BTS(防弾少年団)所属事務所、原爆・ナチス問題に公式コメント発表
2018.11.14 09:17
韓国のボーイグループ・BTS(防弾少年団)のメンバーが原子爆弾(以下、原爆)の写真がプリントされたTシャツを着ていた件をはじめとする、近日同グループで騒動となっている問題について、所属事務所のBig Hit Entertainmentは13日の東京ドーム公演終演後、公式ホームページ等を通じてコメントを発表した。
原爆写真使用のTシャツ着用を謝罪
原爆のイメージが入った服を着用した件に関し、同事務所は「BTSをはじめ、当社所属の全アーティストの活動において、戦争および原爆等を支持せず、これに反対し、原爆投下により被害に遭われた方を傷つける意図は一切なく、今後もないことを明らかにいたします」と表明。さらに「衣装自体が原爆被害者の方を傷つける目的で製作されたものではないことが確認されたにも関わらず、当社が事前に十分な監修ができず、当社のアーティストが着用するに至ったことにより、原爆被害者の方を意図せずとも傷つけ得ることになった点はもちろん、原爆のイメージを連想させる当社アーティストの姿によって不快な思いを感じ得た点について心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
ナチス帽、ナチスマーク連想パフォーマンスについて
メンバーが過去に韓国内の雑誌のグラビア撮影で、ナチスの模様の入った帽子を着用した件については「当日、撮影に関わる全ての服装とアクセサリーは該当のマスコミから提供を受けたものであるにもかかわらず、当社が事前に十分な監修ができず、当社のアーティストが着用するに至ったことにより、過去、ナチスによって被害に遭われた方を意図せずとも傷つけ得ることになった点はもちろん、ナチスのイメージを連想させる当社アーティストの姿によって不快な思いを感じ得た点について心よりお詫び申し上げます」と言及。また過去に参加したイベントのパフォーマンスでナチスのマークを連想させる旗を振って公演をしたという件について、「問題提起された公演は2017年、Big Hitのアーティストが参加した韓国の伝説的なアーティスト、ソ・テジの記念公演であり、画一的な教育の現状を批判する社会的メッセージを込めた“教室イデア”のパフォーマンスシーンを含んでおります。問題提起された旗およびイメージは、ナチスと関連のない創作アートワークであり、“画一的な全体主義的教育システムを批判”するためのパフォーマンスでした」と明かし「このパフォーマンスが一部で問題提起されたように、ナチスとの関連性があるというのは全く事実ではなく、むしろ、このような全体主義的な現実を批判するための創作的な要素を含んでいるという点が考慮されなければなりません」と説明した。
今後の改善について「最善の努力を尽くす」
今後の改善についてBig Hitは「“音楽とアーティストを通して全世界の人々に癒しと感動を届けよう”というのがBig Hitの存在理由です。また、多様性と包容の時代を生きていく中で考慮しなければならない要素が増えたことは、私共にとっても挑戦的な課題ですが、これを十分に遂行するために最善の努力を尽くしております。今後も、この度問題提起された事案だけでなく、さまざまな社会、歴史、文化的な背景に対する理解を基盤に、Big Hitおよび所属アーティストが活動する上で、細部にわたって気を配り、私共によって心に傷を負う方がいないように、さらに注意を払います」と表明。改めて「Big Hitがこのような点に気を配る上で至らない点があり、心に傷を負われた全ての方に丁重にお詫び申し上げます」と謝罪している。原爆被害者協会に謝罪も
現在Big Hitは、日本と韓国の原爆被害者協会の関係者に接触し、今回の問題に対する説明および傷ついた人へのお詫びをしているという。さらにナチスの問題を提起した団体であるSimon Wiesenthal Centerに対しても状況を説明し、傷ついた人に対するお詫びを込めた書簡を発送したとしている。なおBig Hitによるこの発表が投稿されたのは、BTS初の東京ドーム公演を終えた直後。メンバーが日本のファンに直接顔を見せたあとだった。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】