モデルプレスのインタビューに応じた高橋恭平(C)モデルプレス

なにわ男子・高橋恭平、恋愛映画主演でアイドル封印「捨てるというより、切り替えた」 モテキャラに本音<「なのに、千輝くんが甘すぎる。」インタビュー>

2023.02.28 07:00

3月3日公開の映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』で映画単独初主演を務めるなにわ男子高橋恭平(たかはし・きょうへい/23)に、モデルプレスがインタビュー。少女漫画原作の作品に出演することに憧れを抱いていた高橋に、念願が叶った心境や、座長としての思い、胸キュンシーンなどについて語ってもらった。

高橋恭平主演「なのに、千輝くんが甘すぎる。」

高橋恭平、畑芽育(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
高橋恭平、畑芽育(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
本作は、講談社「月刊デザート」にて連載中、1巻発売直後に異例のスピードで重版がかかり、既刊8巻で240万部を突破した、亜南くじらによる人気コミック「なのに、千輝くんが甘すぎる。」を実写映画化。

高橋が主人公・千輝彗、畑がヒロイン・如月真綾を演じ、ほか板垣李光人、莉子、曽田陵介、中島瑠菜、箭内夢菜、鈴木美羽らフレッシュなキャストが集結した胸キュンシーン連続の“女子憧れ度No.1”青春ラブストーリー。

高橋恭平、憧れの少女漫画原作で映画初主演「マジか!」

畑芽育、高橋恭平(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
畑芽育、高橋恭平(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
― 映画初主演のオファーを受けた時の心境をお聞かせください。

高橋:ずっと夢だったので、「マジか!」と思いました。主演ということに最初は実感が沸かなかったですが、初めての主演ということはもちろん、映画初主演が少女漫画原作ということがすごく嬉しかったです。

― 少女漫画原作の映画を好きになったきっかけは何ですか?

高橋:きっかけは、俳優の吉沢亮さんが大好きなので、吉沢亮さんが出ている作品を全部観ていたら、少女漫画原作の作品も多くて「こういう作品があるんや」と知って、好きになりました。メンバーだと、みっちー(道枝駿佑)も恋愛映画が好きなので、よく一緒に観に行っています。

― 出演情報が解禁された際、「メンバーも喜んでくれるかなと思ったら心配されて、一気に緊張しました」とコメントしていましたが、具体的にどんなふうに心配されたのですか?

高橋:僕は基本的にメンバーから「喋らなければかっこいい、喋ればアホ」といつも言われていて、「喋ったらアホがバレるから喋るな」と言われました(笑)。

― (笑)。それを受けて、高橋さんは現場でどうされましたか?

高橋:喋りました(笑)。僕は人見知りなので、お芝居をする前になるべく皆さんとコミュニケーションを取りたかったんです。キャストの方は同年代が多くて趣味も合って、話しやすかったですし、コミュニケーションも取りやすかったので、結構早い段階で打ち解けることができました。僕は仮面ライダーが好きなので、りひちゃん(板垣李光人)に「観てたよ」と伝えたり、ゲームの話をしたりして仲良くなりました。

板垣李光人(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
板垣李光人(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
― 完成した映画を観ていかがでしたか?

高橋:昔からいろいろな少女漫画原作の映画を観てきて、「僕も主演映画をやってみたい」「少女漫画原作の映画に出てみたい」と思っていたので、観る側だったのがついにやる側か、という不思議な感覚になりました。なにわ男子が映画の主題歌を担当させていただくことも初なので、メンバー全員の声がスクリーンを通して聞けるのは嬉しいことだなと思いました。

― スクリーンに映るご自身のことは、わりと冷静に見ることができましたか?ご自身のお芝居をどう評価していますか?

高橋:僕は自分のことを別人だという認識で観ないと、多分ちゃんと観られないので、客観的に観ていました。お芝居が上手いメンバーもいるので、自分の演技はまだまだだなと思います。今はお芝居のことをまだ深くはわからないので、「お芝居が上手くなりたい」というより、「いろいろな人を知りたい」「たくさんコミュニケーションを取りたい」という気持ちが大きいです。そうすることで、良い空気感で良いお芝居が出来るのかなと思っています。

― 空気作りに関しては、主役としての意識も大きかったのでしょうか?

高橋:そうだと思います。主演ということで、皆さんの話を聞こうと頑張っていました。主演じゃなかったら、きっと主演の方に任せていたと思います。もともと喋ることは好きですが、普段口数が多いわけではないので、そこは今回頑張ったところです。

“アイドル高橋恭平”封印「捨てるというより、切り替えた」

高橋恭平(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
高橋恭平(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
― 新城毅彦監督からは、どのような演技指導やアドバイスがありましたか?印象に残っていることや、監督の言葉によって変えた演出などがあれば教えてください。

高橋:やっぱり少女漫画のお話なので甘くなったりもするのですが、「甘くなりすぎないように」「キュンキュンは“出す”というより“出ちゃう”くらいの自然な感じで。しれっと出ちゃうくらいがちょうどいい」と言われました。出しすぎず出さなすぎず、という絶妙な感じが難しかったです。普通に演じていると、ちょっと気を抜いた時に「甘くなっている」と言われたので、今回は“アイドル高橋恭平”を封印して演じていました。監督は、細かいカットや、小さなことでも一つ一つにこだわっている方だなという印象でした。陸上シーンが多かったのですが、いろいろな角度から撮っていて、すごく勉強になりました。

― では演じている時は、“高橋恭平”を捨てて、完全に千輝くんに没入していましたか?

高橋:千輝は自分とちょっと似ているところも多かったので、“捨てる”というよりは“切り替えた”みたいな感じで頑張りました。胸キュンシーンだと恥ずかしくなって素の自分に戻ってしまう瞬間もあったのですが、それ以外は千輝として演じられたと思います。

― 似ているところが多かったとのことですが、顔のかっこよさ以外で千輝くんと似ているところ、逆にご自身と全然違うと感じたところはありますか?

高橋:似ているところは、クールに見られがちで、そこまで口数が多くないところです。違うところだと、僕はどこかで絶対にアホがバレてしまうのですが、千輝はバレないというか、もともとアホではないので、そこが絶対的に違うところだなと思います(笑)。僕はあんなに完璧にはいられないです。

高橋恭平「恥ずかしかった」胸キュンシーンのオンパレードに照れ

板垣李光人、高橋恭平、畑芽育(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
板垣李光人、高橋恭平、畑芽育(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
― 胸キュンシーンがたくさん散りばめられていますが、高橋さんのお気に入りのシーンや、ドキッとしたシーンなどを教えてください。

高橋:ああいう胸キュンシーンを演じるのが初めてだったので、全部が新鮮でした。お姫様抱っこだったり、水道場で真綾を腰掛けさせたり、あんなことできませんからね(笑)。そういうシーンを演じるたびに「青春やなぁ」「俺はできひんかったなぁ」と思っていました。お姫様抱っこをすることはあっても、だいたい相手が男で、要求されて渋々して、「早く降りろや」「だるいなぁ」と思うようなお姫様抱っこしかしたことがなかったので、あんなに丁寧なお姫様抱っこは初めてでした(笑)。

僕は数ある中でも、特に陸上のシーンが全部お気に入りで大好きです。もともとはあんなに綺麗なフォームじゃなくて、一から教えていただいて練習したら、飲み込みが早かったのか結構フォームが変わって、徐々にタイムも縮んだので、本気で『炎の体育会TV』に出れるんじゃないかと思いました(笑)。

― (笑)。以前、番組に出演されていましたよね。陸上の練習のほかに、クランクインする前に準備したことや、演じる際に心がけたことはありますか?

高橋:僕はこの仕事だからというわけではなくて、全ての物事に対して、考え過ぎると良くない方向に行ってしまうと思うんです。よくメンバーからも、「恭平は考えすぎるから」「何もせずに挑むのは良くないけど、ある程度読めない状態で行ったほうが面白い方向に行くと思う」と言われていたので、あまり考えすぎず、その場の直感で動いていました。千輝は口数が多くないので、嬉しい時や悲しい時の感情を伝えることが難しくて、そういう時の目の表現などには苦労しました。

畑芽育(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
畑芽育(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
― 畑さんとの2人のシーンも多かったと思うのですが、演じる上で、2人で相談したことなどはありますか?

高橋:畑さんとは真面目な話というより、他愛もない話をしていることが多かったです。畑さんがとても明るい方なので、いつもそれに元気をもらっていましたし、すごく話しやすい空気感でいてくださったので、助かりました。

― 以前、『メタモルフォーゼの縁側』で高橋さんにインタビューをした際、「恋愛の作品をもしやるとしたら、胸キュンシーンはNGを10回くらい出しちゃいそう」というお話をされていたのですが、今回実際に演じてみて、NGはありましたか?

高橋:胸キュンシーンを演じるのはめちゃめちゃ恥ずかしかったです。普段はこんなことができるような人間ではないし、かけ離れているので、そんな自分が千輝を演じているのかと思うと、本当に恥ずかしくなります(笑)。

― その時には「メンバーを練習相手にしよう」ともお話しされていましたが、練習相手になってもらったのでしょうか?

高橋:まったくしていないです。今考えれば、メンバーを練習相手にするなんて無理ですね。バカにしてきよるんで(笑)。

― (笑)。実際に言うのが恥ずかしかったり、気合いが必要だったりしたセリフは覚えていますか?

高橋:電車のシーンで、揺れた後に、真綾を支えてあげた時の「ミッションクリア」とかは、自分で言って「おぉ~」って思いました(笑)。言い慣れていない言葉すぎて、理解するまでにちょっと時間がかかりました。

― アイドルとして、ステージ上でファンの方に甘い言葉を言うこともあると思いますが、お芝居ではそれとはまた違ったスイッチが必要なのでしょうか?

高橋:そうですね。僕はアイドルとしてもそんなに甘い言葉を言うことが多いわけではなくて、変顔をしたり、アホなことを言ったり、イジられたり、自分のアイドルの立ち回りが本当にキュンキュンとはかけ離れているキャラクターなので、こんなに誰が見てもかっこいいキャラクターを演じるのはムズムズしました。

莉子(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
莉子(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
― 映画を観る女性たちは、きっと千輝くんのいろいろな行動にキュンとすると思うのですが、男性目線では真綾ちゃんの仕草や言葉など、特にどんなところが可愛いと思いましたか?

高橋:すごくまっすぐで、好きな人に一途なところだったり、明るかったり、そういったところに惹かれるんじゃないかなと思います。

― 千輝くんが初デートで、水族館とお寺の2択でお寺を選んでいましたが、原作では水族館と映画館の2択で水族館に行っていました。もしも高橋さんが初デートの場所を選ぶとしたら、どこに行きたいですか?

高橋:初デートかぁ…僕は結構体を動かして楽しみたいタイプなので、テーマパークがいいかなと思います。テーマパークが好きなので、初デートでもそういうところを選ぶ気がします。お寺や水族館もいいと思うのですが、ちょっと物足りないなと感じちゃいます(笑)。

高橋恭平、学生時代の“モテ伝説”は?「二枚目キャラでいることが苦手」

鈴木美羽、中島瑠菜、箭内夢菜(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
鈴木美羽、中島瑠菜、箭内夢菜(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
― 千輝くんの登場シーンで、女子生徒をたくさん引き連れて歩いている“ザ・モテモテ”なシーンがありますが、ご自身の学生時代と比較していかがですか?高橋さんの学生時代の“モテ伝説”的なエピソードがあれば教えてください。

高橋:モテてるキャラってしんどいですよね。

― (笑)。お気持ちがわかりますか?

高橋:昔だったらそういうエピソードを言うのも恥ずかしくなかったのですが、今はもう恥ずかしいです(笑)。前はよく、「バレンタインにチョコレートを何個もらった?」と聞かれると、普通に答えていたのですが、たくさんもらっていたとしても、今はもう「0個」と答えたいくらいです(笑)。

― 過去のモテ自慢をすることがちょっとくすぐったくなってきた?

高橋:はい。自分が二枚目キャラでいることが苦手なんです。ありのままの、アホなキャラで行きたいんですよ(笑)。

曽田陵介(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
曽田陵介(C)2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会(C)亜南くじら/講談社
― 片想いと両想いの境界線は結構曖昧だと思うのですが、高橋さんはどこまでが片想いでどこからが両想いだと思いますか?

高橋:僕は片想いを経験したことがないので、どんなものなのか正直わからないのですが、両想いは素晴らしいことだと思います。それは赤い糸を辿っていくみたいなことなので、そうなれたら一番理想的ですよね。両想いになれなくても、片想いが楽しいって考える人もいると思いますけど、辛くなるかもしれないし、難しいですね。僕はあまり難しい恋はしたくないです(笑)。なんか頭を使いそうじゃないですか…。

― (笑)。駆け引きとか?

高橋:そうです。駆け引きとかもできないので、僕は見えている赤い糸を辿りたいです(笑)。

インタビューこぼれ話

2022年末、多忙を極めるスケジュールの中で実施した今回のインタビュー。高橋の映画単独初主演を取材するべく、多くのメディアがスタジオに集まり、何度も着替えてはスタジオ内を移動していた高橋だったが、とてもナチュラルな表情を見せていたのが印象的だった。

モデルプレスとしては、初めて高橋のインタビュー撮り下ろし撮影も。高橋といえば、これまでさまざまな髪色に挑戦しているが、この日は落ち着いた暗めのブラウン。インタビュー実施の一週間前までは金髪だったため「もしかして、千輝くんに合わせて髪色が暗めなんですか?」と聞いてみたところ、「そうです!」と答えてくれた。

「二枚目キャラは恥ずかしい」と照れ笑いを見せていた高橋だが、スクリーンに映る姿はまさに少女漫画から飛び出したような“千輝くん”そのものだった。眩しくキラキラとした世界観にどっぷりと浸かってほしい。(modelpress編集部)

STORY

人生初の告白に見事に玉砕した高校2年生の失恋女子・如月真綾(畑芽育)。親友の小原知花(莉子)に慰められるも、落ち込んでいるところを陸上部のエースで学校一のイケメン・千輝彗(高橋恭平)に見られてしまう。モテモテなのに周囲には塩対応な千輝が、なぜか真綾に提案したのは、“片想いごっこ”!

「好きな人、無理に探すくらいなら、俺に片想いすれば?」。片想いごっこの条件は、絶対に好きにならないことと、まわりにバレないこと。好きになってはいけない約束なのに、自分だけに優しくて甘すぎる千輝に、真綾の気持ちは次第に揺れ動いていく…。

そんな中、真綾に密かに想いを寄せるクラスメートの手塚颯馬(板垣李光人)に、秘密の関係を知られてしまい…。千輝、真綾の“片想いごっこ”の行方は――?!

高橋恭平(たかはし・きょうへい)プロフィール

2000年2月28日生まれ、大阪府出身。2014年11月23日にジャニーズ事務所に入所。2018年10月より結成されたなにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日に『初心LOVE(うぶらぶ)』でCDデビューを果たす。2019年8月24日放送の24時間テレビドラマスペシャル『絆のペダル』でドラマ初出演。2023年3月3公開の映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』で映画単独初主演を務める。

スタッフクレジット

スタイリスト:小林美月
ヘアメイク:miura(JOUER)
【Not Sponsored 記事】

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