DISH//、10周年記念ライブで“泣かなかった理由” マカロニえんぴつ・はっとりのシークレット登場も<「DISH// 10th Anniversary Live」ライブレポート>
2021.12.16 23:35
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4人組バンド・DISH//が16~18日、パシフィコ横浜・国立大ホールにて「DISH// 10th Anniversary Live」を開催。ここでは、初日の様子をレポートする。<※一部歌唱曲・演出のネタバレあり>
DISH//、結成10周年記念のライブスタート
北村匠海(Vo/G)、矢部昌暉(Cho/G)、橘柊生(DJ/Key)、泉大智(Dr)から構成され、12月25日に結成10周年を迎えるDISH//。会場が暗くなると、4人が登場した。北村が「10周年だぞ!楽しんでいきましょう!」と叫ぶと、会場のボルテージは一気にアップ。橘も、来場したファンの“ノルマ”として「来れなかった人の分も今日は汗をかいて帰ること!思いっきり踊れ!」と呼びかけた。
北村の歌唱中には、テンションが上がった矢部がステージの端から端まで全速力で駆け抜け、演奏中の橘に「かまってよ~!」と絡んだり、泉とともにドラムを叩いたりとはしゃぎ、メンバーが思わず笑ってしまう場面も。それぞれ全身で音楽を楽しみ、ファンと一体となって盛り上がっていた。
北村匠海「一見順風満帆なようで、ずっとルーザーだった」
MCでは、北村が「人生のターニングポイントって人それぞれあると思います。DISH//もいっぱいありました」と話し、10年間を回顧。「一見順風満帆なようで、ずっとルーザーだった気がします。でも、だからこそ見えた景色と、だからこそ出会えた皆と、また今日この日から新しい1歩を、僕たちのまた新しい10年を再出発したいと思います」と新たな決意を語った。その後も思い出話に花を咲かせた4人は、本人たちだけが知っているような話題で盛り上がり、客席を見て「内輪ノリすぎて誰もついてこれない…(笑)」と気付くなど、仲良しぶり全開。青森のショッピングモールでたった3人の前でライブした過去も明かし、満員の客席を見て感慨深げな表情を浮かべた。
北村匠海、ライブは「交換日記のような時間」
また、日本テレビ系土曜ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』(毎週土曜よる10時~)の主題歌で、受験生のテーマソングとして広がっている「沈丁花」の歌唱前には、北村が「バンドに憧れた少年たちは、こうしてちゃんとバンドとして胸を張って生きています」と話し、改めてDISH//の音楽を聴いている人々に感謝。「僕たちはこうやって出会って、今日この場に集まって、ひとつの音楽というものを介して色々なことを交換し合った気がします。そんな交換日記のような時間でした」と振り返り、同曲の歌詞にもある「いつもいつもありがとうね」という言葉をまっすぐ伝えつつも、力強い歌声を響かせた。
はっとりのシークレット登場に会場驚き
アンコールでは、シークレットゲストとして4人組ロックバンド・マカロニえんぴつのはっとりが突然登場。ステージが暗転した状態で北村とともにはっとりが姿を現すと会場はざわめき、突然の豪華ゲストに驚きを隠せない様子だった。さらに、はっとりが楽曲提供した「僕らが強く。」をコラボで披露。はっとりと北村の圧巻の歌声に会場は皆聴き入っていた。
トークでは、DISH//の「第72回NHK紅白歌合戦」出場決定、マカロニえんぴつの「第63回輝く!日本レコード大賞」新人賞受賞を互いに祝福。はっとりは「かましちゃってよ!」と4人へエールを送った。
DISH//が“涙ではなくて笑顔”だった理由
全曲終了後、ライブを振り返ったメンバーたち。橘は「こういうライブって絶対泣くのよ。泣きそうになった場面は何個もあったよ。すごくいっぱいあったんだけど、なんか泣かなかったんだよね。でも、いつもは過去を振り返って泣いてたんだよね。『俺らってこんなことあったな』みたいな。今日は振り返ってもいい日だと思うんだけど、すごく気持ちが前に向いてるのがわかった。だから涙出なかったんだな」と自身が“泣かなかった理由”を告白。これには3人も「わかる!」「なるほど」と共感。北村は考え方がポジティブに変化したと明かし、「だから涙ではなくて笑顔」と語った。
また、北村は「次の10年に向けて歩み出したいと思います。僕らについてきてください」とも宣言した。
最後はグループ名にちなみ客席に紙皿を投げるのがライブの恒例となっているが、今回は新型コロナウイルス感染防止のため実施できず。しかし4人は大量の紙皿を手に持ち、「俺らが(互いに)投げる謎の光景を見てて(笑)!」と向かい合って投げ、ステージ上には綺麗に紙皿が舞った。
約2時間の公演を通して、何度も何度も感謝を伝えた4人。「また遊ぼうな!」「気を付けて帰れよ!」とDISH//らしさ全開でファンへ手を振り、ライブは幕を閉じた。(modelpress編集部)
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