「二十五、二十一」ロスを埋めるために見るべき 心揺さぶる韓国ドラマ<8選>
2022.04.26 20:00
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今春、多くの人の心に傑作ドラマとして刻まれながら、4月3日に最終回を迎えた『二十五、二十一』(Netflix独占配信中)。モデルプレスでは「最もハマっている韓国ドラマ」<2022年春>の読者アンケートを実施したが、『二十五、二十一』に関しては“未だロスから立ち直れない”という声が多く届いた。そこで、そんなロスを埋めてくれるであろう、心揺さぶる作品を厳選して紹介する。
目次
ロスの声が続出した「二十五、二十一」とは
韓国が通貨危機に揺れた1998年という時代を背景に、若者たちのジレンマと成長を描いた『二十五、二十一』。フェンシング選手への夢を必死に追いかける女子高生ナ・ヒドをキム・テリが、父親が破産し始めたバイトをきっかけに、ヒドと出会う4つ年上の青年ペク・イジンをナム・ジュヒョクが好演した。経済危機に夢を奪われたイジンが、必死に夢を追うヒドと出会い、お互いに幸せを知っていく青春の数年間を鮮やかに描き出した同作。90年代風のレトロな演出や、美しい映像、胸に刺さるセリフの数々、“20年前のあの頃”を皆が思い出す刹那的な展開で多くの人を魅了した。
韓国では毎話高視聴率を記録し、BTSのメンバーを始め多くの著名人もハマっていることを公言するほどの話題作に。
【解決策1】キム・テリ出演作を見る
ミスター・サンシャイン
『二十五、二十一』では、31歳(現在は32歳)ながら18歳の天真爛漫な女子高校生を違和感なく演じ、視聴者を驚かせたキム・テリ。演劇の世界を経てインディペンデント映画『ムニョン』(2013)で銀幕デビューした実力派だ。カンヌ国際映画祭にもノミネートされた映画『お嬢さん』で“怪物新人”としてスポットライトを浴びた彼女の連続ドラマデビューは『ミスター・サンシャイン』(2018)。
ドラマ初出演にして主役、イ・ビョンホンとW主演というまさしく“怪物”ぶりを見せた同作は、『太陽の末裔 Love Under The Sun』『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』等数々の名作ドラマを手掛けたキム・ウンスク氏の歴史大作だ。
舞台は朝鮮時代末期、大国の利権渦巻く激動の朝鮮半島。祖国を守るため戦う名家の令嬢コ・エシンをキム・テリが、朝鮮で奴隷の子として生まれ、米軍海兵隊の大尉となったユジン・チョイをイ・ビョンホンが演じた。
韓国のゴールデングローブ賞と呼ばれる百想芸術大賞で各賞を総なめにした本作。430億ウォンという異例の制作費がかけられ、大迫力の映像×1つの国をかけた壮大なロマンスストーリーで“韓国ドラマ必修作品”と言われるほど。
なにより貴族の令嬢でありながら、銃を構え戦うエシンの勇姿は壮観。『二十五、二十一』とは一転、高貴で可憐な女性像を演じたキム・テリの規格外の表現力が実感できる作品だ。
<配信サイト>
Netflix
【解決策2】ナム・ジュヒョク出演作を見る
まぶしくて―私たちの輝く時間―
身長187cmのフィジカルから溢れ出す包容力、時折見せる脆さ、ヒドのことがかわいくて仕方がない姿…等々、ハマり役過ぎたイジン役で歴史に名を残したとも言っても過言ではないナム・ジュヒョク。2014年に俳優デビューし、今でこそ実力派の仲間入りを果たしたが、元々モデル出身、演技を学んだ経験はなく、厳しい意見を経験したことも。しかし謙虚な姿勢で着実に努力を重ね、2018年の映画『安市城 グレート・バトル』では数多くの新人賞を受賞。2021年には米Forbes誌の「30歳未満のアジアで影響力のある30人」に選ばれるほどとなった。
『まぶしくて―私たちの輝く時間―』(2019)は、キラキラ系ラブコメのイメージが強かったナム・ジュヒョクが『安市城 グレート・バトル』で安定した演技力を評価された後、さらに彼を俳優として成長させた珠玉のハートフルドラマだ。
アナウンサー志望のヘジャ(ハン・ジミン)と記者志望のジュナ(ナム・ジュヒョク)は徐々に惹かれ合うも、時を巻き戻せる時計の力である日ヘジャが78歳のおばあさんになってしまう。ある日突然25歳から老婆になってしまったヘジャが紡ぐ言葉の数々は、若さには当たり前ではない価値があり、老いもまた沢山の幸せで不幸な日常を経た豊かな価値を持つことを教えてくれる。
先の読めないストーリーの面白さ・緻密さで視聴者を引き込んだ本作。ナム・ジュヒョクは、老婆になったヘジャ役を演じたベテラン女優キム・ヘジャに大きな影響を受け、俳優としての道に確信を持てたという。長く温かな余韻に浸れる作品としても話題となった同作は、幅広い年齢層に支持された。
<配信サイト>
Netflix、dTV、Hulu
【解決策3】チョン・ジヒョン監督・クォン・ドウン脚本作品を見る
恋愛ワードを入力してください~Search WWW~
『二十五、二十一』は、『ミスター・サンシャイン』を共同演出したチョン・ジヒョン監督と、キム・ウンスク氏のアシスタントを努めていたクォン・ドウン脚本家がタッグを組み、制作陣にも注目が集まった。その2人がタッグを組んだもう1つの作品が『恋愛ワードを入力してください~Search WWW~』(2019)。インターネット業界で活躍するバリキャリアラフォー女性3人が、それぞれ仕事に邁進しながら、大人ならではの悩みとともに恋愛にぶつかっていく物語だ。
国内ナンバーワンのポータルサイト「ユニコーン」で本部長まで登りつめたペ・タミ(イム・スジョン)は、トレンドワード操作の責任を負わされ突然解雇されてしまう。タミはライバルポータルサイトの「バロ」に転職し、今度は「バロ」をナンバーワンに押し上げるべく奮闘する。
一流企業の重役にまでキャリアを積んだ女性たちが、バトルし、連帯し、IT業界を動かす物語としてフェミニズムの視点からも新たな可能性を見せたこの作品。
ワンナイトから恋が始まってしまったり、無名俳優との恋に沼落ちたり、主体的な女性達ならではの悩める恋愛事情も楽しめる。“インターネットの検索サイト”という、誰にとっても身近すぎる題材がゆえに心に突き刺さるセリフも多数。
<配信サイト>
Netflix、dTV、Hulu、U-NEXTその他
【解決策4】ノスタルジックな世界観に浸る
恋のスケッチ~応答せよ1988~
1998年という時代を背景に、90年代の感性を生かしたノスタルジックな映像描写も話題を呼んだ『二十五、二十一』。ノスタルジーを感じられるドラマといえば、韓国の国民的青春ドラマ『応答せよ』シリーズ。『応答せよ1997』(2012)、『応答せよ1994』(2013)に続き、ソウルオリンピック開催年1988年を舞台にした『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』(2015)は放送局・tvNの開局以来最高視聴率を記録した。
天才囲碁棋士のテク(パク・ボゴム)、サッカー好きのジョンファン(リュ・ジュンヨル)、優等生のソヌ(コ・ギョンピョ)、ドクソン(ヘリ)は、兄弟のように仲良く育った幼なじみ。しかしあるとき、ドクソンがソヌに失恋。同時にテクとジョンファンのドクソンへの恋心が明らかになっていく。果たしてヒロインと結ばれるのは誰なのか…?恋の四角関係と共に温かい家族愛を伝え、1988年の哀愁を蘇らせた同作は韓国で社会現象を巻き起こした。
<配信サイト>
Netflix、dTV、Hulu、U-NEXTその他
私たちのブルース
4月9日から放送開始し、イ・ビョンホン、シン・ミナ、チャ・スンウォン、イ・ジョンウン、ハン・ジミン、キム・ウビン、オム・ジョンファら超豪華キャスティング、人気アイドルのOST参加など、話題が耐えない『私たちのブルース』。済州島を舞台に、人生の最後またはピーク、そして出発点に立っているすべての人々の、甘くも苦い人生を応援するオムニバス形式のドラマとなっている。
1~3話では、鮮魚店の社長・ウニ(イ・ジョンウン)が、30年ぶりに済州島にやってきた高校時代の初恋の人・ハンス(チャ・スンウォン)と再会することで起きるほろ苦いエピソードを描く。数十年前、貧しくもキラキラと輝いていた2人の高校時代と、現在がクロスオーバーして描かれ、“美化された青春”をテーマにした『二十五、二十一』とリンクする部分も。
<配信サイト>
Netflix
【解決策5】話題の新作ドラマを開封する
明日
4月1日から放送開始した『明日』は、『恋慕』で一躍名を馳せたSF9ロウン主演のファンタジーヒューマンドラマ。死者の案内役だった死神たちが、自殺者の急増で“地獄”がキャパオーバーになってしまったことから、死を望む人々の命を救う任務を遂行することになる。突然の事故をきっかけに瀕死状態に陥ったチェ・ジュヌン(ロウン)は、あの世で働く死神たちの任務を手伝うことに。
ファンタジーの要素は強いものの、人々が自ら命を絶とうとする程追い詰められる過程が丁寧に描かれ、自殺死亡率の高い韓国だからこそのメッセージを投げかける社会派作品としても見ることができる本作。「インセプション」や「マトリックス」を思わせるような迫力の映像も話題になっている。
<配信サイト>
Netflix
私の開放日誌
4月3日から放送開始した『私の開放日誌』は、退屈な人生からの解放を夢見る男女の“幸福蘇生記”を描いたドラマ。『まぶしくて~私たちの輝く時間~』のキム・ソクユン監督と、『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』のパク・ヘヨン脚本家、ヒューマンドラマの名作家2人がタッグを組んだ作品で、じんわりと心にしみる描写で話数を追うごとに評価が高まっている。
ソウルから1時間以上はかかるサンポに暮らし、“田舎もの”のコンプレックスを抱える3兄弟と、サンポになぜかやってきた不幸そうな男性1人。恋人に「ダサい」とフられたり、いつも愛想笑いでその場をやりすごしたり、愛に飢えていたり、人生に幸福を感じられずに生きていた4人。そんな彼らが少しずつ状況を変えるため、もがき始める様子は、あらゆるものが虚しく感じられる現代のわたしたちに癒やしを与えてくれる。
<配信サイト>
Netflix
時速493キロの恋
『二十五、二十一』ではスポーツを介して描かれる鮮やかなドラマに胸を奪われた人も多いだろう。そんな人にオススメなのが『時速493キロの恋』。韓国では4月20日から放送開始し、日本でも27日よりディズニープラスで視聴可能となる。
バドミントン実業団チームで混合ダブルスを組む男女が、バドミントンへの情熱を燃やす姿と恋の行方を描く同作。バドミントン用品店の息子として特に理由なくバドミントン選手となったテジュン(チェ・ジョンヒョプ)と、心からバドミントンを愛するテヤン(パク・ジュヒョン)。混合ダブルスを組むことになった2人の恋の行方、勝負に挑むひたむきな姿がテンポよく描かれる。
バドミントンコートの原色の色使いなども相まって、『二十五、二十一』ロスを埋めてくれる青春スポーツドラマだと言う声も既に多く上がっている。
<配信サイト>
ディズニープラス
(modelpress編集部)
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