Kis-My-Ft2(左から)千賀健永、二階堂高嗣、玉森裕太、宮田俊哉、藤ヶ谷太輔、横尾渉(提供写真)

キスマイ、久々ライブ取材でアイドル実感 “茶封筒の日”から13年経ての変化とは<「Kis-My-Ft2 -For dear life-」囲み取材全文>

2024.02.16 04:00

Kis-My-Ft2が15日、国立代々木競技場 第一体育館で行われた全国アリーナツアー「Kis-My-Ft2 -For dear life-」の囲み取材に出席。同ツアーの裏話や、デビュー発表時からの変化を明かした。<※ネタバレあり/以下ほぼ全文>

  

宮田俊哉、久々ライブ取材で「アイドルやっているな」

Kis-My-Ft2(提供写真)
― 声出しライブも、ライブの取材も久しぶりということで。

二階堂:今お写真撮りましたけど、全部同じポーズだったじゃないですか。撮り忘れた方、他の方に貰えますよ(笑)。

横尾:もう1回やりますよ!

千賀:全員でこのポース(ファイトポーズ)だったから、RIZINの…(笑)。

藤ヶ谷:昔よくカメラマン同士で被っちゃうと「チッ、何だよ!」みたいなのありましたけど、最近ないね(笑)。

一同:時代ですね(笑)。

― この感じはいかがですか?

一同:楽しいです!

宮田:ちゃんとアイドルやっているなっていう気持ちになります。ありがとうございます!

キスマイ、デビューから13年経ての変化

― 国立代々木競技場がツアーラストになります。

藤ヶ谷:代々木自体が13年ぶり。

横尾:デビュー発表の日(2011年2月12日/通称:茶封筒の日)からだもんね。

― この会場に帰ってきていかがですか?

宮田:客席の感じとか天井の感じとか見て、「ここでデビューの発表あったんだな」って思い出したので、エモかったですね。

藤ヶ谷:鮮明に覚えています。会場に来て、やっぱり今みたいに環境を感じると、より鮮明に着てた衣装とか、言ったこととか思い出します。

― 衣装もだいぶ変わりましたよね。

宮田:デビュー発表の時、シルバーのギラギラのスーツ着てましたからね。

横尾:髪型もね。

藤ヶ谷:ギラギラに茶髪ロン毛でやらせていただいていました。

― 今は皆さんほぼ黒髪ですね。

宮田:今はもうみんな襟足スッキリしました。13年経ちまして(笑)。

横尾:何があったんでしょうか(笑)。

二階堂:世の中の方に受け入れられるような形になりました。

キスマイ、6人体制後の新たな発見

Kis-My-Ft2(提供写真)
― 6人になってステージに立った時の気持ちは?

二階堂:最初はもちろん不安もありました。別に隠す必要もないですし、もちろんファンのみんなも多分不安だったと思います。でもその中で、今の6人だったら、7人の時にできなかったことができるかもしれないっていう、模索しながらリハーサルもやってたので、立ってみてすごく楽しいです。包み隠さず僕らもファンのみんなも楽しめているので、そこは安心して今ライブはできてます。

― 今日は最終日ですが、6人になって新たな発見はありますか?

二階堂:もちろん歌割りとかも変わるんですよ。ポジションとかフォーメーションとかも変わるんですけど、その中で作り直すっていう感覚よりは、今まであった曲をまた新しく生み出すっていう感覚に近いので、今まで歌ってなかったメンバーの歌声とかも聴けたりしたので、改めて「そんな歌声してたんだ」って新たな発見がありました。

― ちなみにどなたですか?

二階堂:特に宮(宮田)です。

宮田:え、俺!?

二階堂:元々優しい歌声だなって思っていたんですけど、引くくらい「そんな優しい歌声だったっけ?」って(笑)。

宮田:引かなくていいじゃん!褒めてよ(笑)!

横尾:聴きやすいしね。

二階堂:「こんな優しい歌声だったっけ?」って。それは思いました。

宮田:(照れながら)ありがとうございます。

― 歌唱中の注目ポイントはありますか?

宮田:「SHE! HER! HER!」っていう曲の最初のところで、もともと北山(宏光)さんが歌ってたところを僕が歌うんですけど、何度か歌い忘れてしまって。それから玉(玉森)が隣でめっちゃ毎回チェックしてくるんです。いつも緊張しながら優しい歌声で歌っております(笑)。

横尾:最初の方は結構みんな歌詞間違えあったよね。

二階堂:優しい歌声なんだけど「Edge of Days」っていう曲のコーダーが、優しさの中にも、すごい力強い表情もあるんだって。

― 宮田さんのことばかりですね(笑)。

宮田:僕のファンになりました?

二階堂:ごめんなさい。なってないです(笑)。

宮田:あっ、了解です…(笑)。

二階堂高嗣、こだわりの演出

― 二階堂さんは演出も担当されているので、そういうことがよく分かるのかもしれませんね。

二階堂:そうですね。毎公演終わって家で映像チェックもするので、それぞれ「こんな時こんな表情してたんだ」っていうメンバーの表情も見ます。

横尾:二階堂さん、さすがの演出ですよ。初めて匂いの演出とかもしてますからね。どこから考えたんですか?

二階堂:香りの演出に関しては、何年も前からスタッフさんと話していたんですけど、香りを出す会社が見つからなくて。でも今回たまたまスタッフさんが「見つけました」って言って、「じゃあできるんですか!?」っていうことで、今回「Lemon Pie」っていう曲でレモンの香り、「想花」では金木犀の香り。観て楽しむだけじゃなくて、日常的に香りで思い出してくれたら良いなって。

― 皆さんも歌ってる時に香りを感じますか?

玉森:めっちゃ感じます!

藤ヶ谷:会社ごと探すんですね。

二階堂:会社ごと探します(笑)。

横尾:さすが世界の二階堂!

― 他にも新しいチャレンジや、こだわったところはありますか?

二階堂:「CHUDOKU」っていう曲で椅子に座ってフライングをしてるんですけど、椅子ごと逆さまになるんです。多分うちの会社のタレントさんでもやってなくて、0からそれごと作りました。

― 怖がるメンバーもいるのでしょうか?

宮田:本人が一番怖がってました。

横尾:「なんで高いところに作るんだろう、苦手なのに」って思ってます(笑)。

二階堂:作ってる時って恥ずかしい話、キスマイじゃなくなってるんです。ファンとして「キスマイはこういう絵が見たい」っていうので考えているので、だからいざやってみると1番やりたくないっていう…。

横尾:目つぶってるんもんね。

二階堂:目もつぶってますね。

藤ヶ谷:自分で提案しときながら、リハの時、結構不機嫌でしたよ。

横尾:確認で「最初誰やる?」ってなった時に、作った本人行かないですかね(笑)。

二階堂:作った本人は見たいので(笑)。

藤ヶ谷:早く帰ろうとしてたよね。

二階堂:(乗るのが怖いから)巻きで!巻きで!って(笑)。

二階堂高嗣&千賀健永、玉森裕太への不満こぼす

Kis-My-Ft2(左から)千賀健永、二階堂高嗣、玉森裕太、宮田俊哉、藤ヶ谷太輔、横尾渉(提供写真)
― 今回の衣装も玉森さんが担当していますよね。

玉森:みんな華やかな感じで、PVをオマージュした衣装なんですけど、テーマは変わらず「かっこいいキスマイを見せたいな」というところで今回もやらせてもらいました。

横尾:ただニカ千(二階堂&千賀)が…。

藤ヶ谷:衣装を見た時に玉(玉森に)にすごく文句言っていました。

横尾:「キラキラ多くね?」って(笑)。

二階堂:作った本人のキラキラが多い!

千賀:肩の部分が一番キラキラしてる。

玉森:その時も言ったんですけど、この(キラキラの)分量は俺、決めてないですから!「違うんだよ!」って言ってるんですけど、なんかこの2人がグルになって…(笑)。

千賀:「1番作った本人がキラキラ多いよね」って言ってたら、ちょっとキラキラ増やしてもらえました。言った甲斐がありました。

玉森:そういう不満も吸収していくのが衣装担当なので、そうやって言ってもらえればすぐ足します!

宮田:器でかすぎだろ!

― 今はもう不満はない?

横尾:こちらサイド(横尾・宮田・藤ヶ谷)は全く文句ありません!作っていただているので。

千賀:ありがたいですよね。

藤ヶ谷:例えばここで不満を言った場合っていうのは、この後の2公演は増えるの?

玉森:早急に、ある分だけ足します!

藤ヶ谷:徐々にキラキラ増えていくツアーとか面白そうだよね(笑)。

玉森:確かにね(笑)。

― メンバーの良さを引き出すために考えたことはありますか?

玉森:やっぱりかっこよく見えてたいなって。衣装を着て自分もテンションが上がることだったり、観てくれた方もかっこいいなって思ってくれるような衣装作りを心掛けています。

― バッチリかっこいいです!

玉森:本当ですか!?良かった〜。

― 一人ひとりに合わせた衣装になっているなと感じました。

玉森:スタイリストさんとも相談をして、メンバーの体型だったり、似合う服装っていうのを皆知っているので、それも参考にしながらやらせてもらってます。

キスマイ、ツアータイトルに込めた思い

― 「Kis-My-Ft2 −For dear life−」というタイトルに込めた思いは?

宮田:“全力を尽くす”だったり、“命を懸ける”みたいな意味合いが込められてると思うんですけど、このステージ1公演1公演に対して全力で命懸けで立とうっていうのを6人で決めて、このタイトルを背負ってやるっていうので決めました。

― 発案者は?

宮田:スタッフさんも含めてチームで30個ぐらいアイディアが出て、その中から「どれにする?」みたいな。全部良くて。でも今1番必要なのって全力だよねっていうところで、このタイトルに決めました。

― 10月から続いたこのツアーで、思い出はありますか?

宮田:スタッフさん全員にメンバーからお昼ご飯の差し入れとかしたんです。スタッフさんが笑顔で僕らが差し入れしたご飯とかを食べてる姿を見ると「良かったな」って。自分たちとファンの皆さんとスタッフさん含めてこのライブが作られてるんだなっていうのを改めて感じられて、スタッフさんの笑顔も、ファンの皆さんの笑顔も、すごく思い出に残ってますね。

横尾:スタッフさんからもTシャツをもらいましたからね。

― 終わってしまうのが寂しいですね。

一同:寂しいです。

藤ヶ谷:もうちょっと伸ばせないですか?

千賀:そしたらちょっと(衣装の)キラキラも…。

玉森:足しましょう(笑)!

キスマイ、今後の目標は?

Kis-My-Ft2(提供写真)
― でも、本日(3大ドーム開催の)発表がありますよね。

宮田:3大ドームでライブやらせてもらうことになりました!

― 6人になって、今後の目標はありますか?

宮田:6人になってこのツアーを完走するっていうことを目標にやってきたんです。その目標の中で「やっぱりドーム立ちたいよね」っていう思いが生まれてきて、次の目標として3大ドームを成功させるっていうところに至っているので、きっとまた3大ドームをやって行く中で、次こういうことがやりたいって生まれてくるのかなと思っています。目の前のことを1つずつこなしていくと、未来は明るくなっていくのかな、なんて思っております。

― 久しぶりの声出しライブですが、ファンの声を聞いていかがでしたか?

二階堂:安心するよね。

千賀:ファンの皆さんの声と僕らの声が重なってステージができるんだなって改めて感じる瞬間がすごく多かったですね。僕らもボルテージが上がるので、あの瞬間にすごくスイッチが入りました。

― 最初の頃は6人でのライブに不安はありましたか?

千賀:不安はありましたけど、でも不安があったからこそ、リハーサルもすごく入念に積み重ねて、歌もダンスも今まで以上に固めて。だからこそ今まで以上に自信を持ってステージに立ってる気がします。

― 今日が最終日ですが、改めてどのような公演にしたいですか?

藤ヶ谷:「Kis-My-Ft2 −For dear life−」というタイトル通り、まずは完走する。そこに照準を合わせてきたので。それと「Kis-My-Ft2 −For dear life−」というタイトルは今回だけじゃなくて、これからも僕らの中でも課題。それを追いかけながら、背負いながらやるというか、すごく楽しみです。完走したらどう感じるのか、どういう風な気持ちになるのかっていうのが僕自身もすごく楽しみです。やっぱり我々の人生に歓声は必要ですね。

一同:大事だね。

藤ヶ谷:生きる源です。

横尾:始まる前からファンの皆さんが「キスマイGO!」って言ってくれることで、僕らはテンション上がっていきますので。あの声は本当に力をくれますね。

藤ヶ谷:生きてるなって、生かされてるなって感じますね。

― 去年のドームで見たときよりも今すごくキラキラしているというか…。

玉森:本当ですか?

二階堂:去年のドームはキラキラしてなかったってことですか?(笑)。

― キラキラしてました!今近くで見たからかもしれないです(笑)。

二階堂:遠くで見たらキラキラしてない?

― いやいや、キラキラしてました(笑)!

藤ヶ谷:ドームだと遠いじゃないですか、それがキラキラしてないってなると…。

横尾:はい!次いきましょう!

―(他のインタビューアー)新体制になって、また大きく進化したっていうことですよね!

横尾:そういうことです!

藤ヶ谷:(インタビュアー同士のフォローを見て)助け合いですね(笑)。

キスマイ、6人での通話は「新鮮だった」

― 1月に発売した「C’monova」も披露される?

藤ヶ谷:カップリングも含めてですけど、結構話したんです。今までお恥ずかしい話、話し合いが少なかったし、できていなかったんですけど、そういうのも挑戦として、まずは話すっていうこと増やしてくださいってなって。通話とかしたよね。

玉森:新鮮だったよね。

二階堂:なんか恥ずかしかった(笑)。「誰から話す?」みたいな間があったよね。

藤ヶ谷:やりなれてないから、必ず誰か1人マイクオフとかいるんですよね。

千賀:ずっと喋っていたのに、ずっとマイクオフになっていました。15分ぐらい喋っていたんですけど…(笑)。

藤ヶ谷:そういうのも新鮮でした。

千賀健永「初日にやらかしちゃいました」

Kis-My-Ft2(左から)千賀健永、二階堂高嗣、玉森裕太、宮田俊哉、藤ヶ谷太輔、横尾渉(提供写真)
― 「ともに」では感動的なシーンがあったと思いますが、この曲に懸ける思いは?

二階堂:7人ラストのシングルということもあったので、今回のライブでは絶対にやりたいなっていう思いもありました。演出は我々から提示したものではなくて、ファンのみんなが自発的にペンライトを赤にしてくれたんです。逆サプライズをもらったというか。「こんな感じになるんだ」って僕らがびっくりしました。

― 今回のツアーで皆さんが泣いた瞬間はありましたか?

横尾:千賀さんが(歌詞を)間違えた時に大爆笑の涙はありましたね。それが(「HEARTBREAKER/C’monova」For dear life盤の特典)カードになったんです。

千賀:初日にやらかしちゃいました。歌詞を飛ばしちゃいまして。しかも(演出で)フライングをしているので、空中の状態で顔がパッとアップになって僕が歌わなきゃいけないところで、歌を忘れてしまって。パッて自分が映ったところをモニターで自分も見ていて。もう映っちゃってるから、マイクを持ってくるのもまた違うし。とにかく何かしなきゃと思って、唇をゆっくり触ってカッコつけたんです。そしたら皆に大爆笑されて、それをずっといじられてます(笑)。

二階堂:それがCD特典のカードになって。傾けたらこういう(唇を触る)動きになってます。

藤ヶ谷:お金掛かったみたいよ(笑)。

― それもいい思い出ですね。

千賀:はい。恥ずかしながらいい思い出です(笑)。

― また今日もいい思い出を作っていただきたいと思いますが、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

二階堂:今回アリーナツアーに来ていただいた方もそうですし、もちろん来れなかった方もいると思いますけど、10枚目のアルバムも出しますし、ドームツアーもあるので、そちらもぜひぜひ楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。今後も我々と素敵な思い出を作れたらいいなと思っております。

一同:よろしくお願いします!

キスマイ、アルバムの進捗は?

― アルバムはいかがですか?

玉森:話し合いを重ねてる段階です。

二階堂:タイトルも仮で決めてる段階で…タイトルに関しては、皆さんが聞き馴染みない(と思う)。

横尾:最初の文字ぐらい言う?

二階堂:最初の文字言うの!?

横尾:変わるかもしれませんけど…。

二階堂:でもたぶん当てられないと思う。

横尾:「し」で合ってるよね?(小声で二階堂に確認)

二階堂:理解してる?(笑)。

横尾:じゃあ、二階堂さん行きますか!

藤ヶ谷:人に言わせるの(笑)。

二階堂:何それ!最低!(笑)。

宮田:あとで(二階堂が)怒られたらどうするの!

横尾:そこは責任持って僕が怒られますよ。

藤ヶ谷:変わっちゃったらさ「二階堂が言ってたの変わってる」ってなっちゃう。

二階堂:現段階で最初の一文字は「し」です!絶対分かんない!

― まだ何も決まっていなかったんですね。

宮田:ドームのライブもあるということで、ドームで映える楽曲を今集めている段階なので、絶対ドームツアー面白くなると思います。そういう作り方をしているので、そのツアーも合わせて楽しんでほしいなと思います。

― 良いまとまりでした!ありがとうございました。

宮田:(腕を叩いてキメ顔をしながら)ありがとうございます!

横尾:さすが宮田くん!

― ありがとうございました。

Kis-My-Ft2、6人体制初のアリーナツアー「Kis-My-Ft2 -For dear life-」

“全力を尽くす”という意味が込められている「For dear life」。2023年10月からスタートした同ツアーは、全国8都市で26公演を開催し、26.5万人を動員。2023年9月から6人体制となったKis-My-Ft2の新たな一面を見せる”挑戦”がライブの演出やセットリストに詰め込まれた。(modelpress編集部)

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