AKB48「恋チュン」の作曲者って何者?「名曲」の呼び声高い同作のテーマに迫る
2013.08.22 23:33
HKT48の指原莉乃が初センターを務めたAKB48の32ndシングル「恋するフォーチュンクッキー」(21日発売)が、店着初日に109.6万枚を売り上げ、初日売上歴代3位の高セールスを記録。80年代ディスコ調のダンスナンバーで「名曲」の呼び声も高い。同曲の作曲者と楽曲の持つテーマに注目した。
「恋するフォーチュンクッキー」の作曲者は伊藤心太郎氏。浅香唯や中村あゆみ、ZONE、テゴマス、高橋真梨子など数多くのアーティストに楽曲を提供、編曲もこなす。最近ではAKB48関連の楽曲を数多く手がけており、指原のソロデビューシングル「それでも好きだよ」(12年5月発売)のカップリング曲「初恋ヒルズ」ですでに指原とタッグを組んでいた。
王道J-POP路線で来たAKB48楽曲に意外性とディスコファンクというトレンドの新風を吹き込んだ「恋するフォーチュンクッキー」のサウンドは、作曲の伊藤氏、編曲の武藤星児氏の手腕によるもの。シンプルなコード進行も戦略的に感じる。また、同曲はコーラスもAKB48メンバー自身が担当したという。特に大島優子と渡辺麻友のファルセットのコンビネーションは必聴だ。
作詞は秋元康氏。ディスコファンクのリズムにサビパートの「未来はそんな悪くないよ」の圧倒的なポジティブフレーズでこの曲の世界観を構築した。
こうした参加型ドキュメンタリーテイストのビデオの作り方は一般的にはチャレンジングな試みだが、同作では大成功しているといえる。これまで一世を風靡してきたAKB48および制作チームが、今年またこのような新しい挑戦をし、しっかりと結果を出したことが素晴らしい。今後もAKB48および制作チームのハイレベルなクリエイティブ力に注目せずにはいられないだろう。(モデルプレス)
AKB48グループのシングル表題曲に初抜擢の作曲家
そのほか「最後の制服」(AKB48「桜の花びらたち2008」カップリング/08年2月発売)、「109(マルキュー)」(AKB48「大声ダイヤモンド」カップリング/08年10月発売)、「目撃者」 (AKB48 チームA 公演曲)、「Glory days」(SKE48 チームS 公演曲)、「最後のカタルシス」(NMB48「ナギイチ」カップリング/12年5月発売)など、主にシングルのカップリング曲や公演曲の作曲を手がけている。今回、AKB48シングル表題曲に抜擢されたことで、今後さらなる注目が集まりそうだ。世界的なディスコファンクへの回帰トレンド
フランス出身アーティストDaft Punkが、今年5月にリリースしたアルバム「Random Access Memories」が70~80年代のディスコファンクテイストを蘇らせ、リード曲の「Get Lucky」と共に大ヒットを記録したことが記憶に新しい。現在、「Get Lucky」は欧米のクラブではヘビープレイとなっている。曲のBPMをミドルテンポに、キャッチーなサビとリズムがグルーブを作るファンクナンバーは、今聴くと懐かしくも新鮮だ。王道J-POP路線で来たAKB48楽曲に意外性とディスコファンクというトレンドの新風を吹き込んだ「恋するフォーチュンクッキー」のサウンドは、作曲の伊藤氏、編曲の武藤星児氏の手腕によるもの。シンプルなコード進行も戦略的に感じる。また、同曲はコーラスもAKB48メンバー自身が担当したという。特に大島優子と渡辺麻友のファルセットのコンビネーションは必聴だ。
作詞は秋元康氏。ディスコファンクのリズムにサビパートの「未来はそんな悪くないよ」の圧倒的なポジティブフレーズでこの曲の世界観を構築した。
ミュージックビデオと振付けは参加型ドキュメンタリーテイスト
同曲は、楽曲だけではなくパパイヤ鈴木による振り付けも、子供から大人まで誰もが楽しく真似できるということで、一大ムーブメントになりつつある。オフィシャルミュージックビデオは、福岡ヤフオク!ドームなどでロケーション撮影。パレードで踊りながら行進するシーンは圧巻だ。さらに、スタッフがダンスを踊る様子を繋ぎあわせて制作されたミュージックビデオ「STAFF ver.」は22日現在、YouTubeで約400万回再生に迫る勢い。世界各国のAKB48ファンが制作した動画「FAN ver.」も話題を集めている。こうした参加型ドキュメンタリーテイストのビデオの作り方は一般的にはチャレンジングな試みだが、同作では大成功しているといえる。これまで一世を風靡してきたAKB48および制作チームが、今年またこのような新しい挑戦をし、しっかりと結果を出したことが素晴らしい。今後もAKB48および制作チームのハイレベルなクリエイティブ力に注目せずにはいられないだろう。(モデルプレス)
作曲者:伊藤心太郎(いとう・しんたろう)プロフィール
1960年2月15日生まれ。浅香唯や中村あゆみ、ZONE、AKB48など数多くのアーティストに楽曲を提供、編曲もこなす。また真行寺恵理をはじめ、さまざまなアーティストのプロデュースを手がける。立教大学在学中より、堀江淳のサポートでキーボードを担当。1983年クラウンレコードから「Bakelite Blues Band」でデビュー。解散後、1987年 RATJEN BOY CLUB 結成。パイオニアLDCからアルバム2枚、シングル6枚リリース。解散後、作編曲、プロデュース活動を始め現在に至る。SCA仙台コミュニケーションアート・ピアノ科、作編曲科、講師。
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