“今年ブレイク必至バンド”マカロニえんぴつの魅力を考察
2020.01.22 11:34
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いま若者を中心に人気を集めている、“全年齢対象ポップスロックバンド”と称するマカロニえんぴつ。前回ツアー「マカロックツアーvol.8」ファイナル公演はチケット入手困難になったことを受け、急遽LINE LIVE生配信が決定するなど、勢いが止まらない。そんな今年ブレイク必至として期待が寄せられる、彼らの特徴や楽曲の魅力を考察しながら紹介していく。
“全年齢対象ポップスロックバンド”マカロニえんぴつとは?
マカロニえんぴつは、2012年にはっとり(Vo/Gt)を中心として、高野賢也(B/Cho)、田辺由明(G/Cho)、長谷川大喜(Key/Cho)によって結成された神奈川県出身のバンド。メンバー全員が音楽大学出身者というハイポテンシャルな経歴を持つ。バンド名には、穴の象徴を「マカロニ」、存在を作ることを「えんぴつ」と形容し、“無い存在”を自分達で意味の“在る物”をえんぴつで書き進んでいきたいという意味が込められているのだそう。
また、メンバーの“はっとり”は本名でなく愛称。自身が影響を受けたと公言している、ロックバンド・UNICORNの3rdアルバム「服部」から由来すると知られている。
レトロ×ポップから生まれる楽曲たち
さて、ここからは、主にはっとりが作詞・作曲を担当している、マカロニえんぴつの楽曲の魅力について触れていきたい。まさにマカロニえんぴつらしさを体現したような楽曲といえるのが「ブルーベリー・ナイツ」。同曲からこのバンドに惹かれたというリスナーも多いことだろう。イントロのキーボードとギターから、情緒的でありながらポップなサウンド展開されていく。はっとりの耳馴染みのいい歌声が相まって、どこか90年代の匂いがするような懐かしさを醸し出す。そんなノスタルジックでキャッチーなメロディがリスナーを包み込む。
それは、メロディだけに言えることではなく、マカロニえんぴつの生み出す楽曲名に現れている曲も多い。あえての横文字なのか「ブルーベリー・ナイツ」のほか、「レモンパイ」「ヤングアダルト」「ミスター・ブルースカイ」「サウンドオブサイレン」「ワンルームデイト」などのネーミングも、レトロ感とポップさを兼ね合わせた、親しみやすさを感じさせる。
はっとりが綴る歌詞は、口ずさみたくなるシンプルな言葉選びと、エモーショナルな描写も特徴的。「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は、女性目線の世界で描かれており「冷めないで 消えないで そう願って遅いのに」「愛して まだ相手してほしくて なんてもう、馬鹿だよな」「運命の誰か あたしを掬って食べて」など、もどかしい心情をリアルに語りながらもポップな韻の踏み方で、曲全体が重たくならないバランスが優れている。そして、はっとりの歌声がリスナーに寄り添い、聴きごこちの良さを生んでいるのだ。
こういったミディアムテンポの楽曲を得意とするほか、「鳴らせ」「ワンドリンク別」「洗濯機と君とラヂオ」「ハートロッカー」など、颯爽感のあるアップテンポの曲調もこなす幅広い音楽性もみせている。そんな“マカロック”たちは、エモーショナルにも爽やかにも日常を愛おしく彩るからこそ、リスナーの心を掴んで離さないのだろう。
サブスクリプションやYouTubeでの楽曲再生が普遍的になっていき、リスナーと音楽との関わり方も変化していくなかで、こういった日常に溶け込むサウンドを響かせるのが、マカロニえんぴつの強さといえる。
待望の2ndフルアルバムリリース&ワンマンツアー敢行
今年4月1日には、約2年半ぶりとなる2ndフルアルバム「hope」をリリース。また同アルバムを引っさげて、全国14箇所を廻るワンマンツアー「マカロックツアーvol.10 ~わずかな希望を探し求める者たちよ篇~」が開催される。今後、彼らのさらなる活躍に期待していきたい。(modelpress編集部)「マカロックツアーvol.10 ~わずかな希望を探し求める者たちよ篇~」スケジュール
4月18日(土)大阪 なんばhatch4月19日(日)高松 高松オリーブホール
4月24日(金)神奈川 KT Zepp Yokohama
4月29日(水)静岡 Live House浜松窓枠
5月1日(金)熊本 B.9 V1
5月2日(土)福岡 DRUM LOGOS
5月9日(土) 新潟 NEXS NIIGATA
5月10日(日)金沢 EIGHT HALL
5月21日(木)北海道 Sound lab mole
5月24日(日)宮城 仙台darwin
5月26日(火)岩手 Club Change Wave
5月31日(日)広島 LIVE VANQUISH
6月5日(金)名古屋 DIAMOND HALL
6月13日(土)東京 豊洲PiT
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