<TNXメンバープロフィール>「LOUD」から誕生 PYS手掛ける注目の新鋭【3つの魅力】
2022.05.17 20:37
昨年放送された韓国のオーディション番組「LOUD」で誕生したボーイズグループ・TNXが、17日に1stミニアルバム『WAY UP』をリリースし遂にデビュー。「江南スタイル」で知られる韓国歌手PSYが設立した“P NATION”から、初のボーイズグループとなる彼らの魅力とは。
TNX結成のきっかけ「LOUD」とは
「LOUD」は昨年6月から9月にかけて放送・配信されたボーイズグループオーディション番組。PSYと、「Nizi Project」でもおなじみのJ.Y. Parkがタッグを組んだ大型プロジェクトとして注目を集めた。従来の人気投票型番組とは違い、PSYとJ.Y. Parkが参加者をスカウトしていくというユニークなシステムが話題に。ファイナルステージに進んだメンバーの中から、PSY率いるP NATIONからは7人グループ、J.Y. Park率いるJYP Entertainmentからは5人グループが誕生した。
P NATIONからデビュー予定だった最年少の日本人メンバー・コウキは、家族や事務所との熟考の末に今年1月にデビュー見送りを発表。その後P NATIONは6人組の“TNX”としてデビューさせることを決定した。
なおJYP組のデビュー予定に関してはまだ明らかになっていない。
【TNXの魅力】PSYプロデュースの初グループ
TNXはやはり、2019年に設立された新鋭事務所P NATIONがローンチする初のグループアーティストであり、「江南スタイル」を世界に轟かせたPSYらがプロデュースするという点で期待度が高い。
P NATIONは新しい事務所ながら、Jessi、HyunA&DAWN、Crush、Heize、PENOMECO、Swingsといった韓国音楽界には欠かせない錚々たる、そして“クセの強い”アーティストを続々と迎え入れてきた。
社長であるPSY自らもトップアーティストとして走り続け、4月29日にリリースした新曲「That That(prod.&ft. SUGA of BTS)」は音楽チャートの上位に君臨中だ。
「江南スタイル」は言わずもがな、韓国語でありながら世界を熱狂させた伝説の曲で、米ビルボードの「Billboard Hot 100」で2位となる快挙を達成。同チャートでTOP10に入った韓国アーティストはPSYとBTSしかいない。
PSYは当時、アメリカやヨーロッパ、世界中を飛び回り、大観衆の前で公演を行い、現地でのテレビ出演や講演会など引っ張りだこに。「江南スタイル」の“一大フィーバー”の後は「一発屋」という視線を浴びながらも、続く「GENTLEMAN」も世界的ヒットにつなげ「Billboard Hot 100」で5位を記録した。
BTSよりも5年以上前に、世界的な栄光も、それに伴う苦悩も経験してきたPSY。彼はいかにも破天荒キャラに見えるが、アメリカの音楽学校で学んでいたり、「江南スタイル」の成功について「事故のようなもの」と発言していたり、意外に聡明な論理に基づく破天荒だ。
44歳になった今も、BTSメンバーと並びキレキレで踊っている姿からも分かるように、エンターテインメントを追求するエネルギーは尋常でなく、JessiやHyunA&DAWNなど所属アーティストの曲を必ず話題にさせる能力もある。
体系的なシステムで成り立っている芸能事務所のトップは、所属タレントから畏怖の眼差しを向けられていることも少なくない。しかしPSYは、BTSのSUGAも懐いていたように、意外にも後輩たちをかなり可愛がるスタイルのようで、P NATIONの“和気あいあい”とした風土は「LOUD」の番組中も際立っていた。
世界を体感した経験と、“観衆を楽しませるエンターテインメント”としての音楽への情熱が活かされるPSYイズムの中で、天才作曲家ユ・ゴニョンらが共に手掛けるグループがTNXだ。ユ・ゴニョンはPSYの相棒的存在で、「江南スタイル」以降すべてのアルバムタイトル曲が大衆的なヒット曲となっている。
【TNXの魅力】デビュー曲が強烈 その名も「退け」
ユ・ゴニョンだけでなく、デビューアルバムにはアーティストで音楽プロデューサーのPENOMECOやAPROら、注目の若手も参加。リード曲を担当したPENOMECOは、自身もラッパーとして人気を誇るだけでなく、EXOの「TEMPO」、ITZYの「ICY」、NCT Uの「Make A Wish(Birthday Song)」など数々アイドルヒット曲の作詞や作曲を担当してきた。そこに天才的な作曲センスを持つメンバーのウンフィも加わり、デビューアルバムはとにかく“熱い”制作陣となっている。
リード曲「비켜」は日本語にすると「どけ、退け」の意味で、「俺たちの道から全員退け」と切り込む凄まじい歌詞だ。リフレインするハードなEDMサウンド、「비켜(ビキョ)」というシンプルながら強烈なワード使いがP NATIONらしい。この曲で、どこまで彼らの行く手を阻むものを“退け”られるのか期待が高まる。
【TNXの魅力】個性豊かなメンバー
現実離れした美しいビジュアルがフォーカスされるアイドルではなく、PSYが目指すのはステージ上でのパフォーマンス最優先の“ステージ体質”なグループ。そんなTNXを構成するのは個性が引き立つ“キャラ立ち”したメンバーだ。末っ子は、メンバーで最も肝が座っている“ビッグベイビー”オ・ソンジュン。2005年生まれながら、抜群の歌唱力で80年代の歌謡曲を歌いこなす渋いセンスの持ち主。
五男は上述した作曲の神童ウンフィ。「LOUD」参加時は練習生としての経験がなかったにも関わらず、独学で習得した音楽制作スキルでPSYとJ.Y.Parkを愕然とさせた。PSYは「天才としか言いようがない」と度々言葉を失っている。
四男はPSYが「グループの心臓」と呼ぶエース、チョン・ジュニョク。歌、ラップ、ダンス、演技力、眼差し全てに秀で、そのカリスマ的センスは常にPSYの誇り。
三男は柔らかなビジュアルとは裏腹に、人間的な生々しさをパフォーマンスに表出させるチャン・ヒョンス。模範的なアイドル像とは離れて、彼の持つ“ざらざらした”粗削りの部分がPSYのお墨付きを得ている。
長男は、少女漫画から出てきたような“マンチンナム”ビジュアルでありながら、人一倍シャイという不思議な魅力を持つウ・ギョンジュン。帰国子女でバイリンガル、守ってあげたくなるような雰囲気からもファン人気は絶大。
リーダーはチェ・テフン。模範的な態度、常に“善良なカッコよさ”をまとっている、グループで唯一とも言えるアイドル気質。逆に“いい子のイメージ”を打ち破れずPSYが気を揉むことも多いが、真面目で真っ直ぐなテフンが弟たちの面倒を見ることでTNXが成立している。
TNXは“The New Six”というパワフルな意味が込められたグループ名だ。ステージに観客をようやく入れられるようになった今、6人の個性が引き立ち、ステージファーストという点では新世代のボーイズグループの中でも差別化される点が多い。なによりPSYが「お前たちが成功するまで僕は後押しする」と宣言している。大型新人がひしめく第4世代、新鋭事務所から飛び出した彼らがダークホースとなりうるのか、今後の展開に期待したい。(modelpress編集部)
TNXメンバープロフィール
チェ・テフン
生年月日:2002年11月19日血液型:A型
MBTI:ESFJ
才能:スポーツ(サッカー、水泳、射撃、アーチェリーなど)
出身:韓国
PSYが「アイドルになるために生まれたのかな」と評すほど模範的。しかし勤勉で誠実な性格ゆえに“いい子のイメージ”や自分の中のボーダーラインを打ち破れず悩むことも多い。
人一倍苦労も多いが、ステージ上では華やかな姿でパフォーマンスを引っ張り、私生活ではメンバー全員の面倒を見てくれる、グループの支柱として必要不可欠な存在。
ウ・ギョンジュン
生年月日:2002年08月30日血液型:B型
MBTI:ISFP
才能:英語、スケートボード、チェロ
出身:韓国(オーストラリアで幼少期を過ごす)
消極的で感情表現が豊かでない部分をPSYも心配していたが、「LOUD」で覚醒しスターの貫禄をまとうまでに。
奥深く甘い歌声、リズム感と力強さのあるラップどちらもこなし、帰国子女でバイリンガルという強みも。ファン人気はぴかいちのメンバー。
チャン・ヒョンス
生年月日:2003年09月16日血液型:O型
MBTI:ENFP
才能:農業、風景写真を撮る、イラストを描く
出身:韓国
舞台での彼の生々しい立ち振舞いは、PSYがほかのメンバーにも吸収してほしいと願うほどお墨付き。「LOUD」では脱落候補となるも、彼の才能を確信しているPSYがワイルドカードで救った肝入りメンバーだ。
ラップもボーカルも、自分のカラーで魅せる彼の存在が、絶妙なスパイスとなってグループの味を引き立てている。
チョン・ジュニョク
生年月日:2004年09月20日血液型:O型
MBTI:ENFJ
才能:ドラム、バスケットボール
出身:韓国
曲ごとに、俳優のようにパフォーマンスに没入できる才能を持つジュニョクは、“ステージ体質”のグループを目指すTNXにとって絶対的なエース。
努力家でありながら、ユーモラスな一面もありメンバーから慕われる主人公気質のメンバー。
ウンフィ
生年月日:2004年11月11日血液型:B型
MBTI:ENTP
才能:作曲、編曲、ラップ、スキー
出身:韓国
「LOUD」ではいくつも自作曲を披露し「既存のグループのタイトル曲として出せる」「お金を払って買うレベル」と評価された。
PSYも「天才としか言いようがない」と舌を巻き、デビューアルバムの5曲中、2曲がウンフィの自作曲だ。経験の少ないダンスも、音楽への情熱でカバーでき、次世代を引っ張る“自作ドル”になること間違いなし。
オ・ソンジュン
生年月日:2005年08月30日血液型:B型
MBTI:ENFP
才能:歌、ヌンチャク
出身:韓国
ジャスティン・ビーバーから80年代のレトロ楽曲まで歌いこなすセンスを持ち、難しい中高音ボイスをコントロールするスキルもメキメキと上昇した。
身体能力も高くダンスにも華があり、無限の可能性を感じさせる頼もしいマンネだ。
【Not Sponsored 記事】