AKB48、センター松井珠理奈不在で異例の対応 “未完成”MV公開<「センチメンタルトレイン」MV・アー写・ジャケ写>
2018.08.23 11:54
AKB48の53rdシングル「センチメンタルトレイン」(9月19日発売)のMV、アーティスト写真、ジャケット写真が解禁された。
松井珠理奈不在のMV撮影に
同楽曲は、「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」の結果を受けたシングル。選抜総選挙第1位に輝いたSKE48の松井珠理奈が、体調不良による長期休養のため異例のセンター不在のレコーディング&MV撮影となった。須田亜香里「びっくりするんじゃないかなと思います」
松井の出演予定部分は絵コンテやCGで表現されており、今回のMVは未完成の作品。絵コンテは、漫画家・志村貴子氏が担当し、漫画独自の繊細なタッチで松井の表情の変化を描いている。須田亜香里はMVについて、「私にはまるで『幻』のように、そこにいないはずの珠理奈さんの姿が見えて…、目を疑ってつい巻き戻してしまいました」と回想。また、「このMVを観てくださった方も(珠理奈さんを感じ取ることができて)びっくりするんじゃないかなと思います」とコメント。
なお、松井が復帰した際には、追撮・再編集のうえ、完全版の制作を予定している。
高橋栄樹監督「前代未聞でした」
そして、MVの監督は数多くの48グループ作品を手がけてきた高橋栄樹氏が担当。1shotリップシーンや、フィルム付きカメラ(写ルンです)による素のメンバー写真などが随所に収録されている。高橋監督は今回のMVについて、「前代未聞でした。それなりに長い監督生活の中でも、今回の『未完成』MVのような作品は一度も作ったことがありませんでした」と言いつつ、「松井珠理奈さんが休養されるので、MVにご出演できない(=絵コンテになる)と、初めてお聞きした時に、無謀ですが直感的に、『それならばあえてドラマMVにして、松井さんを主人公に作るべきだ』と思いました」と振り返った。
須田亜香里&宮脇咲良「素」の表情に
MVの舞台は附属の女子高併設の女子大。ごく普通な学園生活のなかにあらわれた不思議な転校生とのふれあい、遠くに離れていてもつながりあう心。ドラマパート後半の須田・宮脇咲良が見せる表情、感情はまさに「素」の彼女たちの想いを見事に描写。全体に漂う儚さ、寂しさ、どこか不思議でどこか物憂げな青春、夏の1ページを切り取ったようなどこまでもどこまでもセンチメンタルな作品になっている。
13歳時の松井珠理奈登場
加えて、1カット挟まる松井の画は「桜の木になろう」(AKB48・20thシングル/2011年発売/是枝裕和監督作品)のもの。7年前、松井がまだ13歳時の表情にはあどけなさが残る。松井不在のMVに須田は、「珠理奈さんのファンの方は、もしかすると少し寂しい気持ちになるのかもしれないですが、珠理奈さんがそこにたしかに『存在する』MVになっていますので、より多くの方に観ていただきたいです。『完全版はどうなるんだろう?』ということも含めて、1本で2度楽しんでいただける作品になっていると思います」と紹介した。
「センチメンタルトレイン」ジャケット&アーティスト写真解禁
さらにジャケット写真とアーティスト写真は、「11月のアンクレット」(AKB48・50thシングル/2017年発売)以来となるアートディレクター・平野文子氏が担当。はじける笑顔がまぶしいストレートなアイドル然としたものや、鏡の中の自分と向き合うという少し大人な設定のものなどメンバーが2つの顔を見せている。なかでも注目は、鏡に青空が映っているだけのジャケット。AKB48としては異例の「人物なしジャケ」だが、復帰後の松井を入れたジャケットとして改めて制作する予定になっている。(modelpress編集部)
須田亜香里コメント
今回のMVもドラマ仕立てになっていますが、ダンスシーンの撮影の際は、のちのちCGで珠理奈さんを表現できるように振付の先生に珠理奈さんのポジションに立っていただいたり、撮り方をいろいろと工夫した撮影でした。今回このMVを観て私にはまるで「幻」のように、そこにいないはずの珠理奈さんの姿が見えて…、目を疑ってつい巻き戻してしまいました。このMVを観てくださった方も(珠理奈さんを感じ取ることができて)びっくりするんじゃないかなと思います。今回は48グループのMVを数多く手がけていただいている高橋栄樹さんが監督で、珠理奈さんのことも長年撮ってくださっている方なのですが、撮影の前に「僕なりに一生懸命やらせてもらうので、任せてください」とメンバーみんなを集めて頼もしい声で言ってくださったことが、とても印象に残っています。特にMV中盤以降、「あ、これのことか!」と今まで何度も珠理奈さんを撮影されてきた監督だからこその瞬間を「ビビッ」と感じることがありました、珠理奈さんに「会いたくなる」MVだと思います。
現実の私たちとリンクする部分がドラマシーンにはあって、珠理奈さんの問いかけに対してはドラマのワンシーンとは言え、全てアドリブで、現実の私と珠理奈さんとの関係性のまま答えています。全く台本のない撮影だったので、リアルな私たちを感じていただけると思います。
珠理奈さんのファンの方は、もしかすると少し寂しい気持ちになるのかもしれないですが、珠理奈さんがそこにたしかに「存在する」MVになっていますので、より多くの方に観ていただきたいです。「完全版はどうなるんだろう?」ということも含めて、1本で2度楽しんでいただける作品になっていると思います。
高橋栄樹監督コメント
前代未聞でした。それなりに長い監督生活の中でも、今回の「未完成」MVのような作品は一度も作ったことがありませんでした。松井珠理奈さんが休養されるので、MVにご出演できない(=絵コンテになる)と、初めてお聞きした時に、無謀ですが直感的に、「それならばあえてドラマMVにして、松井さんを主人公に作るべきだ」と思いました。果たしてそれがうまくいったかどうかは、本編をご覧いただき、お確かめ下さると嬉しく思います。選抜総選挙を戦ったメンバー、そして投票していただいた皆さんが、「参加して良かった」と思える作品を心がけました。このMVは『未完成』と銘打たれるかもしれませんが、僕は、個人的にはこれは一つの完成形だと思っています。ご多忙の中、絵コンテをお描き頂いた漫画家の志村貴子先生に、心より御礼申しあげます。
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