SPEED、日プガールズ課題曲「Body&Soul」で再注目 Z世代に伝えたい当時の伝説
2023.10.26 20:37
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サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」(映像配信サービス「Lemino(レミノ)」にて毎週木曜よる9時~)のグループバトルにてダンス&ボーカルグループ・SPEED(スピード)の「Body&Soul」が起用。同グループが時を経て再びZ世代から脚光を浴びている。
SPEED「Body&Soul」に日プガールズ“アベンジャーズ”が挑戦
同番組は、エンタテインメント界で過去最大級の番組制作規模となる日本初国民プロデューサー(視聴者)が決めるサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」初のガールズグループオーディション。101人の練習生たちが、世界に羽ばたくガールズグループとして生まれ変わるためのトレーニングとテストを経て成長。激しい競争の中、困難に挑み、挫折を乗り越えながら、国民プロデューサーによる投票で生き残ったメンバーだけがデビューの夢を掴む。第3話から第4話にかけて放送されているグループバトルでは練習生を16グループに分け、2組ずつ同じ課題曲を披露し、勝ったチームに3000票のベネフィットが与えられるというルール。課題曲には、BLACKPINK、TWICE、IZ*ONE、IVE、NewJeansといった人気のK-POPグループの代表曲以外に、乃木坂46「制服のマネキン」、Perfume「TOKYO GIRL」、SPEED「Body&Soul」と幅広いJ-POPのガールズグループ楽曲が並んだ。
テーマ曲「LEAPHIGH!~明日へ、めいっぱい~」でセンターを務めた櫻井美羽が選び、山本すず・加藤心・海老原鼓などクラス分け~再評価までトップのAクラスを保持し続けた“ロイヤルA”メンバーなど人気と実力を兼ね備えたメンバーが集結したいわゆるアベンジャーズチームが挑戦することになったのが、「Body&Soul」だ。
ほとんどが2000年以降生まれでK-POP好きの練習生たちにとって、SPEEDは未知のアーティストだったようで、課題曲の発表時、練習生たちからは「誰?」「わからない」と声が上がっていたが、アベンジャーズチームがダンスの振りを確認するため初めて同曲を聴くシーンでは「めっちゃかっこいい」「いい曲」と喜ぶ様子が映し出された。
また、第3話ではアベンジャーズチームの2組とライバルになる1組に試練を乗り越えるストーリーが描かれ、2組との絆も視聴者の涙を誘った。
平均年齢13.5歳でデビューした沖縄出身4人組SPEED
そんな中、脚光を浴びている同曲は、SPEEDが1996年8月にリリースしたデビュー曲。キレキレのダンスに高音のボーカル、刺激的なメッセージの歌詞が印象的で、短いフレーズをリレーするように歌い繋いでいくサビも最高潮にテンションを上げる。ライジングプロダクション所属のSPEEDは、安室奈美恵、MAXなどを輩出した沖縄アクターズスクールの「BRAND-NEW KIDS」から選ばれた、メインボーカルの今井絵理子と島袋寛子、ダンス&コーラス担当の上原多香子と新垣仁絵の4人で結成。伊秩弘将プロデュースのもと、平均年齢13.5歳でデビューした。
デビュー前に日本テレビ系音楽バラエティ番組「THE夜もヒッパレ」の準レギュラーとして活動を開始し、番組内でグループ名を公募し決定。デビュー当時メンバー全員が小・中学生であったことが世間の注目を集め、特に伸びやかなハイトーンボイスを武器にする島袋と、中低音を支える今井の実力に世間が驚かされた。
伊秩が手掛けるサウンドと圧倒的なパフォーマンス、思春期ならではのフレッシュな感性で幅広い世代を魅了し、ブレイク。「Body&Soul」で「日本レコード大賞」新人賞を受賞、「NHK紅白歌合戦」では1997年、1998年と2年連続でトップバッターを担当するなど一世を風靡するが、1999年10月に、2000年3月をもって解散することを電撃発表。デビューから3年弱の期間でミリオンセラーとなるヒット曲を連発した伝説のグループである。
その後、各メンバーはソロアーティストとして活動するなど個々に活躍。期間限定の再結成を経て、2008年8月にグループとしても完全復活している。
「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」で再注目
彼女たちの楽曲が、後の音楽シーンに大きな影響を与えていることは間違いないが、「平成レトロ」が2022年上半期のJC・JK流行語大賞に選出されるなど、近年続いているレトロブームは音楽も同様で、逆にZ世代にとってはNewjeansが醸し出すエモさのように、SPEEDの作品が新鮮に感じるだろう。
「Body&Soul」以外にも軽快なダンスポップ「Wake Me Up!」や、卒業の定番曲「my graduation」など名曲ばかり。冬の代表曲で最大のヒット曲である「White Love」は当時、シャンプーのCMに起用され、4人が出演。「果てしない~♪」から始まるキャッチーで切ないメロディーと真似しやすい振付は、平成を生きてきた世代の記憶には強烈に刻まれているはず。「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」をきっかけにSPEEDを知ったZ世代にはぜひ他の楽曲もオススメしたい。(modelpress編集部)
情報:Lemino
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