AKB48柏木由紀、後輩プロデュースで熱血指導 アイドルとしての武器「全部言いました」<16期&ドラフト3期「アイドル修業中」公演レポ・セットリスト>
2018.05.04 20:30
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4日、東京・秋葉原のAKB48劇場にて、柏木由紀プロデュース『アイドル修業中』初日公演が開幕し、稲垣香織・大竹ひとみ・勝又彩央里・黒須遥香・小林蘭・庄司なぎさ・鈴木くるみ・田口愛佳・多田京加・田屋美咲・本田そら・前田彩佳・道枝咲・安田叶・矢作萌夏・佐藤詩識の16人が出演。ここでは3日に行われたゲネプロと柏木も出席した囲み取材の様子をリポートする。
柏木由紀プロデュース「アイドル修業中」公演
同公演は、ソロで全国ツアーを成功に収めるなどそのアイドル性に多くの後輩が憧れを抱くレジェンドメンバー・柏木がセットリストを決め、指導からメンバーの衣装やヘアスタイルまで行ったプロデュース公演。16期生とドラフト3期生を対象に、「AKB48 ネ申テレビ」(ファミリー劇場)で密着した合宿によって初日メンバーが決定。歌は菅井秀憲氏、ダンスは牧野アンナ氏が指導した。
なお、16期の浅井七海は学業優先のため、初日を休演し、ポジションが前田とスライドとなり、アンダーメンバーとしてドラフト3期の佐藤が出演した。
AKB48はこれまで、春風亭小朝、岩本輝雄、田原総一朗、田中将大、外山大輔、井上ヨシマサ、あおきー(青木宏行)、村山彩希、牧野がそれぞれプロデュースした公演を行っており、メンバーによるプロデュースは村山以来2人目となる。
柏木由紀、16期&ドラフト3期の成長に「母親のような気持ち」
「AKBの楽曲だけを使うってことにこだわりました」と柏木が話したとおり、セットリストは全てAKB48の楽曲だけで構成。16期の鈴木、田口、ドラフト3期の矢作が主にセンターポジションに立った。ゲネプロの様子を客席後方から見守った柏木は「同じメンバーがメンバーをプロデュースするのは迷いはあったんですけど、AKBの将来を担う大事なメンバーのために今回プロデュースさせて頂くことになりました」と挨拶。レッスンが始まってからは仕事の合間を塗って一から指導したといい、「母親のような気持ちで見守ってました」と目を細めた。
「初心にかえるというか元々AKBに入ったときも公演しか仕事がなくて、どう頑張ったら世に出ていけるか、人気が出るかと修行した場所なので、そういう考えが伝わるような公演にしようと思って」と自身のデビュー当初の経験を振り返りながらかけた思いを説明。メンバー選定は「さすがに荷が重いなってことでダンスの先生や歌の先生にお願いした」が、髪型や衣装のプロデュースをすることは「すごく楽しかった」と笑顔を見せ、「一人ずつ鏡の前に座らせて色んな髪型を試行錯誤してそれぞれが可愛く見える髪型を決めました」とのこと。囲み取材に出席した鈴木、田口、矢作の3人を見て「可愛い、似合ってる」と満足げに頷いた。
ゲネプロの出来ばえの点数を聞かれ、柏木が「…100点!甘い?ドラフト生は初めての公演でなかなか戸惑っていたところから見ているので100点は親心も入ってます」と完全に母親目線。矢作が「200点もありますから」と胸を張ると、柏木も「本番は200点を目指して!」とエールを送った。
柏木由紀、アイドルとしての商売道具を「全部言いました」
柏木といえば、パフォーマンス中の細かい仕草やファンへの目線といった“アイドルとしての魅せ方”が随一で、モノマネをするメンバーがいるほど。テクニックは商売道具ともいえるが、「自分の中で持っているものは全部言いました。思ったこと気になったことは絶対言おうって決めて。そこまで含めてプロデュースだと思ったので」とグループのためならと後輩への指導は手を抜かない。プロデューサーとしての柏木について3人は「ゆきりんさんが編み出したアイドルとしての技、そうするとよく見えるんだってのを教えて頂きました。歌を歌っていないときも手振りをつけた方が良いとか目線とかいっぱいあります」(矢作)、「公演で1列目だったときは1列目が一番頑張らなきゃいけないよと言われました」(鈴木)、「自分の歌ってるパートの声がちっちゃくなっちゃったときに『もっと私が歌ってるんだよ』って全員が見るくらいアピールすることが大切だよって教えてもらいました」(田口)とそれぞれ柏木のアドバイスを吸収したよう。歯に衣着せぬ発言が特徴的な田口は「これまでのゆきりんさんと違うゆきりんさんに見えた。(これまでは?)精神年齢が19歳くらいの人に見えてた」ともぶっちゃけ、柏木が「(田口は)結構先輩にも図々しく言うタイプなんですけど、今回威厳を保てたかな」とホッと胸をなでおろす場面も。しかし、ゲネプロでは笑顔で見守っていてくれていた柏木に感謝し、「どうして笑っていてくれたか(裏で)聞いたら、『怖い顔で見てたらびびられるでしょ?』って言っていて、そのおかげで楽しめました」と言い、後輩から慕われる柏木の人間性が垣間見えた。
柏木由紀、代打出演の可能性は?
具体的に柏木は、劇場の席を全てまわって、席によって観客にどう見えるかを確認するよう指示したり、曲によってはオンステージで目の前で踊ってみせたりと熱心に指導したそうで、「真似して欲しいわけではないから、『これを参考に私がやったやつよりよく見えるように練習してきてね』と言いました」とコメント。公演に柏木本人が代打で出る可能性を聞かれると、「うーん…どうにもなんないときの責任は持ちたいですけど…1回保留でいいですか?」と苦笑い。「“チームFresh”の一員になれるか心配なところがあるのでそのときはそのときで考えます」と最若手メンバーに混じることにはさすがに躊躇していた。
ゆきりんによるセットリスト解説
開幕はチームサプライズの『キミが思ってるより…』、続いてカップリング曲の『NEWSHIP』、アンコールラストはアルバム曲の『君と虹と太陽と』…と披露される機会は少ないが隠れた名曲として知られる楽曲を公演の最初と最後に持ってきたのはさすがAKB48愛も人一倍強い柏木のチョイスといえよう。アンコールではメンバーの見せ場が1人1人ある定番曲『チームB推し』を『チームFresh推し』にアレンジし、最高潮の盛り上がりを作った。ユニット曲は田口がセンターを務める『ツンデレ!』や矢作がソロで抜擢された『虫のバラード』など。セットリストのこだわりについて「めちゃめちゃあるので全部を話したら1時間以上ある」と思い入れを明かした柏木は、ユニット曲について「研究生が今やってる公演を見て『衣装懸命汗を書いて踊る姿は良いな』と思った分、もう一個公演が増えるなら研究生だけどスターに見えるようなキャラの持ち味がユニットが出るようにした」と説明した。
『シアターの女神』は「劇場で歌ってこそ生きる曲だと思った」と、『遠距離ポスター』は、「秋元(康)先生に相談したら『柏木の好きなようにしたら良いよ』って言われて、自分がやりたいものってことで初めてセンターを頂いた曲をぜひ受け継いでほしいなと。もし私が卒業したときに『私たちの曲です』というくらいの気持ちで歌って欲しい。全員にソロパートがあるように歌詞割りを構成し直した」と後継者にメンバーを指名。本編ラストの『だけど…』は振付が全く無い分「ダンスがないところで自分で曲の世界観を考えて欲しい」と指導したそうで、「歌詞の意味を皆で一生懸命考えていて、16人それぞれの物語が見えてくるようになった」と絶賛した。
鈴木、田口、矢作の3人は「『本当にキラキラしてる』って沢山スタッフさんから言われて、ゆきりんさんは何でも分かってるなって思うし聞いたらちゃんと見せて下さるのでこれからも自分の中に意見を取り入れていきたいです」(鈴木)、「私はこれまで可愛らしい曲とかやったことがない曲が入ってるので、これまでと違う新しい自分を見せてゆきりんさんのファンの方にも認めてもらえる公演にしたい」(田口)、「初日には『最高の公演じゃん!』って言ってもらえるようにゆきりんさんの評価がもっと上がるようにがんばります」とそれぞれ意気込みを語った。(modelpress編集部)
柏木由紀プロデュース「アイドル修業中」公演セットリスト
()はユニット、それ以外はALL、☆はセンター1.キミが思ってるより…/☆鈴木・田口
2.NEWSHIP/☆田口・庄司
3.JK眠り姫/☆矢作
4.彼女になれますか?/☆鈴木
5.Blue Rose/(☆大竹・庄司・黒須・本田そ)
6.投げキッスで撃ち落とせ!/(☆鈴木く・田屋・道枝・勝又・小林・多田)
7.蜃気楼/(稲垣・前田)
8.ツンデレ!/(☆田口・安田・佐藤詩)
9.虫のバラード/(矢作)
10.RIVER/☆田口・矢作
11.最終ベルが鳴る/☆鈴木・田口
12.シアターの女神/☆前田
13.そばかすのキス/☆田口
14.だけど…/☆鈴木・田口
EN1.遠距離ポスター/☆田口
EN2.チームFresh推し
EN3.君と虹と太陽と/☆鈴木・田口
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