」にあるレトロな世界が随所に散りばめられ、全体を通して「歌って踊る、日本のアイドル」を感じる内容で新星A.B.C-Zを存分に放った4人。ファンにとっては、まさに“えびじゃなきゃだめなんだ!”と思わせてくれる時間となっただろう。(modelpress編集部)
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