“K-POP第5世代”ボネクド・ZB1・RIIZE…ボーイズも“3分弱”で勝負の時代に
2023.09.05 15:39
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9月4日、SM ENTERTAINMENTからNCT以来となるボーイズグループ・RIIZE(ライズ)がデビュー。K-POP第5世代をけん引する大型新人ボーイズグループが続々とデビューする中、楽曲の共通点が話題となっている。
2023年はK-POP第5世代が到来
コロナ禍が落ち着き、大手事務所や大型オーディション番組が続々と注目グループをローンチする2023年は、“K-POP第5世代の到来”と言われている。昨今のK-POPはaespa(エスパ)、IVE(アイヴ)、NMIXX(エンミックス)、LE SSERAFIM(ルセラフィム)そしてNewJeans(ニュージーンズ)らの目を見張る活躍でガールズグループ全盛期とも言われて来たが、2023年は新人賞候補の男性グループが一気に複数デビューし、ボーイズたちの競争も激化しそうだ。
ヒット曲の曲尺の多くが“3分以下”に
そんな中、最近のヒット曲の共通点として度々言及されるのが“曲の短さ”。ガールズグループの楽曲が韓国内チャートを席捲した昨年下半期から、チャート上位の楽曲の多くが2分台だと話題になってきた。確かに昨年ヒットした、IVEの「LOVE DIVE」と「After LIKE」は2分57秒、LE SSERAFIMの「FEARLESS」 は2分48秒、NAYEON(ナヨン)の「POP!」は2分49秒、BLACKPINK(ブラックピンク)の「Shut Down」は2分56秒、(G)I-DLE(ジーアイドゥル)の「TOMBOY」は2分55秒、「Nxde」は2分58秒だった。
この流れは今年もさらに引き続き、時代の風雲児となっているNewJeansの新EP「Get Up」は収録曲6曲の全てが3分未満。しかも多くが2分半ほどの曲尺となっている。
2010年代以降、K-POPのリスニングプラットフォームはCDからストリーミングに移行し、4分以下の楽曲が主流に。それでもPSYの「江南スタイル」が3分42秒、BIGBANGの「FANTASTIC BABY」が3分52分と、レジェンド級ヒット曲でも今よりも1分ほど長いことが分かる。
米音楽市場でもストリーミングに有利なよう、どんどんと曲尺が短くなっているが、K-POP業界では加えてTikTok、Instagramリール、YouTubeショート等のショートフォームコンテンツでの消費のためさらに曲尺の変化が起きていると解釈されている。
ショート動画でのダンスチャレンジが新曲プロモーションの必須要素となっているため、1分間のうちに曲のメロディとサビを見せなければならず、曲尺がますます短くなっているという解釈だ。
ボーイズグループも“3分弱”で勝負の時代
このトレンドは、今年誕生した第5世代ボーイズグループにも着実に反映されている。5月30日には、HYBE傘下レーベル・KOZ ENTERTAINMENTから、プロデューサー兼アーティストのZICOが手掛けた初のボーイズグループ・BOYNEXTDOOR(ボーイネクストドア/略称:ボネクド)がデビュー。米国グラミー賞が発表した「2023年注目すべきボーイグループ」に選出され、米市場からも期待を寄せられる彼らのデビューシングルのトリプルタイトル曲のうち「But I Like You」が2分18秒、「One and Only」が2分48秒だった。
7月10日には日本でも多くのファンが白熱したグローバルボーイズグループデビュープロジェクト「BOYS PLANET」で結成された、ボーイズグループZEROBASEONE(ZB1 読み:ゼロベースワン/略称:ゼベワン)が待望のデビュー。今年の新人賞大本命となりそうな彼らのデビューEPも、収録曲6曲のうち3曲が2分台。タイトル曲「In Bloom」も3分1秒と短めになっている。
デビュー前からアメリカで開催された「KCON LA 2023」で熱い反応を得るなど、世界的な注目度の高さで関心を集めるRIIZEは、8月に先行公開したプロローグシングル「Memories」が2分58秒。デビューシングルのタイトル曲「Get A Guitar」は2分40秒だった。
実際に聴いてみると「But I Like You」、「In Bloom」、「Get A Guitar」はどれも前奏を5秒以内に収めすぐにメロディが登場し、約1分で1番が終わる構成になっている。
BTSも「Spring Day」(2017)が4分35秒、「DNA」(2018)が3分42秒、「Dynamite」(2020)が3分19秒、「Butter」(2021)が2分45秒とヒット曲の曲尺が短く変化している通り、今後ボーイズグループも“3分弱”あるいはそれ以下で勝負する時代が到来する予感だ。(modelpress編集部)
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