「今、私たちの学校は…」で話題 Netflix“Kゾンビ”作品おすすめ8選<あらすじ・みどころ>
2022.02.11 21:00
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Netflixシリーズ「今、私たちの学校は…」が、Netflixのテレビ番組部門で13日連続世界1位をキープ中。さらに注目度の増す“Kゾンビ作品”の中から、Netflixで視聴可能な8作品を一挙紹介する。
さらに高まる“Kゾンビ”の注目度
コロナパンデミック以降、ゾンビ等ウイルスパニック系の物語への関心は世界的に高まった。中でも「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016)をきっかけにブランド化されて以降、様々な作品で成功を収めてきた“Kゾンビ”への注目度は高い。身体をよじるような奇怪な動きや、集団となり猛スピードで押し寄せてくる様子など、“Kゾンビ”ならではの特色が受け継がれている。
また迫力の映像だけでなく、ゾンビパニックの中で描かれる人間ドラマや「ゾンビ以上に恐ろしいのは人間」といった作品に込められる強いメッセージ性も“Kゾンビ”作品の魅力だ。
目次
ドラマ「今、私たちの学校は…」
監督:イ・ジェギュ出演:パク・ジフ、ユン・チャンヨン、チョ・イヒョン、イ・ユミ他
突然ゾンビウイルスがまん延した高校に閉じ込められた生徒たちが、生き残るために力を合わせて戦う物語。原作はレジェンド級の人気を博す同名ウェブトゥーン。
Kゾンビ作品において、学校が舞台という新たな見せ方に挑戦した本作。生き残った生徒たちが校内を次々に移動していくことで、学校ならではのノンストップの緊張感が続いていく。校舎のセットを建てて撮影された迫力の映像や、スピード感溢れるスペクタクルな展開、高校生ならではのおちゃめなシーンや甘酸っぱい初恋などみどころは語り尽くせない。
一方で同作は、子供でも大人でもない思春期の高校生たちが、サバイバルの中で様々なことを得ていく成長物語でもある。生き残るために力を合わせる中で、生徒たちは、ゾンビよりも残酷なのは大人たちであることまでも知っていく。
さらに、全てが校内暴力(いじめ)から始まったという点で、暴力やそれを見て見ぬ振りする恐ろしさも伝わってくるという重みも。コロナ禍以降のゾンビ作品として、パンデミックの複雑さや難しさをリアルに描いている点も引き込まれるポイントだ。
映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」
監督:ヨン・サンホ出演:コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソク、キム・スアン、チェ・ウシク他
ソウル発プサン行きの高速鉄道の車内で、突如起こった感染爆発に巻き込まれたソ・ソグ(コン・ユ)が、凶暴化していく乗客たちから娘を守りながら、絶体絶命のサバイバルを繰り広げるパニックアクション。
韓国の商業映画として初めてゾンビを扱い、カンヌ国際映画祭(ミッドナイト・スクリーニング部門)に特別招待作品として出品されるなど国際的に高評価を受けた。
当時韓国ではゾンビ映画はヒットしないと言われていたが、同作は興行成績2016年1位という大ヒット。“Kゾンビ”に世界的注目が集まるきっかけとなる。
利益最重視の冷酷なファンドマネージャーだった主人公が、ゾンビパニックの中で娘への愛情、父性に目覚め、最後の決断へとつながっていく人間ストーリーも見逃せない。
コン・ユ、マ・ドンソクの清々しいアクションはもちろん、高校生役で出演している「パラサイト 半地下の家族」「その年、私たちは」のチェ・ウシクの活躍にも注目だ。
映画「新感染半島 ファイナル・ステージ」
監督:ヨン・サンホ出演:カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョン、イ・レ、クォン・ヘヒョ他
「新感染 ファイナル・エクスプレス」の4年後の朝鮮半島を描く続編。人間を凶暴化させるウィルスの感染爆発で荒廃した祖国から、香港に逃げた元軍人のジョンソクをカン・ドンウォンが演じる。
ジョンソクは、時間内に大金を回収するミッションのため、封鎖された半島へ帰還。ウイルス感染者たちを避けなんとか任務を遂行しようとするが、無法地帯で暴徒化した生存者の部隊が襲いかかる。ジョンソクらを救ったのは、突如現れたとある姉妹だった。
生存者達によって、ゾンビ以上に残酷なことが行われていた半島。祖国を捨てすべてを失い廃人と化していたジョンソクは、そんな半島で果敢に生きる家族と出会い、誰かを守るために必死になることを思い出す。
ゾンビ襲来の迫力はもちろんのこと、「マッドマックス」や「ワイルド・スピード」を彷彿とさせる20分に及ぶ刺激的なカーチェイスは圧巻。色気たっぷりのカン・ドンウォンの、アラフォーとは信じがたいキレキレアクションにも注目だ。
前作とも共通して家族の絆が1つのテーマにもなっている同作。果たして最後に生き残るのは…。
映画「#生きている」
監督:チョ・イルヒョン出演:ユ・アイン、パク・シネ
「地獄が呼んでいる」で強烈な印象を残したユ・アインと、日本でも大人気のパク・シネという豪華キャストでも目を引く同作。
通例のゾンビパニックものとは少し毛色が異なり、突如ゾンビが押し寄せたマンションで、独りだけ取り残された若者が、自宅から出ずになんとか生き延びようとするサバイバルだ。
ゾンビに包囲される中、ゲーム中毒の主人公ジュヌ(ユ・アイン)はスマホやドローンといったデジタル機器を駆使してなんとか生存を試みる。孤独な数日が過ぎ絶望するジュヌだったが、向かいのマンションにも自分と同じように生き残ったユビン(パク・シネ)がいることを知る。
デジタルネイティブ世代の若者が、独りきりで生き残ることができるのかを描いた同作。アウトドアの知識を活かし、アナログ戦法で生き残ろうとするユビンとの対比も象徴的だ。
ドラマ「キングダム」
監督:キム・ソンフン、パク・インジェ出演:チュ・ジフン、リュ・スンリョン、ペ・ドゥナ、キム・サンホ、キム・ソンギュ他
ゾンビ×時代劇という全く新しい世界観を描いた同作。原作は人気ウェブトゥーンの「神の国」。
舞台は李氏朝鮮時代の架空の王朝。王の息子であるチャン世子(チュ・ジフン)は、病床に伏す王の病の真相を確かめるため、はるばる東菜(現在の釜山)の診療所へ向かう。しかしそこで、死んだはずの人々が夜になると凶暴化し人を襲う謎の疫病がまん延。世子は祖国を救うため、疫病との戦いに乗り出す。
科学や医学が発展していないこの時代、死人が凶暴化する謎の疫病という設定で描くゾンビは逆にリアリティがあり、作品への没入度を高める。莫大な制作費が掛けられた迫力の映像美も見応えあり。韓服姿のゾンビが超高速で押し寄せ、弓や刀を駆使して倒していく様もユニークで見応えたっぷりだ。
さらに同作の醍醐味は、疫病を利用し王権を狙う一族“チョ氏”の欲深さ、王位継承のため産む道具にされる女性の戦いを描き出す点。
シーズン1の後半、驚きの事実が明らかになってからのサスペンス的な畳み掛けが凄まじく、壮大なストーリーも楽しめる超大作だ。
SPエピソード「キングダム:アシンの物語」
監督:キム・ソンフン出演:チョン・ジヒョン、パク・ビョンウン、キム・シア、キム・レハ、ク・ギョファン
「キングダム」特別エピソードの1話完結作品。朝鮮北部の国境周辺を舞台に「キングダム」シーズン1以前の序章的物語が描かれる。
朝鮮に帰化した女真族の末裔として、国境近くの小さな村・藩胡村に暮らす少女アシン。死んだ人を生き返らせる山菜の存在を知ったアシンは、家族や襲撃された村の人々の復讐を誓い戦士となる。
幼少期のアシンを「静かなる海」で高い評価を得た子役キム・シアが、大人になったアシンを「星から来たあなた」「青い海の伝説」のチョン・ジヒョンが演じる。
すべてを捨てて戦う女戦士アシンの勇姿、明らかとなる“死人を凶暴化させる疫病”の真相に注目だ。
ドラマ「Sweet Home -俺と世界の絶望-」
監督: イ・ウンボク出演:ソン・ガン、パク・ギュヨン、イ・ジヌク、イ・シヨン、イ・ドヒョン他
こちらはゾンビ作品というよりも、人間が怪物化してしまう感染ホラー作品。同じく原作は人気ウェブトゥーン。
ある日突然、人間たちが残忍な怪物に姿を変える謎の感染に巻き込まれた世界。「グリーンホーム」という古びた集合住宅の住民たちが、生き残るために戦うこととなる。
主人公は、飛ぶ鳥を落とす勢いのソン・ガンが演じる、引きこもりの高校生ヒョンス。家族で事故を亡くし、たった独りで自殺をしようとしていたが、怪物との戦いに巻き込まれていく。
怪物化の原因となる感染の経路が、血液や飛沫ではなく“人間の欲望”に関係しているいう難解な同作。しかも序盤でヒョンスが感染し、人間と怪物の間を彷徨うことに。さらに感染によって怪物に負けない肉体を手に入れたヒョンスは、「グリーンハウス」の住民たちにパシリにされるという展開が待ち受ける。
いじめが原因で自傷行為を繰り返し、生きることに執着がなくなっていたはずのヒョンスが、「グリーンハウス」の人々と交流する中で得たもの、変わっていく姿に注目だ。
アメコミや特撮モノなど、あらゆるジャンルの怪物を寄せ集めたようなバラエティに富んだクリーチャーたちや、ヒップホップがガンガンに流れる中で怪物を倒していくクールな演出も魅力。
映画「感染家族」
監督:イ・ミンジェ出演:キム・ナムギル、チョン・ジェヨン、オム・ジウォン他
田舎の寂れたガソリンスタンドで暮らすパク一家。定職もなくその日暮らしの彼らは、突然現れた1人のゾンビ(チョン・ガラム)に噛まれた父親マンドク(パク・イナン)が若返ったのを見て、一攫千金の“ゾンビビジネス”に乗り出す。
“チョンビ”と名付けたそのゾンビの力によってビジネスは大成功。順風満帆に思われたパク一家だったが、数日後“チョンビ”の力を使った人々が次々とゾンビ化。ついにパク一家のもとにも大群のゾンビが襲いかかる。
「恋するアプリ Love Alarm」「椿の花咲く頃」のチョン・ガラムが、少し臆病で、キャベツを好む“草食”なゾンビを好演。“チョンビ”だけなら人に危害を加えることはなかったのに、彼の力を人間が利用したことでゾンビパンデミックが勃発してしまうという皮肉な展開が面白い。
金儲けのためにゾンビの力を利用してしまったパク一家が選んだ、意外なラストにも注目だ。(modelpress編集部)
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